事例紹介

NRM邸

敷地は6区画に分けられた分譲地の一つ。宅地面積は38坪ですが、南側に雑種地が付随しているため、実質的には45.6坪の広さがあります。道を挟んだ西側に園芸店の駐車場があるため、外からの視線は気になりますが、逆に敷地から富士山が見えます。
ご主人は断熱性能を重視され、HEAT20・G2をクリアするのはもちろん、玄関は木製の高断熱ドアを採用し、普段の設計より窓も少なめです。
奥様の要望は帰宅動線、家事動線など「動線」に関するものが中心でした。帰宅してコートやかばんを置き、洗面台で手を洗ってからリビングに行ける動線。買い物から帰ったら、スムーズにキッチンやパントリーに行ける動線。洗濯動線に関しては、ガス乾燥機と室内干しで解決するため、洗面脱衣室を少し広くしました。また、小さな入り口から入る2.5帖の和室は遊び心があります。
家の中央にある吹抜けは、東側隣地の家が迫るため、午前中の採光を2階から得るという採光目的が一つ。そしてもう一つは、家全体の温度差を無くし、少ないエアコンで冷暖房するためです。暖房は床下エアコン1台、冷房はロフトのエアコン1台で快適に暮らすことを考えています。

※この住宅は森林環境譲与税を財源として神奈川県が実施している「神奈川県地域材の家づくり普及促進事業」を活用しています。
構造材に神奈川県産の桧・杉を使用。地域の森林環境の維持・更新や温暖化防止など、広範な環境問題にも貢献しています。
事業の詳細は、こちらをクリックしてご覧ください。

完成

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リビング

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ダイニング

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キッチン

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和室

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洗面台

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2階ホール

外周り確認

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外壁仕上げは、漆喰などの無機素材を原料とした塗り壁材。コテで仕上げているので、近くで見ると味わいがあります。
外部木部にも木材を保護してくれる塗料を塗ります。

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足場を外す前に屋根や雨樋のチェックも行いました。

階段

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大工が階段の親柱に段板を差し込む溝を彫っています。階段の造作は大工の見せ場の一つです。

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段板が壁に差し込まれ、少しずつ階段が姿を現してきました。

木工事(石膏ボード)

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室内では天井や壁に石膏ボードを張っています。ボードを張るまでは視線が抜けてしまうので、なかなか壁や天井をイメージできませんが、だいぶ部屋らしくなってきました。

ラス網

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外壁の仕上げは漆喰系の左官仕上げで、下地はラスモルタルです。モルタルの下地として、縦胴縁に防水紙付きのラス網を張ります。モルタルにひび割れが起こらないように重ねを十分に取ります。

防水工事

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屋根と壁の取り合いやサッシ廻りは、防水に注意が必要な部分です。防水テープでしっかり防水対策を行います。

配線・配管工事

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壁や天井の石膏ボードを張る前に、お施主様には木工事の進捗と併せて電気配線を確認していただきます。
当社は外張り断熱を採用していて壁の中が空洞なため、この段階でコンセントの位置を修正したり追加が可能です。

断熱材

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天井に断熱材を施工しました。屋根面はボード状の外張り断熱と充填断熱を組み合わせて、二重断熱にしています。

金物検査

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木組みの接合部を金物で補強し、その接合金物の検査を行いました。金物は種類によって強度が決まっており、金物と継手・仕口の組み合わせで必要な強度を確保します。

上棟

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上棟(あるいは建て前)を迎えました。各現場の棟梁が集結して、構造体を屋根まで一日で立ち上げていきます。
1階の柱を建て、2階の床梁を組んだ後、91㎝角に格子を組んで厚床下地を張り、2階の水平剛性を高めます。これを剛床と呼びます。

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垂木の上に一段目の野地板を張り、断熱材を敷き詰めます。断熱材の上に通気層を取って二段目の野地板を張り、屋根が完成します。

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上棟式は行いませんでしたが、無事に上棟が終わり、お施主様から労いのお言葉と手土産をいただきました。

配筋検査

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鉄筋の組み立てが終わると、図面、仕様書通りに鉄筋が組まれているかをチェックする配筋検査を行います。
検査の内容は鉄筋の種別、間隔、鉄筋径、かぶり厚、定着と継手の長さなどです。この検査は、基礎の耐久性に影響する重要な検査です。

遣り方、根切り

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基礎工事の初めは遣り方です。
先ずは、基礎の高さや水平位置の基準となる木枠を基礎の外周に回します。その後、ショベルカーなどを使い、基礎の形状に合わせて根切り(地面の掘削)を行っていきます。

地盤調査

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地盤の性質(支持力、土質など)を把握する目的で地盤調査を行います。
弊社では契約前のプラン計画段階で、スウェーデン式サウンディング試験を実施しています。