事例紹介

HRM邸

1年前から土地を探し始めていた建て主は、半年後に好条件の土地に巡り合い、そこから会社探しを始めたそうです。当社には「住んでいるお宅を見たい」とのリクエストを出され、平塚の家をご案内したのを皮切りに、「住まいの教室」のツアーを含めると5軒のオーナー住居を見学。それ自体が極めて稀なケースですが、そのうちの1軒は、奥様が正月休みの帰省時にご覧になった岐阜県多治見市の家です。当社のお客様にこの家を見てもらったのは初めてでした(笑)
敷地は広い屋敷跡を開発した分譲地で、周囲は落ち着いた住宅地です。北側には小高い山があって木々が生い茂り、眺望に恵まれていることと、旧来の道路を入って来ると、最初に目に入るのが角地にあるこの建物なので、周囲との繋がりを意識して計画しました。
南北に細長い敷地のため、東西の幅は十分に取れませんが、LDKと和室が固まりになった間取りは、一体感と広がりが同居した心地よい空間です。そして、小上がりの和室や階段下のスタディコーナーが、変化と楽しさを与えています。
2階は日当りの良い南側に子供部屋、眺めの良い北側に寝室と書斎を配しました。廊下やトイレの上を利用した天袋は、ロフト以上に使いやすい収納です。また、キッチン奥のパントリーには勝手口を設け、玄関を使わず道路へ直に出られる動線を用意。使い勝手の良さにも自信のあるお住まいです。

完成

■リビング・ダイニング
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■子供室
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■寝室
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■書斎
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■洗面室
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仕上げ工事

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仕上げ工事も終盤にさしかかり、玄関に300角のタイルを貼っています。玄関収納の板には、可動レールが埋め込まれています。

ストーブ

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リビングにペレットストーブを設置しました。 
ペレットストーブとは、木を粉々に砕いて乾燥させ、圧縮成形した木質ペレットを燃料とし、原料の木が二酸化炭素(CO2)を吸収するため、燃やしても大気中のCO2を増やさないとされる、環境に優しいストーブです。

バルコニー完成

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桧のウッドバルコニーが完成しました。物干場として実用的なことはもちろん、外観のアクセントにもなっています。

仕上げ工事

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リビング・ダイニングの壁は、漆喰仕上げです。漆喰は、下塗りと上塗りの2回で仕上げていきます。

仕上げ工事

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外回りの足場が外されました。外壁のスタッコフレックス吹き付けが完了し、残りはバルコニーやデッキの木工事です。
内部ではパテを塗っています。天井に白く塗られている部分がパテです。天井に壁紙を貼る前に、石膏ボードの目地をパテで埋めて段差をなくし、平滑な下地を作ります。

木工事

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桧を使った造作洗面台が半分ぐらい出来上がりました。壁のモザイクタイル、鏡、洗面器が揃えば完成です。

木工事

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和室は床を33cm上げて、床下を利用した引き出し式の収納を造ります。小上がりにすることで、ベンチのように腰掛ける使い方も可能です。

木工事

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書斎には、杉で作った本棚とタモ材のデスクカウンターが完成しました。2階廊下の上に天袋を作り、主寝室から使えるようにしています。

木工事

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天井や壁に石膏ボードが貼られました。ボードを貼るまでは視線が抜けてしまうので、なかなか壁や天井をイメージできませんが、随分部屋らしくなり、暮らしをイメージしやすくなります。

外壁工事

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表面にアルミが貼られたエアサイクル専用断熱材の上に、胴縁を打っています。この胴縁の上に外壁を造っていくので、外壁と断熱材の間に隙間が出来ます。この隙間を外側通気層と呼び、夏の熱気、湿気や雨水の排出経路になります。

ユニットバス

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ユニットバスの設置は、周りをふさぐ前の木工事前半に行います。ユニットバスとは工場で製作された部品を現場で組み立てる浴室のことで、様々なバリエーションの中から選ぶことができます。

防水工事

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サッシ枠の周りに防水処理を施します。特に下部は小さな隙間から水が入りやすいので、専用の防水シートで対策をします。防水・気密性が保たれていると構造材周辺の空気の通りも良く、結露等を防ぐ効果もあります、
屋根と壁が突き当たるところは特に厳重にガードします。

