事例紹介

MMY邸

特定の駅で土地探しをしていたため、土地購入までに1年半近くかかりましたが、その間にコミュニケーションを深め、当社の家づくりに深く共感していただき、より信頼関係を築くことができました。
敷地は西道路で東西に細長い形状のため、日照条件は南隣家の影響を受け、屋根は北側斜線(一種高度斜線)の影響を受けます。総2階のコンパクトな平面形状にしながら、日射遮蔽のために設けたリビング・ダイニング前の土庇と、玄関部分を収めた軒の深い下屋の屋根が、道路からの外観を整えています。
総2階に近づけるため、洗面室と浴室は2階にしました。水回りを2階に上げたので、LDKは約19帖あって広さを感じます。対面式のキッチンは大工が造るオリジナルで、海外製食洗機を組み込んでいます。すぐ横に冷凍庫を入れる食品庫があるので、背面は家電・配膳カウンター下だけに収納をまとめてすっきり。その一画に奥様が使うミセスコーナーも用意しました。
リビングは小上がりの和室にして、面皮丸太の床柱を使った床の間や敷目天井によって、和風旅館の客室のような風情です。さらにダイニングと併せて、南面の窓には戸袋に引き込める障子を入れました。他にも豆砂利洗い出し土間の玄関、箱階段のような収納階段など、和風旅館のような内装を楽しむお住まいです。

完成

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外観

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ダイニング


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箱階段

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キッチン

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畳リビング

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洗面室と洗濯室

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子供部屋

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寝室

仕上工事

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天井は壁紙(珪藻土クロス)が貼られています。
壁は石膏ボードの目地にパテ処理が施されていて、これから漆喰を塗ります。

階段造作

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この家では、古民家の箱階段をイメージして、奥行きの深い収納、奥行きの浅い小さな収納が積み上がった収納階段を造ります。階段造作は木工事の中でも難しい仕事ですが、さらに手間をかけた造りです。

外回り確認

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足場を解体する前に、屋根や雨樋、外壁などの外回りを最終確認します。

ラス網

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外壁の仕上げは漆喰系の左官仕上で、下地はラスモルタルです。モルタルの下地として、縦胴縁に防水紙付きのラス網を張りますが、
モルタルにひび割れが起こらないように重ねを十分に取ります。

配線・配管工事

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壁や天井を石膏ボードで塞ぐ前に、電気の配線と水道の配管工事を行います。

屋根施工・防水処理

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屋根のガルバリウム鋼板は、主にアルミと亜鉛で出来ていて、軽くて耐久性の高い材料です。スレート屋根の1/3,
瓦の1/8の重さといわれています。

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サッシの取り付け、断熱材の施工に続き、防水処理を行います。
サッシ周りや庇周りは、専用のテープなどを使って特に気を付けて処理をし、検査します。


屋根断熱

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屋根面は、外張り断熱に加えて高性能グラスウールを付加断熱しています。

木工事

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筋交い等の構造部材やサッシ、断熱材を取り付けた後は、壁や天井の下地を造ります。木工事は、一人の大工が3~4か月かけて行います。


断熱材施工

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検査が終了し、サッシの取り付けと壁断熱材の施工が始まりました。弊社の標準仕様は外張り断熱で、180㎝×90㎝、厚さ45㎜のボード状断熱材で、構造体ごとすっぽりと覆います。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組合せで必要な強度を確保します。種類と場所はもちろん、ビスの本数や取り付け方なども基準に合っているか全数チェックし、写真を撮ります。

上棟

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上棟を迎えました。
基本的に一棟を一人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁が集まります。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。

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垂木を架けると屋根の形が現れます。

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垂木の上に野地板(構造用面材)と断熱材を張りました。その上に通気胴縁を流し、空気層を確保します。


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最後に野地板を張り、上棟は終わりです。

土台敷き

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上棟前に土台を敷きます。
上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認し、ミリ単位で高さ調整を行います。土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。


基礎完成

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基礎工事がほぼ完了しました。通気性とメンテナンス性に優れた独立型の基礎です。
基礎が完成すると、給排水管の施工も行われます。

配筋検査

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供する
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基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋が図面通りに施工されているかをチェックする配筋検査を行います。
鉄筋の種別、鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立ち上り筋の高さ、緊結の状態など細かくチェックします。この検査は基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査で、項目ごと入念におこない、写真も撮ります。

根切り

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基礎の形状に合わせて地面を掘削していきます。これを『根切り』といいます。地中梁があるので、深い部分と浅い部分の凹凸ができています。