『帰りたくなる家』
雨が漏れ、木部が腐り、ネズミの運動会に気をもみ、姉から『地震がきたら危ないよ』と気遣われ、実家を神奈川エコハウスで建て替えた。
複数の建築会社を検討したが、初期に気になり訪問した神奈川エコハウスに、最終的に落ち着いたのは偶然ではないと考える。散歩中に『あっ、素敵なお家だ』と思った家が、実は神奈川エコハウスで建てた家であったという経験は一度ではなかった。
打ち合わせでは、建築士自ら図面を説明し、我々施主側の希望も丁寧にヒアリングし、次回の打ち合わせ時に希望を盛り込んだプランを提示してくれた。打ち合わせの回数を重ねていくと、施主の性格をも考慮した提案を受けたことに感銘を受けた。
実際に家を建てる大工さんも人間味のある仕事ぶりで、突然現場を訪れる施主を快く受け入れてくれ、大工さん目線かつ実体験から得た有益なアドバイスをくれた。また、各工程で登場した職人さんたちもいい意味で気さくで、現場に足を運ぶのが楽しみであった。
工業製品としての家ではなく、『人』が建てた我が家は有機的な優しさにあふれており、私は今日もまた家路を急ぐのである。
『憶良らは今は罷らむ子泣くらむ それその母も我を待つらむそ』(山上憶良)