事例紹介

SNT邸

整然と区画され、敷地も道路幅も広くて余裕のある住宅地の中、ご実家の隣の敷地に新居を建てる計画です。北側道路ですが間口が広いため、建物の横にカーポートを取ることができ、建物は「矩形平面の総2階」というシンプルな形にできました。
建て主は建築設計の仕事をされている方で、お父様も設計事務所を開設してお仕事をしています。素人ではないため、やはり建築会社を見る目は厳しかったと思いますが、幾つかの候補の中から神奈川エコハウスを選ばれました。ご自身の建てたい家のイメージがしっかりあるので、自社のデザインや仕様を押し付ける会社よりも、柔軟性のある当社が合っていたのだと思います。
間取りは、1階の南側にLDKがあって、北側に玄関、収納、水回りがまとまっています。2階は南側に大きな吹抜とスタディスペースがあって、その周りに寝室、子供室、和室が並びます。吹抜が総2階の面積バランスを取っているので、リビング・ダイニングの開放感が非常に大きく、豊かな空間を感じられます。
下足箱、食器棚、収納棚、デスクカウンターなど、ご夫婦で細部のスケッチを描いているので、キメの細かいデザインになっています。また、室内は柱を隠した大壁で、枠材なども小さく目立たなくしました。当社のスタンダードとは一線を画す、建築家住宅のような趣きになっているところが最大の特徴です。

完成

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外観

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玄関

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洗面台

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ウオークインクローゼット

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リビングダイニング

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ダイニングとキッチン

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吹抜け・スタディスペース

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和室

階段・手摺り

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この家の階段は3段目から直進のストリップ階段で、2段目の踊り場がベンチを兼ねた大きな台になっています。手摺りにはアイアンを使っているので、軽さと空間の広さを感じます。

建具工事

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リビングの掃き出し窓には、防犯と目隠しを兼ねた木製格子戸を設置しました。

パテ処理

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壁の白い部分はパテです。壁を仕上げる前に石膏ボードの境目、ビス穴などの凹凸をパテで埋めていきます。

位置出し

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木工事も終盤です。仕上工事が始まる前に現場監督より細かい指示が出されます。

外周り確認

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足場を解体する前に、屋根や雨樋、外壁など外回り確認を行いました。

内部工事

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建物内部の木工事も順調に進んでいます。壁に石膏ボードが張られて、だいぶ部屋らしくなってきました。

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対面キッチンを囲う壁を板材で造っています。

ラス網

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胴縁の外側に防水紙を貼って、その上にラス網を張りました。この上にモルタルを塗っていきます。
ラス網とは、モルタルの剥落を防ぐために使われる金網のことです。

縦胴縁

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断熱材の上に防水シートを張り、外壁の下地となる縦胴縁を施工しました。縦胴縁の厚み分が通気層になるため、外壁表面の熱を伝えない作用と、万が一雨水が侵入した時の二次防水の役目を果たします。

配管位置出し

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水道業者が給水管や排水管の施工をする前に、現場監督が配管位置を細かく明示します。

断熱材

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当社は外張り断熱を標準としていますが、屋根の付加断熱として高性能グラスウールを採用しています。

断熱材・サッシ取付

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確認検査機関での金物検査も終わり、断熱材を外張りで施工しました。壁の断熱材が施工されると、サッシや玄関ドアが取り付けられます。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組合せで必要な強度を確保します。種類と場所はもちろん、ビスの本数や取り付け方なども基準に合っているか全数チェックし、写真も撮ります。

上棟

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上棟は、構造体を屋根まで一日で立ち上げます。まずは1階の柱を立て、2階の梁を差し込んでいきます。

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2階の床梁を組み終わると、91㎝角に格子を組んで杉の厚床パネルを張り、剛床を造ります。耐震等級3を取得する上で欠かせない重要なポイントです。

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今回は登り梁を採用しており、梁が組み上がると屋根の形が分かります。

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野地板の上に断熱材を張っていきます。

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屋根の断熱材の上にもう一度垂木を流します。
断熱材の上に並べた垂木の厚み分が空気層となって、湿気を逃がす役割を果たします。

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最後に野地板を張り、上棟も無事終了しました。

先行足場

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上棟に先立ち、外部足場を設置しました。この足場は上棟の際にも必要ですし、その後の屋根や外壁の工事をする際にも必要なものになります。上に積まれてブルーシートが掛かっているものが上棟のための材料です。

土台敷き

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上棟の数日前に大工が土台を敷きます。土台には耐久性のあるヒノキを使用します。腐れや虫害に強いので、特に注意が必要な土台はヒノキにしています。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。
四角いサイコロのように見えるものは、地中梁の上に乗った独立型基礎です。独立型なので床下の通気を良好な状態に保ち、また配管経路の自由性や、定期点検時の床下移動などが容易になります。

立上り型枠工事

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基礎断熱を採用しているので、基礎立ち上り部分の型枠を組み、断熱材を枠内にセットします。

コンクリート試験・打設

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打設前にコンクリートの品質検査として、スランプ値、空気量、塩化物量を測定します。硬化後破壊の試験用にテストピースも作ります。

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コンクリートを打設しています。ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込みますが、その際、バイブレーターで振動を与えることによって、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。

配筋検査

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基礎の鉄筋が図面通りに正しく配置されているかを確認する検査です。鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、立ち上り筋の高さ、緊結の状態、ボルトの位置が正しいか等、現場監督が一つ一つチェックし、写真を撮って記録していきます。

鎮め物

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基礎工事を始める前、地鎮祭で神主さんからいただいた鎮め物を、家の中心付近に埋めます。

遣り方

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地縄(建物の形に張った縄)を目安に、建物の高さや位置の基準になる杭を打ち、横方向に貫を渡して水糸を張っていきます。

地縄張り

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地縄とは、建物外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることで、敷地に対して建物がどの位置に建てられるか確認します。