事例紹介

KNU邸

建て主は3人のお子様がいるご夫婦。お母様との二世帯住宅を建てることになり、新居の地を葉山に定めました。敷地は背後に川を背負った南道路のため、日当たりは抜群に良いのですが、河川の堰が崩れても安全なように、建物直下に杭を入れる必要がありました。逆に、隣家が川向こうなので遠くにあり、その奥には緑豊かな山も見え、川に沿って視線が抜ける点は長所です。
両世帯の面積バランスが異なるため、1階は親世帯のスペースの他に共有の玄関、子世帯の寝室と書斎を配置。お母様は友人を招いて食事を振る舞うことも多く、キッチン及び収納スペースを充実させました。2階は子世帯のLDK、畳スペース、水回り、子供室があり、固定階段で上るロフトもあるため、ゆとりのある空間です。バルコニーが庭の役割も果たすように、少し広めに造りました。
また、ご主人達ての希望で計画したのが、長屋門をイメージしたガレージ兼アウトドアリビング。敷地の奥行きを感じさせつつ、人を迎える気持ちが表れた素敵な外構計画です。


※この住宅は構造材に神奈川県産の桧・杉を使用。地域の森林環境の維持・更新や温暖化防止など広範な環境問題にも貢献しています。

完成

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デッキ工事

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ウッドデッキ工事が始まりました。ウッドデッキは、木を事前に塗装しておき、組み立てた後にもう一度仕上げ塗装をします。この塗料は防腐剤を含んだキシラデコールですが、木材に浸透して表面に塗膜を作らないため、木材の呼吸を妨げることなく通気性を保つことができます。
また、重ね塗りも可能で長持ちするのが特徴ですが、揮発性の化学物質を含んでいるため、施工には注意が必要です。数日で揮発しますので、メンテナンス間隔を長くしたい方に向いています。

塗装工事(塗装体験)

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子供部屋の間仕切り壁は塗装仕上げです。お兄ちゃんはシーグリーン、妹はミントグリーンを選び、それぞれ自分の部屋の壁を塗りました。「この壁は私が塗った」と自慢できますね。

外壁吹付け

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外壁吹付け工事が完了しました。吹付け材には、超弾性力があって通気性・防水性・断熱性などを兼ね備えた、スタッコフレックスを使用しています。クラック(ひび割れ)、凍結、潮風に強いといったメリットもあります。

階段

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階段を造っています。この家は折り返し階段で、回り段は5枚です。中央の間仕切りを薄壁にすることで、僅かですが階段の幅を広げました。

吸音ウール材

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断熱材である吸音ウールとは、安全性・環境性・断熱性・耐熱性・吸音性・透水性など多く面で大変優れています。二世帯住宅なので、2階の子世帯の音が筒抜けにならないようにしています。

石膏ボード

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石膏ボードとは、遮音性や防火性があり、石膏を主成分とした素材を板状にして特殊な板紙で包んだ建築材料のことをいいます。

養生

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化粧(完成後も表に見えてくる)柱や枠材は、傷が付かないように青い養生材で保護します。

フローリング施工

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床暖房用の無垢フローリングを張っています。膨張・収縮に対応できるよう、パッキンを挟んでぴったりと付けないように施工していきます。

外壁下地

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透湿防水シートの上に専用のビスで縦胴縁を取り付けます。この胴縁の厚み分が通気層になります。胴縁には縦胴縁と横胴縁の2種類がありますが、外壁下地の胴縁については、縦胴縁の方が空気が流れやすく雨水も切れやすいので、遮熱や防水に有利です。

配線・配管工事

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内部では、間仕切り壁がある程度できたタイミングで、給排水の配管や電気配線の取り付けを行います。取り付け完了後、現場監督がチェックを行います。

屋根

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屋根材はガルバリウム鋼板です。アルミ+亜鉛の合金メッキをすることで、一般的な亜鉛メッキ鋼板に比べると4倍ぐらい耐久性が高い鋼板です。

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庇があると雨水が切れるので、窓や外壁が汚れにくくなります。また、小雨であれば窓を開けたまま、風を入れられることや夏の日射を抑えられることもメリットです。

モイス

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構造用モイスは、耐震強度を上げる効果があります。当社は基本的に筋交いで壁強度を上げますが、さらに強度を上げる場合はモイスを併用します。

