事例紹介

YTK邸

2軒が連なる長屋を解体して、それぞれのご家族が別々に2棟を建築する計画で、弊社が1棟のお宅を建築させていただくこととなりました。
元々が長屋ということもあり、敷地は東西にかなり細長い形状で、面積的にもそれほど余裕がありません。また、南北に建物が迫って建つため、いかに光を取り入れて、明るい空間を実現するかも大切なポイントです。玄関や水廻りの位置などを工夫することで、無駄な廊下を極力なくし、一番大切なリビング・ダイニングや和室など家族のスペースが窮屈にならない間取りとしました。また、この敷地で一番光が取り込める南東角に小さな庭を設けて、リビング・ダイニングに十分な光を取り込める計画となっています。
和室とは別に、小さな庭に面して3帖ほどのこもれる畳スペースを設けた点も間取りの大きなポイントです。家族がそれぞれに心地よい場所を見つけて、適度な距離間で自由な時間を過ごすことができます。
2階は3つの個室があり、部屋の仕切りをフスマとすることで、昔ながらの住まいのように必要に応じて、フレキシブルに部屋をつなげたり、仕切ったりすることができます。日中はフスマを開けることで、風も通り明るく開放的な空間となることでしょう。
また、長屋で使われていた味わいのあるガラスを建具の一部に再利用し、いままでの思い出も新しい住まいに継承していきます。

完成

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漆喰珪藻土壁

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漆喰の良さと珪藻土の良さを取り入れた漆喰珪藻土、半分半分の割合で入っています。
コテ塗りのナチュラルな仕上がりが、好評です。

階段施工

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階段を施工しています。施工後は、傷や汚れをつけないよう、剥がしやすい養生テープで養生マットを貼り付けておきます。階段は現場作業の動線にもなるので、養生マットが取れていないかを現場監督が常にチェックしています。

石膏ボード

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壁や天井の下地は何で造られているのでしょうか。 それは石膏(せっこう)ボードです。石膏ボードの特徴は強度・遮音性・耐火性が高いため、建築工事ではポピュラーな材料です。また、大工にとっても施工が容易なことがメリットです。

外壁

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光触媒のサイディングを使用しています。光触媒とは、光(太陽)で汚れを分解し、水(雨)で洗い落とす効果があります。

中間確認

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大工工事も順調に進み、電気配線が概ね終わった段階で、施主さんに現場を確認していただきました。
現場監督の案内の元、工事の進捗を確認していただきました。
だいぶ形になってきたので、建物のイメージもしやすくなったようです。

防湿シート

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断熱材の上に透湿防水シートを張りました。透湿防水シートは、家の中の湿気を外へ逃がすことで壁内の結露を防ぐことと、外からは雨水を室内に進入させない役割があります。

野縁

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野縁とは、天井を止めるための下地材のことを言います。30㎝~45㎝間隔で取り付けています。この野縁の空間を設けることで、隠された電気配線がスムーズに施工できます。

石膏ボード

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耐火石膏ボードは、防火認定の関係で、屋根裏の見えない部分にも張る必要があります。

モイス

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構造用モイスは、構造計算により配置位置を決定します。。

断熱材(ネオマフォーム)

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こちらのお宅の断熱材は、ネオマフォームを使用しています。ネオマフォームは薄い厚さでも高い断熱性能を発揮するので当社でも多く採用しています。 外張断熱工法に最適な断熱材とも言えます。

金物検査

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接合金物の社内検査を行います。補強金物は種類によって強度が決まっており、仕口と金物の組み合わせで必要な強度を確保します。 種類と場所はもちろん、ビスの本数や取りつけ方なども基準に合っているか全数チェックしています。 社内チェックの後、外部の検査機関の検査を受けます。

上棟

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いよいよ上棟が始まりました。上棟は一日で棟(屋根のてっぺん)までの構造材を組み上げます。木工事期間は通常、棟梁が一人で作業を進めますが、上棟の日は各現場から当社の大工が応援に駆け付けます。長年やっている仲なので息がぴったりです。

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屋根に断熱材を敷き、その上に上段の垂木を取り付けます。この空間が空気層になって湿気を逃がします。この空気層を設けずに断熱材で密閉してしまうと、断熱材に湿気が溜まり、断熱性能が低下してしまいます。

土台敷き

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木工事が始まりました。土台は構造材の中で最も地盤に近く、シロアリの被害にも遭いやすいので、耐久性の高いヒノキを使い、基礎パッキンも使用します。 当社は構造材に神奈川県産の木材を使っています。地産地消によるメリットとして、県産材の需要が増加すれば林業が活性化し、地域経済が多少なりとも潤うことが挙げられます。そして、木材を輸送するためのエネルギーを大幅に削減することもできます。また、伐期を迎えた木を切ることで山の荒廃を防ぎ、洪水などの自然災害が起こりにくくなる等、環境面での貢献も小さくありません。

コンクリート打設

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コンクリートを打設しています。ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込みますが、流し込みの際、バイブレーターで生コンを撹拌します。バイブレータで振動を与えることで、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。

配筋検査

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配筋検査とは、鉄筋コンクリート工事において、鉄筋が正しく配置されているかどうかを確認する検査のことです。 建物の耐久性や強度に直接影響するため、重要な検査といえます

鎮物

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鎮物とは工事の安全と、これから始まる生活の平安を祈念するものです。
この鎮物は当社が用意するものではなく、地鎮祭を行った場合、神主さんからお預かりするもので、基礎工事の時に地中に埋めます。

遣り方

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基礎工事の初めは、遣り方です。基礎の外周に水杭や水貫と呼ばれる木枠を設けて、高さや水平位置の基準を作ります。

地縄張り

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地縄張りは、建築工事における最初の作業です。これから建築する建物の位置に縄を張り、それを元に作業を進めていきます。