事例紹介

MSK邸

丹沢の山々に囲まれた緑豊かな住宅地につくる終の棲家です。
お施主様は60歳代で、以前、住宅建築のお仕事をされており、これが3度目の家づくりとの事ですが、非常にパワフルで熱心に打ち合わせをしていただきました。
当社を知ったのは、全国安心工務店の本を見てとの事でした。
その後、よく愛読されていた吉田桂二先生とのつながりなども含め当社を気に入っていただきました。
最初は、社内建築家の岸が設計したレディメイド住宅「木-Lism」を計画しておりましたが、ご自身もいくつも住宅設計をされていたので、やはり、ご自分の意見を反映したプランに落ち着きました。
https://www.k-ecohouse.co.jp/blog/2017/03/-lism.html
広がり空間の考えの中、太陽など自然も考慮にいれ、吹き抜けや庇などをしっかり設けています。
完成しましたら、是非、ご見学ください。

完成

和室
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ホール1
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ホール2
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埋炭(まいたん)

埋炭とは、深さ1mほどの穴に、竹炭や備長炭を埋めることです。そもそも木炭(白炭:1000度以上で精製)は、古くから住宅の床下に湿気防止やシロアリ予防のために使われているほか、地質の改善にもつながるといわれております。
これをおこなうと、その半径15mの土地が浄化されるということです。新築やリフォームの予定のない方でも、庭に埋炭すれば、同じ効果が得られるので安心です。
とくに湿気の多い床下には埋炭とは別で、袋詰めされた竹炭や備長炭を床下に敷きつめる"敷炭(しきたん)"という方法もあります。

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左官工事

パテ処理をした下地の上を、左官職人によって塗り壁仕上げにしています。塗り壁の材料は"漆喰"を使用します。この漆喰の平滑塗りは、一番難しく、経験技術を必要とします。
漆喰を塗った壁は、呼吸する壁といわれ、調湿効果が期待されます。その他に、脱臭効果やカビにくいといったメリットもあります。

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パテ処理

パテ処理とは、下地や石膏ボードの表面の段差や凹凸を平滑にするための処理のことです。ビスや継ぎ目部分など、でこぼこしてしまう箇所が発生してしまうため、それらを無くす重要な作業です。内装工事では、壁紙などを貼る前にハパテ処理を行います。

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台風と養生ネット

無塗装サイディングの目地処理と吹付けが終わり、雨樋をつけて外回りの工事が大方終了です。
これで工事用足場と養生ネットも撤去できるので、一安心です。
台風の時期は、状況を見ながら近隣の迷惑にならないようにネットを張ったり、風にあおられないように束ねたりするので大変です。

写真の雨樋は、芯材にアイアンが入った高耐候性仕様の角形のタイプで、上吊り受け金具を455mm間隔で止めつけます。
金具止めの間隔は、900や600ぐらいで行っているところもありますが、積雪や台風、猛暑などの影響もありますので、狭い間隔での施工が建物を長持ちさせます。
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石膏ボード

壁や天井に貼られている黄色の壁が石膏(せっこう)ボードです。石膏(せっこう)ボードとは、石膏を板状にして板紙で包んだ建築材料で、壁や天井を作る際には広く使われる材料です。
石膏ボードは火や熱にさらされると、石膏に含まれている水分が蒸気として空気中に放出され、熱を吸収する役割があり、耐火性能に大きく寄与しています。
また、基準の施工方法により、横揺れ時の変形や筋かいの面外座屈にも対応します。
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フローリング施工

専属の棟梁大工が、床材を張り始めました。写真に写っているフローリングは、ヒノキの無垢材で、神奈川県産の材料を使用しております。
当社のアースハウス仕様の床は、1、2階とも3重張りで厚みが50mm以上(合板不使用)あります。
地震に安全(平面剛性)だけでなく、防音にも有効です。
この仕様でも、書庫やピアノを置く場合はプラスで補強しています。
ヒノキ90mm角の大引を455mm間隔+床束も455mm間隔です。
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スタッコフレックス

外壁工事が完了しました。こちらのお宅は、スタッコフレックスという塗り壁材を吹付により施工します。
スタッコフレックスとは、超弾性力に加え、通気性・防水性・断熱性などを兼ね備えた塗り壁材です。クラック(ひび割れ)、凍結、潮風に強いといったメリットもあります。

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外壁工事スタート

外壁工事では、胴縁(どうぶち)→下地材→仕上げ塗装の順番で施工を行います。
写真に写っている木材(胴縁)には通気層を設ける意味もあるので、基本は縦方向に取り付けます。
この胴縁の取り付けは特に重要で、外壁落下に対し長くて径の太いビス(150×6φ)を30cm間隔で止めつけます。これは外張り断熱(厚55)ならではです。
また、この通気層は防水面でも有効に働きます。(二重防水)

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その上に無塗装のサイディングボードを張ります。
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胴縁(どうぶち)

断熱材の手前に横方向に連続して施工されている木材が胴縁(どうぶち)です。壁などを打ち止める受け材となっております。
外壁の内側に入れる胴縁は、構造材の動きを吸収することで漆喰(塗り壁)の割れを少なくし、綺麗に仕上がります。また、壁内の電気配線時にも、無垢材に穴を空けないで済み、強度も維持できます。

