事例紹介

SMS邸

親世帯が暮らす実家の敷地内に、子世帯が家を新築する計画です。ご実家の敷地は1,200㎡超の面積があり、両親の家の他に、平屋の古い家がありました。この古い平屋を壊すとともに、敷地を分割して親子4人が暮らす子世帯の住宅を造ります。
建て主は育ち盛りの子供がいるご家族。2階には寝室と子供室を作りますが、衣類収納や水回りが1階にあるので、2階に上がる時間は限られます。その家族共用のW.I.Cが玄関のすぐ隣にあり、その先には水回りが続く家族用のサブ動線になっているため、リビング周りに落ち着きが生まれています。
家族スペースはデッキに面した南側にダイニング、その東側にリビング、その北に小上がりの畳座を配置し、畳座の襖を引込めば、全体で約23帖の広さがあります。大工と家具職人の手による造作キッチン+背面収納、リビングには造作ソファー、畳座には足を下ろせるスタディコーナーなど、いくつもの居場所を用意するとともに設えも充実しています。
ご主人からの要望は「外観・内装・空間」など多岐に渡りましたが、最も重要なのが耐震性・断熱性・省エネ性を高めて「居心地の良い場所をつくる」ことでした。耐震等級3、断熱性能はUa値0.41、暖房は床下エアコン、冷房はロフトエアコンの各1台とし、太陽光発電システムを載せたZEH住宅です。

洗面台

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洗面台には人工大理石の天板を採用しました。正面に鏡がスライドする物入を造っているところです。

造作キッチン

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この家はシステムキッチンでなく造作キッチンです。大工がフレームを造ってステンレスの天板を載せました。そしてこの後、家具職人が抽斗や扉を設置します。

縦胴縁

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透湿防水シートの上に胴縁を打ちました。胴縁は外壁の下地としての役割はもちろん、壁内部の通気確保の役割も果たしています。

透湿防水シート

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外壁の下地を作る前に透湿防水シートを張りました。木部との取り合い等は念入りに専用のテープを貼ります。

配管位置出し

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水道業者が洗面器やキッチンの給水管・排水管を施工する前に、現場監督が配管位置を明示します。

天井断熱材

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エアサイクル工法を採用しない外張り断熱の住宅では、天井を高性能グラスウールで付加断熱します。

断熱材施工

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壁断熱材の施工が始まりました。弊社は外張り断熱を標準断熱工法とし、182㎝×91㎝、厚さ45㎜のボード状の断熱材(ネオマフォーム)で柱・梁などの構造材ごとすっぽりと覆います。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は、種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組み合わせで必要な強度を確保します。
種類と場所はもちろん、ビスの本数や取りつけ方なども基準に合っているか全数チェックし、写真を撮ります。

上棟2日目

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初日は天気が崩れたのと、屋根がとても大きいため、2日に渡って上棟を行いました。
垂木の上に野地板(構造用面材)を張って、断熱材を並べた後、胴縁で通気層を確保します。最後に野地板を張って作業完了です。

上棟

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上棟を迎えました。基本的には1棟の住宅を1人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁たちが集まります。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。

先行足場

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上棟に先立ち、外部足場を設置しました。この足場は上棟の際だけでなく、その後の屋根や外壁の工事でも必要になります。
上棟に必要な材料の一部を搬入し、雨養生のためにブルーシートを掛けています。

鎮め物

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基礎の中央付近に、地鎮祭で神社から頂いた鎮め物を埋めます。

土台敷き

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上棟前に土台を敷きます。土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。
上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認し、ミリ単位で高さ調整を行います。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。
四角いサイコロのように見えるものは、地中梁の上に乗った独立型基礎です。柱の引き抜き力や荷重が掛かる部分など内部の要所に設置されます。
独立型なので配管経路の自由性があり、給排水設備工事の施工性に優れ、メンテナンスも容易です。定期点検時の見通しや床下移動などにも利があります。

コンクリート打設

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バイブレータで振動を与えながらコンクリートを流し込んでいきます。振動を与えることによって、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。

配筋検査

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基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋が図面通りに施工されているかをチェックする配筋検査を行います。
この検査は基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査で、項目ごとに細かくチェックします。

遣り方・根切

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基礎の外周に水杭や水貫と呼ばれる木枠を設けて、高さや水平位置の基準を取ることを遣り方といいます。
それを基に、基礎の形状に合わせて地面を掘削していくことを根切りといいます。

地盤改良

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基礎工事に先立ち、地盤改良工事が始まりました。直径50cmのコンクリート製の杭を現場で製作する、柱状改良工事を採用しています。

地縄張り

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工事を始めるあたって、最初に行うのが地縄張りです。
地縄とは、建物の外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることで、敷地に対して建物がどの位置に建てられるかを確認します。