事例紹介

HNS邸

建て主は2020年2月に初めて見学会に来られた後、丸2年の時を経て当社に声を掛けてくださいました。アースハウスとnichi-nichi-kaの違いを確認され、完成したばかりの家も見ていただいた後、すぐに候補地が見つかったため、早速アースハウスでのプラン作成へと進みました。
建て主は小さな子供のいるご夫婦。「ソトとウチのつながりがある住まい」を希望されていたので、敷地の広さに余裕があって自然が近い大磯の地を選ばれました。北道路の敷地ですが、南側に十分な広さの庭が取れるのに加えて南隣地が一段低いため、日照条件は悪くありません。2階から北側の眺望も楽しめます。
玄関のすぐ近くに洗面コーナーとファミリークローゼットがあるので、帰宅時の手洗いや着替えがスムーズです。また趣味のキャンプ道具が多いため、玄関横に2帖の土間収納を設けました。
リビング・ダイニングは南庭に面して横並びに配置。梁を隠したリビングは、桧小幅板張りのフラットな天井で、全開タイプの大きな窓によってデッキ・庭と一体になります。ダイニングは、床を40センチ上げた「ステップフロア」かつ勾配天井なので、視点や空間の変化が独特の存在感を放ちます。建て主は洗練された和モダンが好みなので、ほとんどの柱・梁をを隠してモダンに設えました。
他に、階段下の愛犬スペース、ダイニング横のスタディコーナー、玄関ポーチの格子壁など、暮らしに則した工夫とデザインが融合するお住まいです。

完成

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南側外観とウッドデッキ

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玄関

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洗面コーナー

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リビング・ダイニング

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キッチン

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階段・吹抜け

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2階廊下の本棚

ウッドデッキ・竪格子

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外部の足場が取れ、仕上げ工事も一段落したところで、再び大工の登場です。
ウッドデッキの施工や、玄関ポーチを目隠しする竪格子などを造ります。

タイル施工

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クロスや左官工事が終わり、仕上工事も終盤に入りました。
洗面台のない洗面器を設置したので、正面の壁は全面タイル貼りです。小物を置けるニッチも造りました。

パテ処理

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石膏ボードの上の白い帯状に塗られた部分は、パテといいます。壁に漆喰を塗ったり、クロスを張る前に石膏ボードをの目地を埋めて段差をなくし、平滑な下地をつくります。

石膏ボード

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室内の壁は、間柱に横胴縁を取り付け、その上に石膏ボードを張って下地をつくります。石膏ボードが張られると随分部屋らしくなってきます。

キッチン設置

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大工工事の終盤にシステムキッチンが設置されました。mieleの食洗機が組み込まれています。
傷が付かないように、施工後はすぐに養生をして隠します。

外回り確認

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足場を解体する前に屋根や雨樋、外壁などの確認をしました。

階段施工

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階段造作は、木工事の中でも手間のかかる作業と言われていて、大工の腕の見せ所でもあります。この家は階段下をペットスペースに活用しているので、出来上がりが楽しみです。

木工事(天井)

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内部では木工事が進んでいますが、LDKの天井が複雑な構成になっています。奥のリビングは板張りの勾配天井、手前のダイニングは板張りの水平天井、キッチンは一段低いクロス貼りの天井です。
天井は3本のスリットが刻んである羽目板で、細い板を張ったように見えます。


ラス網

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外壁は左官仕上げです。外壁をモルタル下地にする場合は、縦胴縁に防水紙付きのラス網を張ります。その際、モルタルにひび割れが起こらないように重ねを十分に取ります。

縦胴縁

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大工の内部工事と並行して外壁工事を進めており、防水シートを張った上から胴縁を打ちました。胴縁の役割は、外壁の下地はもちろんですが、壁内部の通気確保の役割も兼ねています。

屋根断熱

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野地上に外張り断熱をしていますが、付加断熱として垂木間にグラスウールを充填しました。
断熱材施工後に、30センチ間隔に「野縁」を組んで天井を張っていきます。

断熱材施工

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構造金物の取付け、及び中間検査が完了し、サッシの取付けと壁断熱材の施工が始まりました。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組合せで必要な強度を確保します。
種類と場所はもちろん、ビスの本数や取り付け方なども基準に合っているか全数チェックし、写真も撮ります。

上棟

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上棟を迎えました。
基本的に一棟を一人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁が集まります。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。

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二階の梁はクレーンでつり上げて所定の位置に運び、大工が受取って組み立てます。ロープの固定も、傷がつかないように注意を払います。

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小屋組みが完成しました。垂木が綺麗に並んでいます。

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垂木の上に野地板(構造用面材)を施工し、断熱材を張りました。さらに垂木を掛け、空気層を確保します。

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その上に野地板を張り、上棟の作業は終わりです。

土台敷き

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土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。
土台が水平でなければ、上に立つ柱や梁も水平になりません。水平に土台を敷くために、高さをミリ単位で調整します。

基礎完成

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基礎工事が完了しました。地中梁で強度を保つことで、基礎内部の立ち上がり部分を独立型形状(コラムベース)にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。
上棟前に給排水の配管を行いますが、配管の施工性にも優れています。

底盤コンクリート打設

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コンクリートをバイブレーターで振動を与えながら流し込んでいきます。最後にコンクリートの表面をトンボでならし、浮き出た水分を除去する事でひび割れを防止します。

配筋検査

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基礎コンクリートを打つ前に、配筋が図面通りに配筋されているかをチェックします。
チェック項目は鉄筋の種別、間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立ち上り筋の高さ、緊結の状態などで、基礎の耐久性に影響する重要な検査です。

遣り方・掘削

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基礎工事の基準となる水平位置と高さを貫や杭を使って出します。これからの工事のすべての基準となるので、慎重に作業を行います。
遣り方が終わると、重機を入れて基礎の形状に沿って掘削を行います。

地縄張り

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地縄とは、建物外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることで、敷地に対して建物がどの位置に建てられるかを確認出来るようにするものです。