事例紹介

KKN邸

敷地は坂の途中にあって道路より一段高く、方位が斜めに振れています。さらに南西側隣地が5mも低くて古い擁壁に支えられている、という癖だらけの条件でした。ただし、南西側は広い空き地になっているため、視界が開けて開放感があります。
建て主は小さい子供のいる若いご夫婦。「和の家が好き」ということで話が合い、すぐに鎌倉にある和風住宅の「お住まい拝見」にお誘いして心を掴みました(笑)
1階はリビングへ入る手前に洗面コーナーがあり、帰宅後の手洗いとトイレの手洗いを兼用します。また、玄関収納、脱衣室、ウォークインクローゼットを経てリビングに至る、家族専用のサブ動線があるのも便利です。
座面の低いソファーを置く想定のリビングは畳敷き。板張り天井が連続するダイニングとは一体感がありながら、アルコーブ状に囲われているので「たまり」があって寛げます。パントリーはキッチンの奥に設けて冷蔵庫もそこに隠し、キッチン背面には全て抽斗の食器家電台を造りました。2階は寝室、書斎、納戸、将来分けられるワンルームの子供室がコンパクトにまとまっています。
そして注目してほしいのが、玄関に造った丸窓のニッチ。小さな円形のニッチに違い棚を付け、霞雲がたなびく満月を表現しました。違い棚に飾るモノを入れ替えて、お客様をお迎えするお住まいです。

完成

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外観

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玄関

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ダイニング

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畳リビング

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キッチン

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2階ホール

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書斎

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子供室

仕上工事

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天井や壁にクロスを貼っています。

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壁は漆喰塗です。漆喰はアルカリ性で抗菌効果があります。
玄関にある円形のニッチも漆喰を塗り回して仕上げます。


配線工事

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壁や天井を石膏ボードで塞ぐ前に、電気の配線工事を行います。

ラス網

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外壁の仕上げは漆喰系の左官仕上げで、下地はラスモルタルです。モルタルの下地として防水紙付きのラス網を張りますが、モルタルにひび割れが起こらないように重ねを十分に取ります。

胴縁

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断熱材の上に透湿防水シートを張り、胴縁を打ちました。胴縁は外壁下地の役割を果たすとともに、外壁部分の通気を確保する役割も担っています。

配管位置出し

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水道業者が洗面器や手洗器の給水管・排水管を施工する前に、現場監督が配管位置を明示します。

断熱材施工

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断熱材の施工が始まりました。弊社は外張り断熱を採用しており、182㎝×91㎝、厚さ45㎜のボード状の断熱材(ネオマフォーム)で柱・梁などの構造材ごとすっぽりと覆います。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は、種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組み合わせで必要な強度を確保します。
種類と場所はもちろん、ビスの本数や取りつけ方なども基準に合っているか全数チェックし、写真を撮ります。

上棟

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上棟を迎えました。1棟の現場は基本的に1人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁たちが集まります。
普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやっている仲間なので息はぴったりです。

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垂木の上に野地板(構造用面材)を施工し、断熱材を張りました。通気層を確保し、最後に野地板を張って上棟も無事終了です。

先行足場

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上棟に先立ち、外部足場を設置しました。この足場は上棟の際だけでなく、その後の屋根や外壁の工事でも必要になります。
上棟のための材料を一部搬入し、ブルーシートで雨養生してあります。

土台敷き

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上棟の前に土台を敷きます。土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。
上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認し、ミリ単位で高さ調整を行います。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。
四角いサイコロのように見えるものは、地中梁の上に乗った独立型基礎です。柱の引き抜き力や荷重が掛かる部分など、内部の要所に設置されます。
独立型なので床下の空気の流れを妨げず、通気を良好な状態に保ちます。また、配管経路の自由性があり、定期点検時の見通しや床下移動などにも優れた基礎になっています。

立上りコンクリート打設

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底盤コンクリートに続き、立ち上がり部分のコンクリートを打設します。
基礎の内側で断熱を行う基礎断熱を採用しているため、型枠を組んで断熱材を枠内にセットします。

コンクリート打設

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コンクリート打設時には、生コンクリートにバイブレーターで適切な振動を与え、流動させながら少しずつ送り込みます。そうすることで、鉄筋の裏側までコンクリートが行きわたるようになります。

配筋検査

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基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋が図面通りにできているかをチェックする配筋検査を行います。
この検査は基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査で、項目ごとに細かくチェックします。

根切り

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基礎の形状に合わせて地面を掘削していく作業を【根切り】といいます。地中梁があるので、深い部分と浅い部分の凹凸ができています。

遣り方

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基礎の工事が始まりました。
建物の外周に木杭を打って、柱、壁の中心線や水平線を出すことを【遣り方】といいます。

地盤補強

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敷地の西側に安全性を確認できない擁壁があるため、鋼管杭で地盤補強しました。

地縄張り

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工事の初めは地縄張りです。地縄とは建物の外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることです。
敷地に対して建物がどの位置に建てられるのか確認します。