大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗員乗客のうち10人から新型コロナウイルスの感染が確認されたのが2020年2月5日でした。それから日本だけでなく世界中で新型コロナが猛威を奮いましたが、そんな時期に引き渡しをした住宅が完成から丸5年になり、5年点検に行って来ました。
1軒目は横浜市保土ヶ谷区の「初めにシャワーと着替えを済ませる家」です。今では玄関の近くに水回りや家族共用のウォークインクローゼットを配置することも多くなりましたが、当時はまだ少なかったと思います。ランニングやサッカーから帰ったら、リビングを通らずに着替えを取ってお風呂に行く動線を、そのまま家のタイトルにしたぐらいですから(笑)
そしてコロナ以前とコロナ以後で大きく異なるのが書斎です。以前は文筆業や自営業など特別な人を除けば書斎までは作らず、家族で共用するスタディコーナーが主流でした。
ところが、コロナ以後に自宅で仕事をする「リモートワーク」が増えたのはご承知の通りで、皆さん個室になる小さな書斎を求めるようになりました。しかし5年前に完成した家はまだ「書斎コーナー」なので、WEB会議の際は家族が静かにしなければいけません。
2軒目は葉山町の「愛犬と暮らすガレージのある家」です。こちらはシャッター付きガレージを備えた贅沢な家で、ガレージから玄関に入る動線もあって理想的な間取りです。ご主人が乗っていた車が引越し後に一度変わっていたのですが、今度はアウトドア仕様の小型車になっていました(写真は先代の三菱・アウトランダー)。
大型犬と暮らす家として設計しましたが、先代のワンちゃんは亡くなり、現在は2代目と暮らしています。隣地との境界は造成時に立てられたメッシュフェンスでしたが、昨年の5月に通風性の良い板塀に造り替えました。お隣さんとは仲良しなのですが、やはり視線が通り過ぎて落ち着かなかったためです。ただ、ワンちゃんどうしも仲良しなので、板塀の一部にドアを付けて互いに行き来できるようにしてありました。
仲良く2頭並んで家の中を伺う様子がとても可愛らしかったです。
「書斎を個室にしなかったことだけは失敗だった」と言われたように、こちらもオープンな書斎コーナーで仕事をするため、WEB会議中はリビングのテレビは消音モードです(笑)
この2棟を設計したのは約6年前ですが、会社員が家で仕事をする時代になるとは想像できませんでした。
2020年のコロナ以降に設計した家は42棟ありますが、個室書斎のある家は16棟ということで、意外と少ないですよね。
職種によってはオープンスペースで大丈夫な人もいますし、リモートワークの無い人もいます。そんな人には、やはり家族で共用できて空間的にも魅力のある、オープンなスタディコーナーをお勧めします。
岸 未希亜
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