立春を迎え、花・木にも新しい芽が息吹き、降り注ぐ日差しはぽかぽかと気持ちよく、自然の恵みが心と身体を癒してくれる天からの贈り物のように感じられます。コロナの状況下で長くいることが多くなった「家」にも、自然の安らぎを感じる心地よい健康的な古きよき暮らしが、今、新しく見直され、求められているのではないでしょうか。
長年に渡り、環境に共生する自然素材を使用した健康住宅で、神奈川の地域に根ざす当社にも、今のお住まいをより家族それぞれ心地よく過ごせる空間にと、建替え・リノベーションのご相談の他、「湘南バブル」とも呼ばれる、より豊かな自然環境を求められて東京エリアから移住される、土地からの購入・新築、中古物件購入リノベーションのご相談・お問い合わせも増えてきております。
この流れを嬉しく感じ、自然素材の新築・リノベーションの家造りのご参考に、2月14日(日)に完成見学会を開催します、横浜市Y邸＝私（住宅事業部の秋本）の友人の家の建替えをご紹介します。
自然素材のマイナスイオンで、「家」の中で自然の"心地よさ 安らぎ"を５感で感じ、深呼吸したくなる優しい雰囲気の家です。
長屋で使われていた昭和レトロなガラス・建具の再生をし、いままでの想い出も新しい住まいに継承した、ちょっと懐かしいノスタルジックな仕上がりです。
～昭和レトロを紡ぐ家～
1Fの床は無垢フローリング あずみの松(征矢野建材)。自然塗料リボスのローズウッド色でレトロな空間に馴染みます。
壁・天井は調湿効果のある漆喰珪藻土(ワンウィル)で職人の手仕事による左官のコテ塗りが味わい深いです。
窓廻りは断熱性能にすぐれ優しい色合いのハニカムスクリーン(ノーマンジャパン)です。
最初の友人からの連絡は、昨年のＧＷ明け頃で、住んでいる築75年の長屋が２軒連なる造りで、お隣が建て替えるハウスメーカーを既に決めて夏にはもう解体したい、ということで、急遽、自宅をどうするか考えることとなり、家造りの仕事をしている私への質問、アドバイス依頼でした。
私は、神奈川エコハウスで12年目になりますが、これまで親戚・友人の家の建替えを住宅事業部で4軒とリノベーションをRE.事業部で6軒(自宅含む)を、紹介で施工・お引渡ししてきて、完成時にはとても喜ばれて満足してくれています。何かあっても点検・アフターで対応できるので安心です。大切な友人が家造りをするのなら、中で働く私自身が一番信頼できる工務店、神奈川エコハウスの「家」も知ってほしい、と友人に伝えました。
天の導きなのか、ちょうどその週末に開催される川崎の完成見学会の家が、敷地が細長くそっくりな形状の長屋でした。友人とご家族に、自然素材の家を体感して頂いて、辻堂太平台の本社横のコンセプトハウスへ移動して家造りのご説明をしました。その二日後には、一級建築士の高橋と、現地調査に伺い、5月末にプラン・御見積、6月に設計申込、7月にご契約(高橋のファーストプランでそのままご決定)後、設備・照明・内外装・造作等の詳細を打合せ(私のファーストプランでほぼほぼご採用)、8月解体～9月地鎮祭～10月上棟～12月木工検査～1月末施主検査をして、外構工事が完了し、本日エアコン工事と、気持ちよくスピーディに完成したお家です。
～延床24.2坪 （1F 12.10坪 / 2F 12.10坪）・敷地面積23坪～
*設計テーマ*元々が長屋ということもあり、敷地は東西にかなり細長い形状で、面積的にもそれほど余裕がありません。また、南北に建物が迫って建つため、いかに光を取り入れて、明るい空間を実現するかも大切なポイントです。
クレーンが入れない敷地の為、手おこしとなった上棟では、現場監督の指揮の元、頼もしい専属大工・社員大工・協力会社社員、いつもお馴染みのメンバーのチームワークで見事に棟上げされました。構造材は、丹沢桧でいい香りがして見た目も美しいです。
バルコニーの無垢木の横格子に合わせて、外構デザインもご提案しました。
アイストップのアッシュグリーンのポストへ、アースクォーツの石貼りが誘います。
↓外構を紹介したナリケンさんのHP
ナリケンHP
