事例紹介

RMY邸

整然と区割りされた閑静な住宅地の一画。北道路の敷地で車を直角駐車にすると、カーポートを避けて建物を計画することになるため、真四角でない平面形になります。その凹凸のある形が、各階での必要十分な広さの確保、そして無駄の少ない間取りを実現しました。
建て主は小さな子供2人をもつご夫婦。リビングに入る手前に洗面室があり、その隣には洗濯機、ガス乾燥機、室内干しスペースがある家事室を設けました。緑の多い庭を計画するため、入浴時も庭を眺められるよう浴室は南側に配置しています。
南側に並ぶ19帖のLDKは明るく開放的です。大きな窓から緑あふれる庭が眺められ、吹抜を通して空間が立体的に広がります。スタディコーナーは落ち着ける場所につくりたいということで、LDKの北側に2人が並べるデスクカウンターを造り、竪格子と本棚で軽く囲われる形にしました。
パッシブデザインを望まれていたので、南の窓を大きくしつつ、屋根の軒を深くして1階にも土庇を設けました。2階南側に吹抜を配置することで一年を通して日照をコントロールしています。暖房は床下エアコン1台、冷房は2階に2台のエアコンを設置して快適に暮らす住宅です。

完成

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玄関

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リビングダイニング

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洗面室

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スタディコーナー

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吹抜け

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子供室

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書斎

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外観(庭から)

ウッドデッキ

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ウッドデッキを施工しました。リビングの外は濡れ縁、キッチンの前は物干デッキになっています。

石膏ボード・パテ処理

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天井や壁に石膏ボードが張られました。ここまで来ると随分部屋らしくなってきます。

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仕上げ前に、石膏ボードの目地やビスの頭をパテで埋めて段差をなくし、平滑な下地を作ります。
2階天井はクロスを貼り終わりました。これから壁の漆喰を塗ります。

外周り確認

足場を解体する前に屋根や雨樋、外壁などの外周りを確認します。

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外部の木部は木材を保護してくれる塗料を塗りました。

外壁塗装

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外壁は左官仕上げです。下地のモルタルは2回に分けて下塗りと上塗りを行います。
過去の事例を参考にしたり、新たにサンプルを作ったりして、特注のグレー色にしました。

階段施工

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今回は変則の折り返し階段になっていて、側面に本棚が造られます。階段施工は木工事の中でも大変な作業といわれていて、大工の腕の見せ所でもあります。

ラス網

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外壁は、胴縁の外側に防水紙を貼って、その上にラス網を張り、この上にモルタルを塗っていきます。
ラス網とは、モルタルの剥落を防ぐために、モルタルの下地として使用される金網のことです。

石膏ボード

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天井に石膏ボードが張られました。石膏ボードは主にクロスや漆喰の下地となるもので、遮音性や耐火性、断熱性を兼ね備えています。

縦胴縁

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防水シートを張った上から胴縁を打ちます。胴縁は外壁下地としての役割はもちろん、壁内部の通気層を確保する役割も兼ねています。

透湿防水シート

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サッシ廻りや配管スリーブ廻りなどは、特に気を付けて透湿防水シートを施工していきます。

配線工事

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内部では、壁に石膏ボードを張る前に、配線工事を行っています。スイッチなどの位置などは設計の段階で十分検討し、決定しておきます。

断熱工事

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サッシの取り付けが終わり、躯体の外側にネオマフォームという高性能断熱ボードを張りました。これを「外張り断熱」と呼びます。

金物検査

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接合部を金物で補強していきますが、その接合部分の金物検査を行いました。
木組みを補強する金物は種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組合せで必要な強度を確保します。

筋違

木工事が始まりました。大工が3~4ヶ月かけて家を造り上げていきます。


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まずは筋違(耐震性を確保するための斜め材)などの構造部材を取り付けていきます。


上棟

上棟を迎えました。
基本的に1棟を1人の大工(棟梁)が受け持ちますが、上棟の時は各現場の棟梁が集まります。この日は手元と呼ばれる大工を含めて9名で作業しました。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。お互いの役割を理解しているため、仲間の指示がなくてもテキパキと作業を進めていきます。

1階の柱です。
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1階が組み終わり、2階柱です。
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小屋組みが完成しました。垂木が綺麗に並んでいます。
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垂木の上に野地板(構造用面材)を施工し、断熱材を張りました。さらに垂木を掛け、空気層を確保します。
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その上に野地板を張り、上棟の作業は終わりです。
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土台敷き

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土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。
土台が水平でなければ、上に立つ柱も水平には立ちません。土台が水平になるよう、高さをミリ単位で調整しています。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。地中梁で強度を保つことで、基礎内部の立ち上がり部分を独立型形状(コラムベース)にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。

配筋検査

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基礎コンクリートを打つ前に、鉄筋が図面通りに配筋されているかをチェックする検査です。鉄筋の種別、鉄筋径、間隔、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立ち上り筋の高さ、緊結の状態などをチェックします。基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査で、項目ごとに入念に行います。

地業

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地業とは、基礎を造る前に地面を削ったりする工程です。
基礎の形状に合わせて地面を掘削することを「根切り」といいいます。ショベルカーなどを使って、建物の外周部や全体を平らに均していきます。

地縄張り

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地縄張りは建築工事における最初の作業です。建物の外周を示す縄を地面に張り、建築する建物の位置を確認します。今回は、古いコンクリート桝を交換し、水道メーターと一緒に道路側に移動します。