事例紹介

YMY邸

土地探しと建築会社探しを並行して進められていた建て主は、見学会やお住まい拝見に参加され、土地が決まる前の段階で当社との家づくりを決心。土地探しのお手伝いからスタートし、途中で出産されたこともあって、延べ1年かけて土地が決まりました。
敷地は開発分譲された7宅地の一つで、三方に道路があるため建物がよく見える立地です。建物を東側に寄せ、北側にカーポート、南側に庭を残し、西側には来客用カーポートにもなる自転車置場を計画しました。
床座の暮らしが自分たちに合うということで、ソファーやダイニングテーブルを置かない「床座リビング」の家です。食事も基本は座卓を囲む形ですが、キッチンの対面にはダイニングカウンターも造りました。リビングの横にある小上がりの和室は、リビング空間の広がりを生み、泊り客にも対応できます。また床座の場合、立っている人が見下ろす形になるのが気になるので、キッチンの床を下げることで緩和しました。
2階には家族で共用する3帖の書斎があります。背面の壁に本棚を造り付け、ちょっと囲われた空間です。子供もここで勉強することを想定し、子供部屋はコンパクトな3.75帖×2室。また、1階に音楽室を設けたので、洗面室・浴室も2階にあります。バルコニーが近いので洗濯動線がスムーズですし、WICが目の前なので着替えを用意するにも、洗濯物をしまうにも便利です。

完成

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床座リビング

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和室

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キッチン

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洗面コーナー

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スタディコーナー

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寝室

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ロフトのある子供室

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外観

濡れ縁・バルコニー

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1階に濡れ縁、2階にはバルコニーを施工しました。使用したヒノキにはウッドロングエコを塗っています。ウッドロングエコは、健康・安全で自然に優しい、無公害木材保護保持剤です。

足場解体

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外壁の塗装や屋根、外周りの確認が終わったので、外部足場を解体しました。

階段施工

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階段の施工は、木工事の中で最も手間のかかる仕事の一つですが、大工さんの腕の見せ所でもあります。側桁を使わない階段なので、段板を壁に差し込んでいきます。

キッチン施工

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大工工事の終盤にキッチンが設置されます。施工後はすぐに保護の養生を行います。

電気工事

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木工事の途中で電気配線をチェックし、コンセントやスイッチの取り付け高さを確認します。

外周り確認

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足場を解体する前に屋根や雨樋、外壁などの外周り確認を行います。

外壁

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外壁は左官仕上げです。モルタルは2回に分けて下塗りと上塗りを行います。

ラス網

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胴縁の外側に防水紙を貼って、その上にラス網を張りました。この上にモルタルを塗っていきます。
ラス網とは、モルタルの下地として使用される金網のことです。


縦胴縁

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表面にアルミが貼られたエアサイクル専用の断熱材のうえに、胴縁を打っています。胴縁は外壁の下地としての役割はもちろん、壁内部の通気確保の役割も兼ねています。

外壁工事(縦胴縁)

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外張り断熱材の上に打たれている木材は胴縁です。この胴縁の上に外壁を造っていくことで生じる、外壁と断熱材の隙間を外側通気層と呼び、熱や湿気を排出する役割を果たします。

配管位置出し

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水道業者が給水管や排水管の施工をする前に、現場監督が配管位置を明示します。

エアオープナー

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エアサイクル工法の場合、小屋裏上部にエアオープナーという空気の出口を設けます。

断熱材

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室内は空気の流れを考慮してダイヤカットに成型され、外側はアルミシート貼りで遮熱性能を向上させた、エアサイクルオリジナルの断熱材です。

金物検査

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木造軸組み工法では接合部の強度が重要です。金物の種類、位置、ビスの打ち方など、すべてチェックして写真を撮ります。
また、自社のチェックのほかに第三者機関による中間検査も行われます。

上棟

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いよいよ上棟です。いつもと同じ顔触れの大工たちが、抜群のチームワークで下階から順番に柱、梁を組み上げていきます。

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2階の床梁が組み上がると、甲乙梁を91㎝角の格子状にを組み、床下地の杉ムクパネルを張って2階の床を固めます。これを「剛床」と呼び、耐震性を高めています。


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野地板の上に断熱材を敷き詰め、その上に通気胴縁を流して、もう一度野地板を張ります。
こうして一日で屋根まで形になりました。

土台敷き

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上棟の数日前に、あらかじめ建物の土台を敷いていきます。
土台には4寸角のヒノキを使い、アンカーボルトで基礎に緊結します。現場監督は土台が水平になっているかを確認し、1ミリのズレでも見つけたら修正を加えます。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。丸い支柱は、エアサイクル独自のコラム基礎で、床下に壁ができないため、通気性とメンテナンス性の高い基礎になっています。
上棟前に、床下の設備配管も施工しておきます。

コンクリート打設

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ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込みます。流し込む際にバイブレータで振動を与えることで、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。

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最後はコテを使って平らに均します。

基礎立上り部

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この家はエアサイクル工法を採用しているため、断熱材を基礎の型枠にしています。型枠を外す必要がないため、基礎底盤と立ち上がり部分のコンクリートを一度に打つことができます。

配筋検査

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建物を支える基礎部分は、鉄筋がコンクリートと一体となって上部構造を支えますが、当社の基礎は地中梁に太い鉄筋が何本も入った頑強な基礎になっています。配筋検査は、鉄筋が図面通りに配筋されているかをチェックする、とても重要な検査です。

遣り方

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基礎工事の初めは「遣り方」です。基準となる水平位置と高さを、貫や杭を使って出します。これからの工事のすべての基準となるので慎重に作業を行います。

地縄張り

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これから建てる建物の、おおよその位置を確認するために縄を張ることを「地縄張り」といいます。