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外部防水

壁断熱材を全て施工し終わると、断熱材同士の継ぎ目部分などに防水気密テープを貼ります。その他、外部に露出している配管(スリーブ)などにも同じ様に防水テープを貼ります。
防水テープのチェックには、貼る順番や重なり具合なども確認します。

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野縁(のぶち)

細い木材が連続して施工されている部分が野縁(のぶち)という下地材です。天井板などを打ち止める受け材となっております。
太いヒノキの梁は、当社が得意としている化粧梁です。

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エアサイクル工法

エアサイクル工法は、外張り断熱をベースにして、自然の力で壁の中、屋根裏、床下の空気を循環させたり換気することで、家じゅうの温度と湿度をコントロールします。

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夏は屋根裏と床下の換気口(エアオープナー)を開け放ち、壁体内や屋根裏にこもった熱や湿気を排出します。冬は換気口を閉じ、暖まった空気が循環して温湿度を均一にします。

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ダイヤカットした専用断熱材がスムーズな空気の流れを生み出します。床下、壁、屋根の中の空調が連通することにより、構造体にこもった熱気を一番高い棟木より排出します。木材が動く空気に触れることで、木材が乾燥して耐久性を高めます。

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中間検査

中間検査とは、建築物の安全性向上のために導入されている制度です。
上棟が終わりますと、構造材の強度を確保するために必要箇所に金物を取り付け、取り付けた金物は社内点検で全箇所、写真にてチェックを行います。

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点検後、検査機関の検査員が現場で直接確認を行います。中間検査に合格しない限り、それより先の工程の工事が全面的にストップするという厳しい内容となっています。
筋違部分はヒノキの105×45を使用し、耐震等級3の認定となっております。

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上棟

いよいよ上棟です。各現場の棟梁大工が結集し、一番てっぺんの材(棟木)までを一日で立ち上げます。
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1、2階の床下地に24mmの杉無垢パネルを先に張ることで、安全で効率よく作業が進みます。
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いつもの大工メンバーによる息の合った手際で、止まることなく工事が進みます。
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2階柱、梁が組まれると、屋根部材の準備に取りかかります。
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屋根下地の受け材となる垂木を取り付けます。
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パネルを張り、断熱材を屋根の上へ持ち上げます。
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屋根断熱材は、エアサイクルの"ポリスチレンフォーム"を使用。厚さ55です。
グラスウールやロックウール等の繊維系の断熱材とは違い、水や湿気に強く、断熱性能も高いのが特徴です。
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断熱材に屋根下地の受け材(垂木)を取り付けます。これは、通気層の役割も果たします。
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その上に耐水合板を施工します。
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最後に防水シート(アスファルトルーフィング)を張って、屋根の作業は終了です。
棟の開口部は、エアサイクルの換気(夏モード)用です。
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本日は上棟、おめでとうございました。
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先行足場

安全のため先行足場を設置します。手すりやネット、階段付きの先行足場により、危険性を少なくします。

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土台敷き

本日から、木工事に入ります。まず、建物の土台となる部分からつくります。
上部構造に影響する部分でもあるので、現場監督が1mmの単位までズレを測定します。
また、この現場はエアサイクル工法で、基礎の2重断熱も特徴の一つです。
基礎コンクリート外側の断熱材の上(土台下)下(土に接する所)には、シロアリ対策のアリダンシートと土台ガードを施工しています。
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土間コンクリート打設

基礎外周部の配管工事が終わると、玄関土間下地やテラス土間部分にコンクリートを打設します。

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配管工事

基礎コンクリートが完成すると、先行で水道設備の配管工事を行います。
長期優良住宅の場合は、アフターメンテナンスのために、ベタ基礎コンクリートに配管などを埋め込まない様に計画します。

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基礎コンクリート打設

配筋検査に合格すると、浮かせ枠を設置して、底盤と立ち上がり部分を同時にコンクリートを打設します。
コンクリート受入れ検査にて、供試体を取り、スランプを確認して、長期優良住宅に対応するため高強度のコンクリートを打設します。スランプは15なので、流し込むほど柔らかくありません。
この時、打ったコンクリートが、むらなく水平になるようレベル(高さ)を測定しながら施工します。

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配筋検査

配筋検査とは、鉄筋コンクリートの工事において、鉄筋が正しく配置されているかどうかを確認する検査のことです。
建物の耐久性などに大きく影響するため、重要な検査です。
下の写真は、当社の基礎の特徴でもある「地中梁」部分の配筋です。

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遣り方

まずは建物の土台となる基礎をつくるための基礎工事がはじまります。
着工して最初に行われるのが遣り方(やりかた)です。基礎の外周に、高さや位置の基準となる木枠を回し、板に基礎位置の印を付けていきます。遣り方は、建物の位置を決めるために非常に重要な作業です。

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地鎮祭

地鎮祭(じちんさい)とは、工事を着工する前にその土地の鎮守の神を祭り、工事の安全を祈願するために行う儀式です。大雨の後で立っているのも大変でしたが、「雨降って地固まる」の如く、今後はより良くなり、安定することでしょう。

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