事例紹介

IKS邸

建て主のお住まいは東京都内で、週末は葉山の別荘で過ごす生活を続けていました。しかし、二重生活の大変さと通勤の大変さを天秤にかけ、そして老後の生活にも想いを馳せ、葉山に新居を建てることになりました。ご夫婦と愛犬が暮らす終の棲家です。
敷地は風致地区で壁面後退があり、北側接道で北側に視線が抜けます。隣地の旗竿部分になっている西側も、樹木が並んでいて良い感じです。都会的なセンスを持つ建て主の要望と自然素材の家づくり、そのバランスを取ることが求められました。
主な要望は、ガレージまたは屋根付きカーポートをつくること。将来は1階で生活が完結すること。ワンちゃんも2階に上がるので、階段を緩くすること、ロフトを造ること等です。外壁には濃色のガルバリウム鋼板を使い、南北面の吹付け仕上げやウッドバルコニーがアクセントになります。柱の見え方を控えめにした外周大壁に、床と天井の板を合わせた室内は、モダンで温もりのある空間です。

完成

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スチール手摺

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珍しく、吹抜け周りにスチールの手摺を設置します。シャープに納めるために、1ヶ所だけ現場溶接をお願いしました。完成した時に違いが出ると思います。

木製バルコニー

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木製バルコニーを造る場合、雨漏りのリスクを避けるため、構造材を持ち出すことはしません。外壁と縁を切って梁や根太などの下地を組んでいきます。床や目隠し塀は、桧材に塗装を重ね塗りします。

横胴縁

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ガレージの壁下地を作っています。横胴縁とは、柱と柱の間に水平に渡した木のことで、石膏ボードや板材の下地となります。
胴縁なしで柱に直に石膏ボードを張ったほうが手間が少なく、強度面でもやや有利なのですが、外力(地震や台風、木の動き)をまともに受けてしまうので、壁仕上げに割れが出やすくなります。当社では塗り壁の割れ防止と強度アップのため、大壁(柱の見えない壁)にする場合は横胴縁を施工しています。

漆喰塗り

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左官工事が終わりました。吹抜けの壁は手が届かないので、内部足場を組んで作業します。漆喰は調湿作用があるだけでなく、アルカリ成分が強いので抗菌効果もあります。

ロフト階段

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この家は、固定階段で上り下りできる大きなロフトがあります。階段造りは手間のかかる仕事なので、2つも階段を造ることは大工には負担だったかもしれませんが、どちらも丁寧な仕事でした。

格子壁

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書斎コーナーと洗面台の境に、木製の格子壁を立てました。オープンな書斎ですが、機能性とデザイン性を兼ね備えた格子壁によって視線を一部遮り、少し囲われた感じで落ち着きます。

タイル工事

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ワンちゃんも室内で一緒に暮らすため、ダイニングとキッチンの床にタイルを貼ります。フローリングと並んでも違和感のないタイルを選びました。

足場解体

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外部足場を解体したので、ガルバリウム鋼板を採用した外観が姿を現しました。手前にはビルトインガレージがあります。これから内部の仕上げ工事が始まります。

軒・ケラバ

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屋根の軒やケラバが出ていると、日差しを遮り、雨漏りのリスクが減り、雨が降っても外壁が汚れにくい等のメリットがあります。屋根の影によって陰影も生まれ、見た目にも美しくなります。

設備工事

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内部では、間仕切りがある程度できたタイミングで、水道、電気の設備配管や配線の取付けを行います。
現場監督が事前に穴を開ける場所などを記しておき、業者と打合せをしながら工事を進めていきます。取り付け完了後、現場監督がチェックを行います。

外壁

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外壁は、ガルバリウム鋼板の金属サイディングと吹き付け仕上げを併用しています。金属サイディングには、耐熱性、長期耐久性、軽さによる耐震性、錆に強いなどの特性があります。

外壁工事

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外壁は金属サイディングで、その下地として、透湿防水シートの上に専用のビスで縦胴縁を施工します。この縦胴縁の厚み分が外壁の通気層になります。

断熱材施工

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断熱材はネオマゼウスを使用しています。 ネオマゼウスの素材は、フェノール樹脂という熱に強い樹脂でできています。

養生

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内部の大工工事も進んでいます。化粧の柱や枠材は、傷が付かないように青い養生材で保護します。