木工事

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30㎝間隔で組んだ野縁の上から石膏ボードを張ります。また、お引き渡しまで柱に傷や汚れが付かないよう、青いカバーを巻いて養生しています。

エアーオープナー

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小屋裏の空気の流れをコントロールするエアーオープナーです。夏はオープナーを開いて、温まって上昇してきた空気を排出し、冬は閉じて、暖かい空気の循環を作ります。


防水

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外側にアルミシートを貼って遮熱性能を向上した、エアサイクルオリジナルの断熱材です。部材間や貫通部に隙間ができてしまうと、折角のエアサイクル工法もうまく機能しません。発砲ウレタンや防水気密テープで、全ての隙間を塞ぎます。

断熱材

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断熱材の室内側にはダイヤカットという空気の通り道になる溝があります。夏場は壁内の温められた空気がこの溝を通って上昇し、エアオープナー(換気口)から排熱します。冬場はエアオープナーを閉じ保温効果を高めます。
また、空気が停滞せず循環するので、壁内部が換気され結露やカビを防ぎます。そのため、土台・柱などの構造部材が長持ちするのも大きなメリットです。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。部位や壁の強度によって、接合部を補強する金物の種類が決まっており、木組みと金物を組み合わせることで必要な強度を確保します。引抜き力の大きな柱は、基礎と直結させるためにホールダウン金物で緊結します。建物が完成した時に隠れてしまう部分だからこそ、しっかりチェックする必要があります。

上棟

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今日は上棟です。部位ごとに予め加工された木材を、1階から順番に組み立てていきます。柱の配置、梁の大きさ、耐力壁の位置などは構造計算で確認します。
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2階の床梁を91cm角の格子状に組み、強度の高い厚板を張って2階床を固めます。これを剛床(ごうしょう)といい、建物の強度を高める上でとても重要です。梁はクレーンで吊り上げて設置しますが、最後は手作業で微調整して納めます。

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小屋組みの最後は、棟木から桁にかけて約45cm間隔で垂木を架けます。次に屋根断熱材「シャルーフ」を、垂木と垂木の間に落とし込みます。シャルーフは、野地板と断熱材の間に通気層を形成し、遮熱性能を向上させたエアサイクル工法オリジナルの屋根断熱材です。
棟の換気スペースを空けて野地板を張り、上棟も無事に終了しました。


設備配管

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給排水設備の配管工事です。建物内は、1階の床を造った後では施工性が悪く、外部は、建物完成後だと外壁を汚す恐れがあるので、基礎工事後に施工します。

コンクリート打設

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コンクリートの打設前に、スランプ値、空気量、塩化物量を測定します。併せて硬化後破壊の試験用にテストピースも作ります。
品質検査が終わったらいよいよ打設です。ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込み、その際にバイブレータで生コンを撹拌します。バイブレータで振動を与えることによって、コンクリートが隅々までしっかりと充填されます。最後にコンクリートの表面をトンボでならして仕上げます。

配筋検査

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基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋の配筋検査を行います。検査では、鉄筋の種別、鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立上り筋の高さ、緊結の状態などを入念にチェックします。基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査です。

埋炭

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竹炭200kgを粉状にしたものを地面に埋めていきます。炭を入れては水を撒き、水を撒いては踏んで締め固めを繰り返します。埋炭は、シロアリの被害を軽減させたり、マイナスイオンが増える等の効果があると言われています。

基礎工事

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左:基礎工事の初めは遣り方です。基礎の外周に水杭や水貫と呼ばれる木枠を設けて、高さや水平位置の基準を作ります。次に行う地業は、基礎の下地造りで、捨てコンクリートを打つ前に砕石などを敷き、ランマーで突き固めます。
右:基礎の中央付近に、地鎮祭で神主さんからいただいた鎮物(土地の神様への貢物)を埋めます。

地鎮祭

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工事を着手する前に土地の氏神を鎮め、工事の無事と建物や家族の繁栄を祈る儀式。本宮が伊勢神宮の内宮そばにある猿田彦神社に依頼しました。小さな砂山に鍬・鋤・鎌入れなどを行い、工事の安全を祈願します。