TZM邸
祖父母の家を引き継いで暮らしていた4人家族が、旧家を建て替える計画です。建て替えにあたって土地を縦に2分割したので、敷地は南北に細長くて西側は緩く弧を描く形状になり、建物の東西幅には制約があります。当初は主寝室を1階にする間取りも検討しましたが、最終的には寝室も2階に上げることにして、北西角は屋根が出ないように少し凹ませた間口4間×奥行4間半の総2階にしました。
建て主は家づくりに熱心で検討期間も長かったため、多くの要望を持っていました。広い土間と薪ストーブ、壁一面の本棚、木製サッシ、瓦屋根、焼杉板の外壁、古建具の利用など。予算内に収まるよう優先順位を付けて絞り込んだ結果、木製サッシは樹脂アルミの全開サッシに変更しましたが、後の要望はほとんど実現しています。特に外観は重要でした。外壁全体の下3分の2は焼杉板張り、上部は左官仕上げ。屋根は和瓦(いぶし瓦)で鬼瓦にもこだわり、古い町並みに建っている妻入り民家のような佇まいです。
1階は広い土間と広い板の間、そして畳の間があり、ソファーは置かずに板の間と畳の間で床座の暮らしです。板の間の上には吹抜があり、2階まで連続した壁面収納(本棚)が圧巻です。2階の吹抜に面した所にはワークスペースと子供室があります。ワークスペースはご主人の仕事場として、子供の遊び場と将来の学習スペースとして、1階と繋がる魅力的な大空間になっています。
他にも造作キッチン、欄間を含めた古建具による間仕切り、薪ストーブ等、見どころ満載のお住まいです。
2025.09.07TZM邸
完成

外観

玄関と板の間

ダイニング・キッチン

畳の間と板の間

吹抜けと本棚

スタディコーナー

子供室

寝室

洗面コーナー
2025.08.28TZM邸
大谷石

土間に薪ストーブを設置するため、ストーブの周囲は大谷石張りの耐火壁にしました。
2025.08.26TZM邸
古建具


板の間と畳の間の間仕切りに古建具を使いました。下は腰板付きのガラス戸、鴨居の上は組子欄間です。
キッチンの吊戸棚にもガラスの引違い戸を使っています。
2025.08.26TZM邸
仕上工事

仕上工事に入りました。
室内の壁は漆喰珪藻土塗りです。漆喰と珪藻土を混ぜると、主に調湿機能が向上し、より快適な空間づくりに役立ちます。また、珪藻土の防カビ効果も期待できることがあります。


キッチンや洗面コーナーのタイル工事が終わりました。
2025.08.18TZM邸
パテ処理

仕上げ工事に入りました。
壁の白い部分はパテ処理といい、クロスを張ったり左官仕上げをする際に、段差を無くして平滑な下地を作るための作業です。
2025.08.08TZM邸
足場解体

屋根や外壁など外回りの確認が終わり、足場が解体されました。
2階の妻入り屋根、玄関とリビング前の差し掛け屋根、どちらも和瓦葺き。外壁は左官仕上げと焼杉板を組み合わせ、伝統民家のような姿です。
2025.08.04TZM邸
太陽光パネル設置


屋根に太陽光パネルを設置しました。
2025.07.31TZM邸
階段施工・石膏ボード

木工事が進んでいます。壁に石膏ボードが張られると、随分部屋らしくなってきます。

階段造作は木工事の中でも難しい仕事ですが、今回は吹抜けの中を上がるストリップ階段で、手摺も凝っているため、いつも以上に手がかかります。
2025.07.07TZM邸
外壁工事



外壁は上下で仕様を変えていて、下側約3分の2は焼杉板を張ります。胴縁を流して通気層を確保し、その上に焼杉板を一枚ずつ丁寧に張っていきます。
今回使用している天龍焼杉は、杉板を三角形にして煙突効果を起こし、その内側を焼くことで仕上げていく伝統的な手焼きの工法で作られています。
2025.05.26TZM邸
ユニットバス施工


配線配管工事が行われ、ユニットバスが施工されているところです。
ユニットバスは部品が大きいため、壁ができてしまうと搬入できなくなるので、木工事の早い段階で工事が行われます。
2025.05.08TZM邸
屋根完成

平瓦を葺いた後に棟瓦を並べて、屋根瓦の工事が完了しました。
棟はのし3段、冠瓦は5寸素丸という紐なしの冠瓦です。
2025.04.25TZM邸
煙突工事

薪ストーブを設置するので、屋根にストーブ煙突を出すための煙突を作ります。
2025.04.18TZM邸
瓦屋根工事


この家は珍しい瓦屋根です。
防水性を高める下地材のアスファルトルーフィングを敷いた後、瓦桟を打って瓦を並べます。
瓦の種類は和型の「いぶし瓦」です。いぶし瓦は、土の焼き締め後に燻化(くんか)とよばれる蒸す作業を加えて瓦を燻します。光が当たると白っぽくなる薄い灰色は「いぶし銀」と呼ばれ、社寺建築などに多く見られます。
2025.04.16TZM邸
金物検査


接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は、種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組み合わせで必要な強度を確保します。
種類と場所はもちろん、ビスの本数や取りつけ方なども基準に合っているか全数チェックします。
2025.04.04TZM邸
上棟

上棟を迎えました。上棟には各現場の棟梁たちが集まります。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。

二階の床梁が組みあがりました。91㎝角に格子を組み、厚床下地を張り、二階の床を固めます。剛床といって、構造的にここは重要なポイントです。

2025.03.22TZM邸
土台敷き


上棟前に土台を敷きます。上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認してミリ単位で高さ調整を行います。
土台には神奈川県産のヒノキ材を使用します。ヒノキは防虫、防腐性能が高く、長期優良住宅のシロアリ対策としても認められています。当社は20年以上前から薬剤による防蟻工事を行っていません。
2025.03.20TZM邸
先行配管

基礎工事の終盤(養生期間)に床下の配管工事を行います。
2025.03.15TZM邸
基礎完成

建物を支える大事な基礎が完成しました。
四角いサイコロのように見えるものは、地中梁の上に建つ独立型の基礎です。床下空間が広々としているので、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。
2025.03.06TZM邸
コンクリート打設

コンクリートを打設しました。バイブレータで振動を与えながらコンクリートを流し込むことによって、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。最後はコテで綺麗に均します。
2025.03.04TZM邸
配筋検査


基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋が図面通りに施工されているかをチェックする配筋検査を行います。
この検査は基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査で、項目ごとに細かくチェックします。
2025.02.19TZM邸
遣り方・掘削

基礎工事の前に行うのが遣り方で、まず基礎の高さや水平位置の基準となる木枠を基礎の外周に回します。次に水貫と呼ばれる横板を高さをそろえて固定し、この板に基礎位置の印を付けます。
それから基礎の形状に合わせて土を掘削します。地鎮祭で授けられた「鎮めもの」を地面に埋めたところです。
2025.02.08TZM邸
地縄張り


地縄とは、建物外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることで、敷地に対して建物がどの位置に建てられるのか確認します。