事例紹介

SDH邸

親世帯が暮らす実家隣の空地に、子世帯が家を新築する計画です。
敷地は交通量の多い道路に面していますが、建物は親世帯と共用する駐車スペースの奥に建てるので、道路からの視線は気になりません。ただ、敷地形状が細長いため、建物南面の間口は3間半しか取れません。「緑豊かな庭を眺めたい」という希望もあるので、玄関を南面には設けず。アプローチをさらに奥まで引っ張りました。
玄関の近くに洗面コーナー、トイレ、洗濯脱衣室などの水回りがあります。帰宅時の手洗いにも便利ですし、家事動線も集約。洗濯脱衣室には室内干しパイプとガス乾燥機「幹太くん」もあって、洗濯や物干しの時間も短縮です。
リビングは下屋に収めてダイニングの斜め前に出しました。横並びのリビング・ダイニングに比べてエリア分けができるので、リビングに落ち着きが生まれるとともに、対角線に空間の広がりを感じます。子育て家族なので、親子が自然に触れあえる工夫もされています。ダイニングの横には2~3人が座れる広いスタディコーナーを造り、奥様や子供たちが活用。吹抜を介して1階から子供部屋の様子も感じられます。
 リビングが前に出ていることで、ウッドデッキは囲われた形になり、隣家からの視線が気になりません。反対側を親世帯の家が囲んでいるので、デッキ越しの交流も生まれることでしょう。

完成

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外観

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スタディコーナーとダイニング

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キッチン

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リビング

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子供室

外構工事

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前面道路からのエントランスと、アプローチの一部が完成しました。

外回り確認

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足場を解体する前に、屋根、雨樋、外壁の最終確認をしました。

キャットウォーク

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吹抜の窓を開閉したり、窓拭きをするために必要なキャットウォークを造りました。

石膏ボード・キッチン施工

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壁に石膏ボードが張られました。壁が認識できるようになり、空間が分かりやすくなります。

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木工事の終盤にキッチンを設置し、設置後はすぐに保護の養生を行います。

ラス網

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外壁の仕上げは漆喰系の左官仕上で、下地はラスモルタルです。モルタルの下地として、縦胴縁に防水紙付きのラス網を張りますが、モルタルにひび割れが起こらないように重ねを十分に取ります。

配管位置出し

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水道業者が洗面器や手洗器の給水管、排水管の施工をする前に現場監督が配管位置を明示します。

エアオープナー

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小屋裏に付いているものがエアオープナーです。夏はオープナーを開いて、温まって上昇してきた空気を排出し、冬は閉じて暖かい空気の循環を作ります。

壁断熱材施工

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こちらの住宅はエアサイクル工法を採用しています。使用している断熱材は、外側をアルミシート張りで遮熱性能を向上させ、室内側は空気の流れを考慮してダイヤカットに成型されたエアサイクルオリジナルの断熱材です。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。
補強する金物は種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組合せで必要な強度を確保します。種類と場所はもちろん、ビスの本数や取り付け方なども基準に合っているか全数チェックし、写真を撮ります。

上棟

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上棟を迎えました。
基本的に一棟を一人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁が集まります。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。

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垂木の上に野地板(構造用面材)を施工し、断熱材を張りました。さらに垂木を掛け、空気層を確保します。


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最後に野地板を張り、上棟は終わりです。

土台敷き

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上棟前に土台を敷きます。
上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認し、ミリ単位で高さ調整を行います。土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。

基礎完成

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養生期間をしっかり取って型枠を外すと、基礎は完成です。エアサイクル専用のコラム基礎です。通気性とメンテナンス性に優れた独立型基礎になっています。

コンクリート打設

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コンクリート打設時は、生コンクリートにバイブレーターで適切な振動を与えます。流動させながら少しずつ送り込むことで、鉄筋の裏側までコンクリートがいきわたるようになります。

配筋検査

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鉄筋の組み立てが終わると、配筋が図面通りに組まれているかチェックする配筋検査が行われます。検査の内容は、鉄筋の種別、間隔、鉄筋径、かぶり厚、定着と継手の長さなどです。この検査は、基礎の耐久性に影響する重要な検査です。

遣り方

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基礎工事の基準となる水平位置と高さを貫や杭を使って出します。これからの工事のすべての基準となるので、慎重に作業を行います。

地縄張り

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地縄とは、建物外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることで、敷地に対して建物がどの位置に建てられるか確認す
ることです。