石膏ボード

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天井にクロスを貼るための下地材として、石膏ボードを使用しています。石膏ボードとは、結晶水が含まれた石膏を、石膏ボード用原紙で固めた板状の建築用内装材料で、防火性、遮音性、寸法安定性、工事の容易性等の特徴をもち、天井だけでなく壁にも使用されます。

野縁

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野縁とは、天井を打ち止めるための細長い下地材のことを言います。30㎝~45㎝間隔で取り付けています。

屋根

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屋根材はガルバリウム鋼板です。アルミ+亜鉛の合金メッキをすることで、通常の鋼板に比べて耐久性の高い鋼板です。

養生

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内部の大工工事も進んでいます。化粧の柱や枠材は、傷が付かないように青い養生材で保護します。

断熱材

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断熱材にはネオマフォームを使用しています。ネオマフォームの素材は、熱に強く熱で硬化するフェノール樹脂のため、高い難燃性を備えています。

金物検査

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上棟中は、仮の筋違で建物の揺れを防ぎますが、上棟が終わると、すべての柱(柱頭、柱脚)、梁(仕口、継手)に指定された強度の金物を取り付けます。
現場監督は、筋違の方向が正しいか、金物が図面通りに取付けられているか、ビスの打ち忘れが無いか、等を入念に確認します。

上棟

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建築物を建てるにあたり、柱や梁などを組み立ててから、屋根の一番上にある棟木を取り付けるところまでを「上棟」と言います。
当社では各現場の棟梁が集結し、複雑な木組みを一日で組み上げ、上棟します。上棟のことを「棟上げ」「建て前(たてまえ)」「建て方(たてかた)」と呼ぶこともあります。

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断熱材→垂木→耐水合板という順番で敷いています。また、垂木が断熱材と耐水合板の間の空気層になって、熱を逃がし水を切ります。


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最後に上棟式があり、お施主様から大工さんへ感謝の気持ちが伝えられました。
梅雨空が続く中、この日は奇跡的に天候にも恵まれ、無事に作業を終えることができました。


土台敷き

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土台敷きとは、基礎コンクリートの上に土台、大引(おおびき)といった部材を組んでいく作業です。
この現場は「手刻み」なので、土台も大工自らが墨付け・刻みを行いました。他の大工にも手伝ってもらって、梅雨空の間隙を縫っての土台敷きです。

給排水配管

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基礎コンクリートの打設が全て終わると、地中や床下に隠れる給排水設備の配管工事を行います。

コンクリート打設

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コンクリートの流し込み作業は、打ち重ね時間に配慮しなければなりません。間隔を空けすぎるとコールドジョイントを起こすためです。最後に、流し込んだコンクリートをトンボでならしていくことをタンピングと言います。この作業を十分に行うことにより、コンクリートのひび割れを防止することが出来ます。

配筋検査

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コンクリート打設をする前に、図面、仕様書通りに配筋されているかを監督者が検査します。検査の内容としては、鉄筋の種別、鉄筋の間隔などです。基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査なので、入念に行わなければなりません。

手刻み

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「大工による手刻み」のメリットは、木の性質や個性を見ながら加工することができ、継手の種類もプレカットより多く、自由度が高いところです。数百年受け継がれる技術をもって、木の良さを存分に引き出した建物を造ります。

遣り方

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基礎工事が始まりました。最初に行うのは遣り方(やりかた)で、建物の位置を正確に決めるための作業です。また、手前の掘削部分は「根切り」といい、地盤下に基礎をつくるにあたって土を掘る作業のことをいいます。

丹沢の桧

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神奈川エコハウスは、構造材に神奈川県産の木材を使っています。
地産地消によるメリットとして、県産材の需要が増加すれば林業が活性化し、地域経済が多少なりとも潤うことが挙げられます。そして、木材を輸送するためのエネルギーを大幅に削減することができます。また、伐期を迎えた木を切ることで山の荒廃を防ぎ、洪水などの自然災害が起こりにくくなる等、環境面での貢献も小さくありません。

地鎮祭

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地鎮祭とは、土木工事や建築工事を行う際に、工事の無事や安全、建物や家の繁栄を祈る儀式のことを言います。お施主様、設計者、施工者が参列します。

地縄張り

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建築工事の初めに行う地縄張りは、敷地内における建物の配置を示していく作業です。お施主様が建物位置を確認することも目的の一つです。