事例紹介

EST邸

新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増え、湘南地区への移住が増えています。元々ご主人は在宅でも可能な仕事をされていて、ブームとは少し違いますが、子育てと週末ライフを充実させるため、海の近くに土地を求められました。
ご夫婦と子供2人の4人家族が住む家で、ご夫婦とも自宅で仕事をされるため、書斎を2つ用意しました。奥様の書斎はキッチンの隣に設け、家事作業も兼ねられるミセスコーナー。リビングから距離を取り、窓から緑を眺めることができます。ご主人の書斎は独立した6帖のスペース。WEB会議の背景を整え、窓から富士山が眺められ、梁からサンドバッグを吊るすという要望を叶えます。
団らんは主に床座スタイルということで、ソファーは壁際にそっと置き、大きなダイニングテーブルを中心としたリビング・ダイニングにしました。大きな窓から雑木の庭が眺められます。
玄関から直行できる予備室は多目的な使い方を想定している他、子供部屋の手前に設けたスタディコーナー、寝室に設けた腰掛けられる出窓など、書斎を含めて様々な居場所のあるお住まいです。

※この住宅は森林環境譲与税を財源として神奈川県が実施している「神奈川県地域材の家づくり普及促進事業」を活用しています。
構造材に神奈川県産の桧・杉を使用。地域の森林環境の維持・更新や温暖化防止など、広範な環境問題にも貢献しています。
事業の詳細は、こちらをクリックしてご覧ください。

完成

建物が完成しました。

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リビングダイニング

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キッチン

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洗面所

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子供室

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書斎

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寝室

外装の確認

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足場を解体する前に、屋根や外壁など、外装の確認を一通り行いました。

出窓

出窓が流行していた時代もありますが、最近は出窓を多用することはありません。
しかし、この家には特別な出窓を造りました。ベンチのように腰掛けられる出窓です。

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外壁工事(胴縁)

断熱材の施工後、屋外側に透湿防水シートを施工し、その上に専用の長いビスで縦胴縁を施工します。この縦胴縁の厚み分が通気層になります。
また、換気扇フード等の開口廻りは特に念入りに防水処理を行います。

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床暖房パネル

この家は温水タイプの床暖房を採用していて、フローリングを張る前に床暖房パネルを施工します。

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野縁

野縁とは天井を止めるための下地材のことで、30㎝~45㎝間隔で取り付けます。この天井裏空間を利用して、電気配線や設備配管を通します。ちょうど電気工事業者さんが配線を行っている最中です。

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断熱材(ネオマフォーム)

断熱材にはネオマフォームを使用しています。ネオマフォームは薄い厚さで高い断熱性能を発揮するため、外張り断熱工法に最適な断熱材と言えます。
当社は外張り断熱工法を採用していますので、柱の外側に断熱材があります。
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金物検査

壁に筋交(すじかい)が入り、接合部(継手・仕口)を金物で補強していきます。木組みを補強する金物は種類によって強度が決まっており、木組みと金物の組合せで必要な強度を確保します。その接合部分の検査を行いました。

筋交
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柱脚金物  基礎と緊結して柱の引き抜きを防ぐホールダウン金物
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柱頭金物  桁と柱を緊結しているL字コーナー
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自社検査後、審査機関で中間検査と瑕疵担保責任保険の検査を受けます。

ルーフィング

1階の居室の前に屋根下のサイクルポートがあります。採光を確保するため、その屋根に開口を設けています。
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野地板の上にルーフィングを張ります。ルーフィングとは防水性能を担う屋根の下葺き材です。 弊社では、ビス穴、タッカー等貫通部の止水性に優れた改質アスファルトルーフィングを採用しています。
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上棟

いよいよ上棟です。基本的に1棟につき一人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁が集まります。この日は手元と呼ばれる大工を含めて合計9名で作業しました。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやっている仲間なので息はぴったりです。お互いの役割を理解しているため、仲間の指示がなくてもテキパキと作業を進めていきます。

1階柱です。
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2階床梁です。
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2階柱、桁、梁です。
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小屋組みが完成しました。垂木が綺麗に並んでいます。
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垂木の上に野地板(構造用面材)を施工します。
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野地板の上に断熱材を張っていきます。
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野地板と一体になるよう隙間なく施工していきます。
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屋根の断熱材の上に再度垂木を施工します。
断熱材の上に並べた垂木の厚み分が空気層となって湿気を逃がします。空気層を設けずに断熱材で密閉してしまうと、断熱材に湿気が溜まり、断熱性能が低下する恐れがあるからです。
分かりづらいですが、この写真は下屋(2階が載っていない1階単独の部分)の屋根です。
よく見ると、断熱材の上に垂木を施工し更に野地板を張っている事が棟の隙間から垣間見えます。
今回は下屋の面積が大きく、大工さんの作業量も多かった事と思います。お疲れ様でした。
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駐輪場など下屋の下に部屋が無い場合は、断熱材は必要が無いので施工しません。
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土台敷き

木工事が始まりました。ここから大工(棟梁)が作業を行います。
土台は構造材の中で最も地盤に近く、シロアリの被害にも遭いやすいので、耐久性の高いヒノキを使い、基礎パッキンも使用します。
当社は構造材に神奈川県産の木材を使っています。地産地消によるメリットとして、県産材の需要が増加すれば林業が活性化し、山の生態系が守られるとともに、地域経済が多少なりとも潤うことが挙げられます。

一部排水管も施工されています。
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給水管も見えます。 1階床の下地材も施工します。これにより、上棟時の作業効率がぐっと上がります。
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土台敷き完成です。養生をして上棟に備えます。
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基礎完成

建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。
地中梁で強度を保つことで、基礎内部の立上り部分を独立した形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。

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型枠を外しました。 上棟前に雨が降ってしまった場合は、排水作業を行うので大変です。
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コンクリート打設

コンクリートを打設しています。ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込みますが、流し込みの際、バイブレーターで生コンを撹拌します。バイブレータで振動を与えることで、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。 最後にトンボで表面を均していきます。

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配筋検査

基礎の鉄筋が図面通りに正しく配置されているかを確認する検査です。鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、立上り筋の高さ、緊結の状態などを現場監督の目でチェックし、写真を撮っていきます。

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地業工事

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遣り方(やりかた)で建物の位置を出したら、掘削して基礎をつくる部分の土を捨てます。そして基礎の下に砕石を敷いて突き固めます。

遣り方

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「遣り方」とは正確に建物の位置を決めるための作業です。木杭に打ち付けてある板は「水貫」と呼ばれ、レベル機などを使用して、GL(基準となる高さ)から一定の高さに水平に設置していきます。