事例紹介

MSO邸

谷戸(やと)は丘陵地が侵食されてできた谷状の地形で、鎌倉では数多く見られます。谷戸の一角にある敷地は、東西に長く、東に幅4m未満の道路、西は土砂災害特別警戒区域に接して山が迫っていますが、周囲を見渡せば、山に囲まれた緑豊かな環境です。
建て主は県外にお住まいですが、終の棲家を建てるため、この鎌倉に土地を購入されました。現在お住まいの地域でも多くの工務店を回って見聞を深められた建て主は、初めてお会いした2年前よりもパワーアップして1年半後に再来場。数年後だった計画は、「1年後ぐらいには引っ越したい」という希望に変わっていました。
要望は実に多岐にわたり、入念に考えられています。構造については耐震等級3の1.3倍の強度で制振装置も導入。断熱性についてはUa値0.30~0.33、気密性はC値0.4以下を希望。太陽光発電や床下エアコンを採用し、LCC(ライフサイクルコスト)に優れた70年住宅を目指します。デザインに関しても要求が高く、道路からのファサードを重視して外観を何度か修正。木製サッシや木製玄関ドアを採用し、室内は木を見せないモダンスタイルで、床や壁にも標準外の仕上げが多く採用されています。
基本的に夫婦の暮らしが1階で完結するよう、1階が大きく、2階は大きな吹抜と客間や収納程度。外構工事にも力を入れて緑あふれる雑木の庭ができる予定です。LDKはもちろん、奥様のワークスペースや浴室などからも自然を身近に感じられ、高性能なだけでなく叙情的な面にも優れた住宅です。

左官工事

CIMG3364.jpg

CIMG3367.jpg

室内の壁を施工する前に、材料の色と塗りパターンをお施主様に確認していただきました。

配線工事

CIMG3299.jpg


壁や天井を石膏ボードで塞ぐ前に、電気の配線工事を行いました。

レンジフード設置

CIMG3089.jpg

内部工事も進んでいます。キッチンのレンジフードが設置されました。

外回り確認

CIMG3062.jpg


CIMG3057.jpg


足場を解体する前に、屋根や雨樋、外壁などの外回りを最終確認します。

配管工事

DSC_7330.jpg

DSC_7331.jpg

壁や天井を石膏ボードで塞ぐ前に、電気の配線と水道の配管工事を行います。

配管位置出し

DSC_7299.jpg

水道業者が洗面器や手洗器の給水管・排水管を施工する前に、現場監督が配管位置を明示します。

サッシ取付け

DSC_7165.jpg

弊社は外張り断熱を採用しており、182㎝×91㎝、厚さ45㎜のボード状断熱材(ネオマフォーム)で柱・梁などの構造材ごとすっぽりと覆います。サッシは太い下地材を介して、柱などの構造材で支えます。この家では、1階の主要部分に木製サッシを採用しています。

羊毛断熱材

DSC_7114.jpg

このお宅はUa値0.29という高い断熱性能を有しています。そのため、壁・屋根ともに外張り+充填断熱を行っています。充填断熱には、断熱だけでなく調湿性にも優れた羊毛断熱材を採用しました。

制振装置

DSC_6936.jpg

DSC_6939.jpg

当社の住宅は耐震等級3を標準としていますが、このお宅は耐震に加えて制振装置の希望があり、MIRAIEという制振装置を設置しました。

金物検査

22094534.jpg

DSC_6588.jpg

DSC_6621.jpg

接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は、種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組み合わせで必要な強度を確保します。
種類と場所はもちろん、ビスの本数や取りつけ方なども基準に合っているか全数チェックし、写真を撮ります。

屋根工事(下葺き)

DSC_6491.jpg

屋根にアスファルトルーフィングを張りました。
アスファルトルーフィングとは、防水性能を担う屋根の下葺き材です。ゴムアスファルト系の改質アスファルトルーフィングを使用します。

屋根断熱材施工

DSC_6405.jpg

DSC_6407.jpg

DSC_6425.jpg

垂木の上に野地板(構造用面材)を張って、断熱材を並べた後、胴縁で通気層を確保します。最後に野地板を張って作業完了です。

上棟

DSC_6383.jpg

上棟を迎えました。基本的に1棟の現場を1人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁たちが集まります。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。

DSC_6389.jpg

DSC_6393.jpg

垂木が並び、屋根の形が現れました。

土台敷き

DSC_6339.jpg

上棟前に土台を敷きます。土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。
上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認し、ミリ単位で高さ調整を行います。

基礎完成

DSC_6168.jpg

充分な養生期間をとって型枠が外れ、基礎工事がほぼ完了しました。
通気性とメンテナンス性に優れた独立型の基礎です。

コンクリート打設

DSC_5971.jpg

DSC_5976.jpg

DSC_5977.jpg

コンクリートを打設しました。
打設時には、生コンクリートにバイブレーターで適切な振動を与え、流動させながら少しずつ送り込みます。そうすることで鉄筋の裏側までコンクリートがいきわたるようになります。最後はトンボで綺麗に均します。

配筋検査

25141417.jpg

25141412.jpg


基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋が図面通りにできているかをチェックする配筋検査を行います。
この検査は基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査で、項目ごとに細かくチェックします。

根切り

DSC_2518.jpg

DSC_2519.jpg

基礎の形状に合わせて地面を掘削していきます。この作業を【根切り】といいます。
地中梁があるので、深い部分と浅い部分の凹凸ができています。

遣り方

DSC_5848.jpg

基礎工事が始まりました。建物の外周に杭を打って、柱、壁の中心線や水平線を出すことを【遣り方】といいます。

地縄張り

DSC_5645.jpg

地縄とは、建物外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることです。敷地に対して建物がどの位置に建てられるのか確認します。