事例紹介

SMH邸

グラフィックデザイナーの奥様とIT企業にお勤めのご主人がつくる、シンプルでお洒落な住宅です。
初めに候補に挙がっていた土地は、隣の広い空地が将来どうなるか不確実で諦めましたが、2階リビングの家を建てることにして、一つ隣の区画を購入しました。
家族は保育園に通うお子様とご夫婦の3人。奥様が自宅を仕事場にすること、子供がまだ小さくて部屋の使い方が不確定なことから、主寝室以外の部屋は用途を決めずに「室1/室2/室3」と名付けました。
2階の「室3」は仕事場として使い、子供の成長に合わせて子供部屋に変更します。1階の「室1・2」はワンルームにして、予備室的な使い方にしますが、将来は奥様の仕事部屋に変わります。
小上がりのリビング、造作食器棚のある対面キッチンに挟まれたダイニングは、庭代わりの大きなバルコニーへと連続し、ウチとソトに大きな広がりを感じます。また、北欧テイストの好きな建て主に合わせ、和小屋でなく登り梁を採用。緩やかな勾配天井が、北欧らしい優しい雰囲気をつくります。

※この住宅は森林環境譲与税を財源として神奈川県が実施している「神奈川県地域材の家づくり普及促進事業」を活用しています。
構造材に神奈川県産の桧・杉を使用。地域の森林環境の維持・更新や温暖化防止など、広範な環境問題にも貢献しています。
事業の詳細は、こちらをクリックしてご覧ください。

完成

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断熱材(アルミシート+ポリスチレンフォーム)

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表面に遮熱効果を持たせるためのアルミシートが張られた断熱材です。 ジョイント部分は防水気密テープ(白い部分)で、隙間を完全になくします。 防水・気密の弱点がないのが外張り断熱のメリットです。

木工事

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洗面室の壁に、化粧鏡ボックスを埋め込むための下地を作っています。造り付けの洗面台は、図面を描いて現場で細部を調整することで、はじめて形になります。

野縁

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野縁とは、天井を止めるための下地材のことで、30㎝~45㎝間隔で取り付けます。当社はよく梁を現して天井を張るため、野縁(下地)の施工にも手間がかかります。この天井裏を利用することで、電気配線もスムーズに施工できます。

エアサイクルオープナー

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エアサイクル工法の家には、床下と屋根裏に換気口があります。春から秋は床下の換気口が開き、太陽熱で温められた壁内の空気(熱気)が通気層を通って上昇し、一番高い位置にあるエアサイクルオープナーから外へ出ます。逆に冬は上下の換気口を閉じるので、温められた空気が家の外周を対流し、保温効果をもたらします。

断熱材

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この住宅はエアサイクルオリジナルの断熱材を使用しています。 室内側は空気の流れを促すようにダイヤカットに成型され、外側はアルミシート貼りで遮熱性能を向上させた断熱材です。
エアサイクル工法は、 常に木材を空気に触れさせて乾燥を促すことにより、一年中安定した含水率が得られ、木材が良好な状態を保ちやすくなります。

金物検査

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縦、横の柱・梁に斜めの筋違いが入り、接合部を金物で補強して構造ができます。その接合部分の検査を行いました。木組みを補強する金物は種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組み合わせで必要な強度を確保します。

ルーフィング

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合板の上にルーフィングを張ります。ルーフィングとは、防水性能を担う屋根の下葺き材です。 弊社では、ビス穴、タッカー等貫通部の止水性に優れた改質アスファルトルーフィングを採用しています。

上棟

いよいよ上棟です。基本的に1棟につき一人の大工が担当しますが、上棟の時は各現場の棟梁が集まります。この日は合計7名の大工で作業しました。 普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやっている仲間なので息はぴったりです。お互いの役割がわかっていて、仲間の指示がなくてもテキパキと作業を進めます。

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2階以上の梁や屋根や組む部材は、クレーン車を使って運びます。
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断熱材の上に並べた垂木の厚み分が空気層となって湿気を逃がします。空気層を設けずに断熱材で密閉してしまうと、断熱材に湿気が溜まり、断熱性能が低下する恐れがあるからです。
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お客様からの要望があれば、最後に安全祈願のための上棟式を行います。当社では約半数のお客様が行っています。
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土台敷き

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木工事が始まりました。土台は構造材の中で最も地盤に近く、シロアリの被害にも遭いやすいので、耐久性の高いヒノキを使い、基礎パッキンも使用します。
当社は構造材に神奈川県産の木材を使っています。地産地消によるメリットとして、県産材の需要が増加すれば林業が活性化し、地域経済が多少なりとも潤うことが挙げられます。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。地中梁で強度を保つことで、基礎内部の立上り部分(コラムベース)を独立型形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。
また、今回はエアサイクル工法を採用しているため、プラ基礎を使用しています。

コンクリート打設

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コンクリートを打設しています。ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込みますが、流し込みの際、バイブレーターで生コンを撹拌します。振動を与えることで、隅々までしっかりとコンクリートが充填されるためです。
最後に、流し込んだコンクリートをトンボでならしていくことをタンピングと言います。この作業を十分に行うことにより、表面近くの余分な水分や空気を除去し、コンクリートのひび割れを防止することが出来ます。

配筋検査

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基礎の鉄筋が図面通りに正しく配置されているかを確認する検査です。 鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、立上り筋の高さ、緊結の状態、ボルトの数が正しいか等、現場監督が一つ一つチェックしていきます。

地業工事

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基礎工事が始まりました。遣り方(やりかた)で建物の位置を出したら、掘削して土をどかします。そして基礎の下に砕石を敷いて突き固めます。