事例紹介

FKT邸

ある完成見学会後に当社を訪問された建て主は、敷地確認や概算見積り提出を経て、1ヶ月後に設計申込みをされ、その1ヶ月余り後には契約となりました。プランを気に入っていただけたことも大きいですが、決断の早さは気持ちがいいほどです。
敷地は大きなお寺の門前にあり、大工だった祖父が関東大震災後に建てたという築90年の家は、門前に相応しい古い木造家屋でした。新しい家にも、この地に相応しい佇まいが求められます。
一人で暮らしていた高齢のお母様と同居するため、お母様の部屋の居心地、トイレや浴室への動線というご要望が優先されました。したがってリビング・ダイニングは8帖ほどの広さですが、仏壇を置いた2帖の畳コーナーがあって、暮らし方の幅を広げます。
2階は夫婦のプライベート空間ですが、板の間(8帖)と畳の間(6帖)が続き間になっていて、人が大勢集まった時は、部屋をつなげて食事をすることも可能です。また、2階からは海も見えるので、下屋の屋根の上に月見台を造りました。潮風に当たりながら海を眺めたり、お祭りの際に門前に並ぶ出店や浴衣姿を眺めることができます。

完成


IMG_4465-2.jpg

07171830.jpg

07171852.jpg

IMG_4447-2.jpg


ウッドデッキ工事

1 117.jpg

1117.jpg

ウッドデッキ工事が始まりました。

仕上げ工事

07170948.jpg

07165000.jpg


キッチンや洗面所の工事も完成に近づいております。

仕上げ工事

05171337.jpg


壁には漆喰が塗られました。完成も間近です。

パテ処理

FKT10300001.jpg
漆喰塗りやクロス貼りの前に、石膏ボードの目地やビスの頭をパテで埋めて平滑な下地を作ります。これをパテ処理と呼び、帯状に塗られた壁の白い部分がそうです。仕上がりに大きく影響するので、パテ処理は丁寧に行います。

手洗い器

IMG_47000001.jpg
1階トイレの手洗い器は、大工の造作カウンターです。造り付けられた洗面台は、スペースを無駄なく利用することができます。

足場解体

FKT1010.jpg
外壁のスタッコフレックス吹き付け塗装も完了し、外部足場が外されました。外回りの残工事は、月見台、バルコニー、濡れ縁、玄関ポーチ等です。

欄間

FKT1007.jpg
欄間とは、採光、通風、装飾を目的として、天井と鴨居との間に設けられる開口部材の事です。この家では、旧家で使用していた透し彫り欄間を再利用しました。

石膏ボード

0929ボード0004.jpg
室内の壁は、間柱に横胴縁を取り付け、その上に石膏ボードを張って下地を造ります。ボードを貼るまでは視線が抜けてしまい、なかなか壁や天井をイメージできませんが、随分部屋らしくなってきました。

外壁

IMG_42060001.jpg
外壁はスタッコフレックス吹付塗装仕上げです。スタッコフレックスが持つ伸縮性能により、従来の塗り壁材で発生していたクラックの問題を最小限に抑えることができる、超弾性塗り壁材です。

木工事

IMG_41380001.jpg
1階のリビングと仏間の天井には、葦合板を張りました。

胴縁

0914胴縁0002.jpg
何本も並んでいる平べったい木は、これから張るサイディングの下地で、胴縁と呼びます。サイディングボードを支えつつ、胴縁と胴縁の間の空間は外壁側の通気層となって通気を確保します。

造作家具

0911棚0001.jpg
書斎の本棚は、杉板を使った大工造作です。窓の上には、棚を兼ねた照明用のボックスを作りました。

防水工事

0901防水.jpg
すべての隙間を発砲ウレタンや防水気密テープで塞いでいきます。ボードのジョイント、スリーブ(エアコン用の配管など)の貫通部、配線の貫通部、サッシ周りなど専用の防止部材を使用し、さらに粘着性の高いブチル系の防水テープで止めていきます。この断熱材の表面が一次防水層となり、防水では一番大事な場所です。

構造見学会

0820構造見学0001.jpg
構造見学会を開催しました。構造には、神奈川県産の杉と桧を使っています。壁の中に隠れる骨太な筋交いや断熱材なども見ることが出来ます。

木工事

0819小屋組み0003.jpg
2階の板の間と畳の間の天井は、中央を高くした三角形状の天井になっています。部屋の四隅に入れた火打ち梁を隠しながら、小屋組みを見せて変化をつける定番の形です。

屋根

0810屋根0002.jpg
屋根はガルバリウム鋼板の平葺きです。ガルバリウム鋼板とは、耐久性、耐食性、耐熱性、加工性などに優れたアルミニウムや亜鉛の合金メッキ鋼板です。通常の鋼板に比べ3~6倍の耐久性を誇ります。

天井下地

0808下地0001.jpg
天井の下地を作っています。玄関は葦合板を使うので、野縁の間隔は45㎝になっていますが、他は30㎝間隔に渡した野縁に石膏ボードを張っていきます。

防水工事

F0802防水0001.jpg
ボードのジョイント、スリーブ(エアコン用の配管など)の貫通部、配線の貫通部、サッシ周りなど開口部を防水気密テープで塞いでいきます。
水が外壁を抜けて浸入してきた際に、建物内に水が入り込まないようにするため、防水シートや防水テープは、下から順に施工し上に重ねていくのが基本です。防水テープがしっかり圧着されているかもチェックします。

