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2018.03.23 / 建築と住まいの話

庫裡の進捗

アースデザインオフィスで設計し、長野市で建築中の庫裡(くり:お寺の住職家族が暮らす住居)が仕上げの工事に入っています。昨年6月に行った上棟式の模様は、以前のブログで紹介しましたが、あれから9ヶ月が経過しました。昨年12月に一度、現場で仕上げ等の打合せを行い、木工事が終わった今年2月下旬に、再度打合せに行って来ました。したがって1ヶ月遅れの現場報告です。

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外壁はまだ下地のモルタル塗りのままです。神奈川と違って長野の冬は寒く、雪も降るので、外壁の仕上げは春を待って行うそうです。屋根はもちろん和瓦で、本堂にも負けない重厚感があります。

神奈川エコハウスでも、ここ3年の間に2軒の庫裡を建築しましたが、どちらも純粋に住職家族の住宅でしたので、建物の大きさは31~36坪ぐらいでした。しかし今回の庫裡は、住居部分だけでも大きいことに加え、檀家さんの集会や法事に使うための座敷や台所などがあり、約125坪もある大きな建物です。
中でも最も重要な空間は、座敷(12.5畳)、中の間(10畳)、取次(12.5畳)が並ぶ3室の続き間です。

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当初は竿縁天井(さおぶちてんじょう)を予定していましたが、建築途中で格天井(ごうてんじょう)に変更され、立派な天井が出来上がりました。大勢の人が集まる際は建具を外して大きな戸袋に収納するため、このように35畳の大空間が広がります。

また、間仕切りには襖や障子を入れますが、襖は以前の庫裡に使われていた写経や拓本を再生するので、新築ながらも親しみのわく空間になると思います。

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建具を製作するのは地元の栄建具工芸で、これも以前のブログで紹介しましたが、代表の横田栄一さんは組子細工の第一人者です。曹洞宗大本山の永平寺にも組子細工の衝立を納めた他、文化財の仕事が大半だという横田さんの作品(組子欄間)が、この庫裡に納められるのもたいへん楽しみです。

建物が完成したら、改めて報告します。

岸 未希亜

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