設備墨出し

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現場監督が事前に穴を開ける場所などを記しておき、工事中は業者と打合せをしながら進めていきます。

野縁

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野縁とは、天井を止めるための下地材のことで、30㎝~45㎝間隔で取り付けます。当社はよく梁を現して天井を張るため、野縁(下地)の施工にも手間がかかります。この天井裏を利用することで、電気配線もスムーズに施工できます。

火打ち材

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斜めにかけ渡された補強材が火打ち材です。 火打ち材は、地震や台風時に発生する水平力による変形を防止する役目があります。

サッシ取付け

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壁の断熱材を張った後にサッシ類を取り付けます。建物の外回りが塞がり、雨が降っても安心です。

養生ネット

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作業中のゴミや木くずが周辺に飛び散らないよう、普段は養生ネットを張っていますが、週末が台風の予報だったため、風にあおられないように束ねました。

金物検査

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構造材の継手・仕口は、木材どうしを組んだ上で金物で補強します。そして、金物の種類や取付場所が図面通りになっているかを目視で確認し、ビスの打ち忘れがないかなどを一つ一つチェックします。この社内検査の後に、検査機関の検査員が現場に来て第三者の目で検査を行います。

筋交

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上棟後に、柱と柱の間に斜めに入れる「筋交い」で構造を補強し、耐震性を高めます。当社では構造計算によって必要量やバランスを確認して配置しています。また1階部分では、土台や柱以外の筋交い・間柱・窓台にもヒノキ材を使うことで耐久性を高め、薬剤による防蟻処理は行いません。

ルーフィング

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合板の上にルーフィングを張ります。ルーフィングとは、防水性能を担う屋根の下葺き材です。
弊社では、ビス穴、タッカー等貫通部の止水性に優れた改質アスファルトルーフィングを採用しています。

上棟

いよいよ上棟が始まりました。上棟とは、棟木部分まで組み立てることを言います。普段はこの現場はひとりの大工が担当していますが、この日は各現場から計9名の大工が集まりました。昔から一緒にやっている仲なので、チームワークは抜群です。

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断熱材の上に垂木を敷いています。この垂木と断熱材の間が空気層となります。

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この日は上棟式が行われました。上棟式は、棟木が上がったことへの感謝や大工への労い、そして安全祈願のために行われます。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。地中梁で強度を保つことで、基礎内部の立上り部分(コラムベース)を独立型形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。

コンクリート打設

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コンクリートを打設する前に品質をチェックしますが、その一つがスランプ試験です。スランプコーンに生コンクリートを入れ、垂直にスランプコーンを抜き取り、コンクリート頂部の高さが何センチ下がったのかを測定します。この数値が高いほどコンクリートの流動性が高く、施工性が良くなる反面、強度はやや落ちます。

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生コンクリートを型枠の中に流し込む際、バイブレーターで生コンを撹拌します。振動を与えることで、コンクリートが隅々までしっかりと充填されます。
最後に表面を均すためにとんぼをかけます。夏はコンクリートの乾きも早いため、手早く仕上げなければなりません。

配筋検査

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コンクリートを打設する前に、図面や仕様書通りに配筋されているかを監督者が検査します。検査項目として鉄筋の種別、鉄筋の間隔、継手長さなどがあり、基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査なので、入念に行われます。

遣り方

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基礎工事が始まりました。最初に行うのは遣り方(やりかた)で、建物の位置を正確に決めるための作業です。

杭工事

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一般的な地盤改良の目的は、軟弱な地盤を強固な地盤へ改良することですが、今回は背後に河川のある敷地で、地盤の安息角内に基礎を入れる指導があり、杭工事を行いました。地盤はそれほど弱くは無かったのですが、杭を入れたことにより、地盤沈下や液状化に対する備えとしても安心です。

地鎮祭

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地鎮祭は、土地の神に対して建築工事の報告とその許しを得るための儀式で、工事の安全はもとより、ご家族やご新居への末永いご加護を頂けますよう、お祈りする神事です。

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鍬入れを行っています。
鍬入れとは、開墾や新築工事・植樹などの際に、儀礼的にその土地に鍬を入れる儀式のことをいいます。

地縄張り

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地縄張りとは、建物の配置がわかるように、現場監督が図面を確認しながら縄を張ることをいいます。地鎮祭をする場合は、その前に地縄張りをして、お施主様に建物の位置を確認してもらいます。