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2018.03.26 / よもやま話

最高にわかりやすい住宅の間取り教室

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 当社取締役の岸未希亜君が、上記の本をエクスナレッジ出版社より上梓した。かつて、私自身も数冊の"住宅本"を出版したが、ここ10年程ご無沙汰である。あまり売れなかったので当然のことであろう。それでも、この本に共感して、当社にて建築に至った方も20名程になるし、時には有名大学の建築学科の教員の方から、一部を授業にて使用するための許可の問い合わせをいただいたりして驚いたこともある。

 さて、岸未希亜君の本に戻るが、無理に一言にて評するとすれば、"濃密な実例の集積体"である。
木造住宅に係る基礎理論の上に日々の実務を通じて磨き込まれたものが乗っかっている。いや、上下の関係というよりも、むしろ縦糸と横糸が織り重なるように、更にはそれぞれの建築主の想いが乗り移り、独特の味付け(テクスチャー)がされている実例集のオンパレードといったところか。

 かつては、木造建築の大家である吉田桂二先生の弟子として、10年以上にわたり同じ設計事務所で仕事をしていたほどの建築家が、地域工務店を率いるということは滅多にないことであったが、最近は稀ではあるが存在しはじめている。
 設計事務所において先鋭的な住宅の設計をするのもいいが、工務店において、施工管理技能者や大工をはじめとした数多くの技能者とともに、より顧客目線に近いところに立ち、時流に流されないしっかりとした家をつくり続けていくこと。多くが工業品となってしまった日本の家のあり方に、一石を投じ続けること。これは吉田先生の教えでもある。決して一般的にはなりようもないが、このような家づくりのあり方を残していくことに大きな意味があると確信している。

家づくりを検討中の方には、是非覗いていただきたいし、木造住宅を仕事にしようと考えている諸子にも教科書として検討して頂きたい。

代表取締役 下平勇

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