今週末に見学会を開催する「藤沢市Y邸」の見どころを紹介します。昨年末の見学会もたまたま同じ「藤沢Y邸」でしたが、別の住宅です。
道路幅が4m未満でセットバックが必要でしたが、それでも小さい家が3軒建つほどの広い敷地(約97坪)。南東面で接道していて日当たりの良さも折り紙付きです。
既存家屋の解体が始まった時、ご近所の方は建売住宅が数棟建つのではと、環境の変化に気を揉んだそうですが、建て替えということでひと安心。既存の植栽を残したり、建物周囲に十分な余白のある配置計画としました。
2階は12坪のコンパクトサイズですが、北側に玄関、西側に水回り、南側に浴室が下屋として取り付き、その屋根がリビング南面の土庇として回ります。リビングと浴室をつなぐウッドデッキがあって、浴室からも出られるようにドアがあります。これはテントサウナを置く計画があるためです。
室内はアースハウスらしい真壁の空間ですが、いつも以上に構造材が主張した木質感あふれる空間です。その理由が幾つかあります。
まずは吹抜けが大きいので、2階床梁だけでなく1階から小屋組みがよく見えること。次に家の中心に入れた大黒柱が、1階の床から2階の天井まで通して見えること。そして杉板張りの天井に加え、階段・吹抜の手摺りが格子と貫のデザインになっていることが挙げられます。
1階の中心はコンパクトなリビング、キッチン、和室です。食事はカウンターダイニングを使い、北側に食品庫のあるキッチンが並び、南側は大きな窓と吹抜で開放感たっぷりのリビングです。その隣には床の間付きの和室があり、来客が泊まれるようになっています。
2階はシンプルな構成です。西側は個のスペースで、寝室の中にWICとサニタリー(洗面+トイレ)があります。東側は階段を含む大きな吹抜とリラックスルーム(リビング)が半々で、全体で15帖のオープンスペースになっています。この大空間で音楽を聴いたりして寛ぐイメージです。
この家の最大の特徴はバスルームです。4.6帖の広さがあり、床・壁ともタイル貼り、浴槽はリゾート施設にあるような円形浴槽でブローバスになっています。
ただし浴室の完成写真はお預けです。見学会に参加された方のみ、泡風呂に身を沈めながら庭木を眺められる、非日常感たっぷりのバスルームを体感してください(笑)
岸 未希亜
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