筋交い

0725筋交い0002.jpg
斜めになっている木材は、地震の力に対抗する作用を持つ「筋交い」です。「筋交い」は、軸組構法の柱と柱の間に対角線に入れ、水平力に耐える部材のこと。当社の筋交いは一般的なものより太く(45mm×105mm)、設置個所も多いため、耐震性に優れています。

金物検査

F邸0719金物検査A.jpg

F邸0719金物検査B.jpg

木造軸組み工法では、接合部の強度が大変重要なため、金物の種類、位置、ビスの打ち方など、全てをチェックします。また自社のチェックの他に、第三者機関による中間検査も行われます。

上棟

0712上棟.jpg
いよいいよ上棟です。まずは1階の柱を建て、2階床梁を組んでいきます。安全に注意しながら作業を行いますが、チームワークが良いのでスピーディーに組み上がっていきます。2階の床は、梁を91cm角の格子状に組んでから厚板パネルで張り固めます。

0712上棟B.jpg
梁はクレーンで吊り上げて所定の位置に運び、最後は手作業で微調整して納めていきます。ロープで材を固定する際は、傷が付かないように細心の注意を払います。小屋組みの最後は、棟木から桁に垂木を架けます。

0712上棟C.jpg
垂木の上に構造用面材を張ります。その上に、フェノールフォームでできた断熱材ネオマフォームを並べていきます。

0712上棟D.jpg
最後に野地板を張り、その上に軒先と平行にアスファルトルーフィングを敷き込みます。この日は雨が降る可能性もあったので、途中から板金屋さんも上棟作業に加わって、ルーフィングまで完了しました。

足場

0711上棟準備0001.jpg
上棟に先立ち、外部足場を設置しました。ブルーシートが掛けられているのは上棟のための材料です。

土台敷き

0707土台敷き0001.jpg
上棟前に土台を設置することを「土台敷き」といいます。上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認してミリ単位で高さ調整を行います。土台には神奈川県産のヒノキ材を使用しています。

基礎完成

0704基礎完成0002.jpg
建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。地中梁で強度を保つことによって、上部の基礎を独立型形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。

埋設配管

0629配管0001.jpg
基礎が出来上がり、周囲に土を埋戻しする前に排水管を埋設します。排水には汚水、雑排水、雨水があり、排水管はこれらの各排水を単独または合流して公共下水道管へ放流します。

立上り型枠工事

0622立上り0003.jpg
底盤コンクリートの打設に続き、立ち上がり部分の型枠を組み、断熱材を枠内にセットします。基礎立ち上がりの内側で断熱を行う基礎断熱を採用しています。

コンクリート打設

panelimg.jpg
基礎のコンクリートを打設する前に、コンクリートの品質を確認します。まずは納入書で、指示通りの配合になっているかと、出荷時刻をチェックします。
水色の容器では空気量を測っています。その右横ではスランプ値(コンクリートの柔らかさ)を測り、手前の小さな容器では塩化物含有試験を行っています。破壊試験用のテストピースも6個作ります。

0620打設2.jpg
品質検査が終わるといよいよ打設です。ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込みますが、流し込みの際、バイブレーターで生コンを撹拌します。バイブレータで振動を与えることで、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。

konnkuri-to.jpg
コンクリートの表面をトンボでならし、浮き出た水分を除去します。最後はコテで均して仕上げます。

配筋検査

0619配筋1.jpg
0619配筋.jpg
建築が始まって最初の重要ポイントである、基礎の配筋検査を行いました。配筋検査とは、基礎の鉄筋が図面通りに正しく配置されているかを確認する検査のことで、鉄筋の種別、鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立上り筋の高さ、緊結の状態などをチェックします。

捨てコンクリート

0612捨てコン0007.jpg
あらかじめ防湿シートを敷き、その上からコンクリートを流します。捨てコンの役割は、防湿シートの保護や、基準となる平らな面ができることで、型枠の精度も良くなります。コストを安くするために省略してしまう業者もいますが、良い基礎を造るには必要な工程です。

地業

0610砕石0006.jpg
地業とは、基礎を支えるための地面をつくる工程です。地盤を固めるために、栗石・目潰し砂利・砕石などを敷き、ランマーなどで突き固めます。

鎮物

0609鎮物0005.jpg
基礎の中央付近に、地鎮祭で神主さんからいただいた鎮め物を埋めます。鎮め物は土地の神様に対する貢物で、鏡や剣、矛など7つの品が入っています。

埋炭

0609埋炭.jpg
竹炭200kgを地面に埋めます。手作業で粉状にした炭を埋めていきます。灰を入れては水を撒き、水を撒いては踏んで締固めを繰り返します。埋炭は、シロアリの被害を軽減させたり、マイナスイオンが増える等の効果があるといわれています。

遣り方

0608遣り方0004.jpg
基礎工事に着工しました。まず、遣り方といって、基礎の高さや水平位置の基準となる木枠を基礎の外周に回します。続いて水貫と呼ばれる、木杭間に横に渡す板を高さを揃えて固定し、この板に基礎位置の印を付けます。今後の基礎工事を左右するとても重要な作業です。

地盤調査

0529地盤調査0003.jpg
地盤の性質(支持力、土質等)の把握などを目的とし、地盤を調査します。住宅では一般的に、スウェーデン式サウンディング試験という方式が用いられます。

地鎮祭

0528地鎮祭0002.jpg
地鎮祭は、土地の神に対して建築工事の報告とその許しを得るための儀式で、工事の安全はもとより、ご家族やご新居への末永いご加護を頂けますよう、お祈りする神事です。

地縄張り

0523地縄0001.jpg
地縄とは、建物外周部の柱を結んだ線上に縄を張ることで、敷地に対して建物がどの位置に建てられるかを確認します。