事例紹介

HGS邸

 お施主様は、神奈川エコハウスの家を造ってくれている30代前半の若手大工です。OBの皆さまは棟上げをした際に顔を合わせていると思います。いつも遠くから来ている「湯河原の大工」がその人です。
敷地は熱海駅から徒歩圏内にありますが、意外なほど静かな場所です。保養所の建物が邪魔をして敷地から海を見られないのは残念ですが、海から吹く潮風を肌に感じるような環境です。
施主の要望は大工ならではのものが幾つかありました。総2階建てではなく2階を小さくして、形のよい家にすること、階段は吹抜けから昇るストリップ階段(蹴込板のない素通しの階段)にすること、そして和室は床の間と床脇を備え、内法長押や格天井といった典型的な和風の設えにすること、などです。
2階は4帖半×2室の子供部屋、6帖の寝室、納戸、トイレ、そして階段を含めた6帖の大きな吹抜けで構成しながらも、14坪のボリュームに抑えました。中心に大黒柱を入れた田の字型のプランで、1階はその柱を中心にリビング、ダイニング、キッチン、和室が取り囲みます。水平方向に4つの空間が繋がり、これに吹抜けを通した2階とのつながりもあって、とても伸びやかな空間になっています。また、玄関や水回りがコンパクトにまとまり、暮らしやすさにも十分配慮しました。
大工さんの家といえば、贅沢に木を使い、欄間などの凝った建具をあしらった和風の家が相場ですが、この家はシンプルな素材選びと設計で下ごしらえをし、匠の技を駆使して魅せる大工の自邸です。

竣工

竣工しました。

玄関です。たたきは御影石で仕上げました。
間接照明で珪藻土仕上げの壁を美しく照らします。
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リビングダイニングです。
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対面キッチンからも見渡せます。キッチンからは正面の窓から緑も眺められます。
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こだわりの和室。
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細部まで美しい仕上がりです。
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吹き抜けで1階と2階を繋ぐ階段。
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高さを活かした照明器具を選びました。
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2階です。素通しの階段手すりや出窓のスペースが緩やかに空間を繋ぎ、風通しが良く明るい空間が広がります。
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仕上げ工事

仕上げ工事が着々と進んでいます。
施主こだわりの和室。
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手摺も美しいストリップ階段。
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この出窓は窓からの眺めを部屋の都合で区切らず、子供部屋と階段ホールをまたいで設置されています。
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漆喰

和室とキッチン以外の居室は漆喰で仕上げます。漆喰は湿気を吸収し調節する効果が高いので、室内環境を良好に保ちます。
吹抜けは高さがあるので、足場を組み、丁寧に塗っていきます。
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太陽光発電

屋根に太陽光発電を設置しました。
一般的に電気をためる機能はありません。発電電力が消費電力を上回った場合は、電力会社へ逆に送電(逆潮流)して電気を買い取ってもらい、反対に、曇りや雨の日など発電した電力では足りない時や夜間などは、従来通り電力会社の電気を使います。こうした電気のやりとりは自動的に行われるので、日常の操作は一切不要です
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中間検査

中間検査を行いました。検査機関の方が、金物が規定通りに取り付けられているか、検査します。
しっかりと事前に社内検査を行っているので、指摘はなく、無事終了しました。
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ストリップ階段

階段は蹴込板が無い階段です。ストリップ階段、またはスリット階段などと呼ばれています。
素通しなので開放感があり、また、今回は吹き抜けに設置したこともあり、光が階下まで届いて明るい空間となっています。
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木工事

和室には施主であり、大工のこだわりがいっぱい詰まっています。
腕の見せ所ですからね。
天井は竿縁天井、床の間の横には床脇を設けます。竿縁や床柱は自然の風合いを活かした木材を使用しています。
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木工事

スタディコーナーには、上下に横長の窓を設置します。
机正面の壁面はコルクボードをはったり、ポストカードを飾ったりと、色々楽しめます。また、これらの窓はプライバシーを確保しながら、風通しを良くしたり、光を取り入れることが出来ます。
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防水・断熱

断熱材の外側はアルミ箔がついていて、夏季の遮熱に力を発揮します。
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サッシの周囲には防水処理を施します。特に下部は小さな隙間から水が入りやすいので、専用の防水シートで対策をします。

木工事

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内側にはエアサイクル独自のダイアカットが見えます。この溝があることで壁の中が密閉されず、空気が循環し、温度・湿度を調整します。

真壁の場合柱の一部分が現しになります、お引き渡しまで汚れないように専用の養生材で保護します。

ひねり金物

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 垂木と軒桁の接合部に用いて、垂木の風による吹き上げ・離散を防ぎます。

木工事

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内側にはエアサイクル独自のダイアカットが見えます。この溝があることで壁の中が密閉されず、空気が循環し、温度・湿度を調整します。

真壁の場合柱の一部分が現しになります、お引き渡しまで汚れないように青いシートで養生します。

上棟

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本日無事上棟しました。

良く晴れた爽やかな日、早朝から大工たちが集結して、手際良く作業を進めました。

秋の日暮れは早く、陰りが差してきましたが、
屋根断熱材「シャルーフ」の上から野地板(屋根の下地になる板)を張って完了です。

基礎工事完了

IMG_0035.jpg外周立ち上がりにコンクリートを打設して、型枠を撤去しました。内側に四角く立ち上がっているのは、独立型基礎です。通気性が良く床下を良好な状態に保ちます。

基礎型枠施工

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基礎断熱なので、断熱材を型枠の内側にセットします。
床下に断熱材を入れる床断熱に比べ、断熱性能が上がります。

配筋検査

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基礎配筋検査を行いました。鉄筋径、かぶり厚、定着、対角長さなど設計図書との整合性を確認していきます。かぶり厚、鉄筋定着寸法を厳しい目でチェックします。

捨てコンクリート

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捨てコンクリートを打ちます。あらかじめ防湿シートを敷いておき、その上からコンクリートを流します。これで全体の基準となる平らな面ができます。

遣り方

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基礎の高さや水平位置の基準なる木枠を基礎の外周に回します。木杭に横に渡す水貫と呼ばれる板を高さをそろえて固定、この板に基礎位置の印を付け水平方向の基準とします。今後の基礎工事にとって、とても重要な作業です。

地盤改良

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地盤改良を行いました。今回は、鋼管杭工法の改良型で、杭の先端が広がり、支持強度を上げる工法を採用しました。
地盤調査の結果により、最良の工法を選択します。

地鎮祭

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建物を建てる際に、工事の無事や安全、建物や家族の繁栄を祈ります。

設計中

只今設計中!