家への要望自体はとても少なかった友人ですが「小さな頃からいつも見ていた家族との想い出が詰まったプチプチと輝く紋様ガラスの幾枚かを新しいお家でも見れたら嬉しい」という想いを伝えてくれていました。築75年の長屋で使われていた今は貴重な昭和レトロなガラスと建具です。
解体前に現場監督の伊藤とベテラン建具屋 三豊の君島さんに依頼して、現場から取り外し、工房で保管していただきました。
君島さんに、透明のよく見ると波うつガラスが、今は作ることができず一番貴重で、欲しがる人が多いと教えていただきました。
玄関引き違い戸の真ん中の2枚のガラスが素敵な紋様で友人のお気に入りです。
現場監督 伊藤が持つ、一番下のプチプチした紋様のガラスも友人のお気に入りです。
伊藤は一級建築士で現場で難しい納まり個所は自分で図面を書いて職人に指示をします。お施主様の気持ちをとても大切にして、現場で色々な施工を自分で出来るので厚い信頼を寄せられています。
新しい玄関の引戸は、友人お気に入りのガラスを縦横に4枚を再生デザインしてはめ込みました。
欄間には、建具屋さんが教えてくれた貴重な波うつ透明ガラスをはめ込みました。ダウンライトが微妙に歪んで見えます。
窓ガラスとして使われていた友人お気に入りの建具の一枚は、そのままキッチンカウンター下に、ダストボックス隠しの一枚引戸として、現場監督とベテラン建具屋さんの腕で無事に再生できました。
*1F設計*玄関や水廻りの位置などを工夫することで、無駄な廊下を極力なくし、一番大切なリビング・ダイニングや和室など家族のスペースが窮屈にならない間取りとしました。また、この敷地で一番光が取り込める南東角に小さな庭を設けて、リビング・ダイニングに十分な光を取り込める計画となっています。
和室とは別に、小さな庭に面して３帖ほどのこもれる畳スペースを設けた点も間取りの大きなポイントです。家族がそれぞれに心地よい場所を見つけて、適度な距離間で自由な時間を過ごすことができます。
和室の天井は桧板張り。照明作家 谷俊幸さん（フジワラ担当 西川さんの紹介）の LANTERN SHADE Shizukuをご提案しました。
柔らかな風合いで丁寧な作りでリーズナブルです。
キッチンはタカラスタンダードでシックな紫色。ホーローパネルは丈夫でお手入れが楽です。
*2F設計*２階は３つの個室があり、部屋の仕切りをフスマとすることで、昔ながらの住まいのように必要に応じて、フレキシブルに部屋をつなげたり、仕切ったりすることができます。日中はフスマを開けることで、風も通り明るく開放的な空間となることでしょう。
昭和レトロな雰囲気に合わせた照明をポイントに配置しています(後藤照明)。友人お気に入りのスポットとなりました。
施主検査の後、友人が嬉しい感想を送ってくれました。
『今日もありがとうございました！図面やVRで見せてもらっていた物が、実際の「家」となって。その中に自分が居る事に感動しました！外から見ると、まだ「よその家」感があるんだけど、あのガラスの建具を見た時に、「あぁ、我が家なんだぁ」と、嬉しくなりました。1階には、あんなに光が入って。2階も襖を開ければ、足元平らに繋がっている感じ。リクエスト通り！有難い。引き渡しまであと少し。今後ともよろしくお願いします。』
家造りは、プレゼン・打合せ～工事・検査～お引き渡しまで、社員・大工・職人・協力会社、たくさんの人のサポート・力によって進んでいきます。
家造りを支え見守ってくれた、神奈川エコハウスの社員の皆と、携わってくださった方々に感謝します。
そして、大きな決断となる家造りを、打合せ中も工事中も終始、信頼して任せてくれた心優しい友人とご家族に、心よりありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
神奈川エコハウス 秋本 佳澄
ご予約は、こちらのイベント情報（リンク）からお願いします。
コロナ対策の為、ご見学は1時間に1組のご案内です。
https://www.k-ecohouse.co.jp/event/2021/y-14.html
また、お電話でのお申込みも受け付けております。（フリーダイヤル0120-28-0054）
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