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2015年08月23日

連日の棟上げ

長野で進めているアースデザインオフィスのプロジェクトについては、4月にブログでお伝えしていましたが、お寺の庫裡(くり:住職や家族の住まい)の方は設計契約を行い、現在は実施設計を進めているところです。
一方、長野駅に近い場所で計画している住宅の方は、先週、棟上げが行われたので、北陸新幹線に乗って長野へ行って来ました。

長野駅ではいつも東口で送迎してもらうことが多く、善光寺口は滅多に利用しません。そのため駅舎の建て替え工事にずっと気付かなかった私ですが、春に来た時、その変貌ぶりに大いに驚きました。

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上写真は3年前に撮った駅前です。善光寺口は商業ビルが建ち並び、官公庁や善光寺も控える表側にあたるのですが、県庁所在地で新幹線も停まる駅ながら、ローカル色の強い駅舎・駅前でした。
それが下写真のように刷新され、列柱と屋根でつくる軒下空間が近代的でも日本的でもあり、非常にいい雰囲気です。

午後3時頃に現場に着くと、既に棟も上がり、ほとんど形になっていました。

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この住宅は、ご夫婦が社会人のお嬢さんと暮らすお住まいです。大人3人が住むということで、食事のスペースを中心としたLDKをつくり、仏間(和室)を連続させました。また、書道の先生をしているご主人は、寝室を兼ねた書道部屋が必要だったので、この畳敷きの部屋も仏間に連続させました。コンパクトにまとまった2階に比して、1階の屋根が東西に長く延びているため、屋根の存在が際立つ姿になっています。

長野での上棟後はいつも、手伝ってくれた大工さんをはじめ、瓦屋さん、設備屋さんなど、職人さんたちとの打ち上げです。上棟で顔を合わせるのが1年に1回ぐらいのペースなので、同窓会のような感じです(笑)

長野に泊まった翌日は、夕方に藤沢で棟上げがあるため、現場での打合せを午前中で終わらせて藤沢へ引き返しました。
2日目は、絵を展示するための建物、ギャラリーの棟上げです。

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建物は、展示室を中心に、受付、談話室、館長室、倉庫などで構成されています。展示室は一般的な住宅よりも高い天井高が求められ、木材の経済性も考慮して4mの柱を使うことにしました。そして、天井高を確保すると同時に木造空間の心地よさも残したかったため、屋根の構造体を室内に見せる形を提案。
さらにギャラリーという性格を鑑み、よりシンプルな架構にするため、住宅では滅多にやらない片流れ屋根にしました。登り梁を3尺ピッチに並べた片流れ屋根は、極めてわかりやすい構造です。

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これは鉄骨の螺旋(らせん)階段です。毎日の昇降を考えると、住宅で使おうと思ったことはありませんが、この建物では、階段に場所を取られたくなかったことに加え、館長室専用の階段ということもあって採用しました。
また、展示室に大きな窓がないため、この螺旋階段は屋根をつくる前に設置しました。試しに登り降りしてみましたが、非日常感があって楽しい階段です(笑)

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棟上げの作業が終わると、簡略化した上棟式を行って解散するのが常ですが、この日は建て主のご厚意で、宴席を用意していただきました。大工さんたちは暑さと疲労でぐったりしていましたが、振る舞われたお寿司とノンアルコールビールで、心なしか元気を取り戻したような気がします。

さてこのギャラリーは、画家・山内龍雄の作品を展示するために計画されました。クライアントは、画家と二人三脚で歩んできた画商の須藤さんです。25年間をともにした同志を一昨年の暮れに亡くした須藤さんは、山内さんのファンに絵を見てもらうため、そして彼の作品を世に残すため、ギャラリーの建設を決めました。
このような強い想いのこもった建物を私たちに託していただけたことは、たいへん嬉しいことですし、これから先の自信にもなります。皆様も完成を楽しみにしてください。

岸 未希亜

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2015年08月13日

お盆休みも営業しております。

コンセプトハウスは、お盆休みの間も、休まず営業しております。
ご見学や新築・リフォーム相談など、お休みを利用してご来場ください。
当日でも、事前にご連絡いただけると助かります。

お気軽にお越しください。
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すだれ越しのお庭の景色も、風情があっていいですよ。

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2015年08月11日

5年の歳月

2010年に鎌倉で建てた家が5年点検の時期を迎えたので、点検に同行しました。2009年に入社した私にとって初めての5年点検です。
「3つのスタディをもつ家」と名付けたこの住まいは、ご主人の仕事部屋である書斎、子供たちの勉強スペース、そして奥様のワークスペースを備えていることが特徴ですが、高台で眺望がよく、お庭が素晴らしいことも大きな魅力です。

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まるで森の中で木に包まれているような外観です(笑)5年の歳月で庭の木々が成長し、竣工時よりも格段に雰囲気がよくなりました。車を使わないご家庭なので、自転車を4台置ける駐輪場を設けていますが、竣工時はやや目立ったこの東屋も、庭に見事に溶け込んでいる印象を受けました。

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竣工時の写真と比べてみると、その差がよく分かります。板壁の色落ちが少し見られますが、時間の経過とともに陳腐になるのではなく、次第に味わいが増していき、この土地に馴染んでいく建物だと思います。

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玄関ポーチから庭を見下ろしたところです。高低差の大きな敷地だったため、庭の中を歩くようにアプローチを蛇行させている点が秀逸です。玄関までの道のりに変化と昂揚感があって、いつ来てもわくわくさせられます。計画してくれたのは、度々ブログでも紹介している造園家の藤木さんです。ここまで立派な庭はそうありませんが、庭や玄関周りがしっかり造られていると、家が何倍もよく見えますね。

お施主様とお会いするのは約1年半ぶりで、先ずは私が1年前から伸ばしている髭に「どうしたんですか」と反応されました(笑)
5年前は中学生と小学生だったお嬢様は、揃って高校生になっています。外出中だったので話をすることはできませんでしたが、お姉ちゃんに続いて妹も私の後輩になっているということで、何だかとても親しみを感じました。私が同じ高校を卒業したのは25年も前のことですが・・・。
ご両親によれば、妹さんは受験に向かって成績が向上し、見事にお姉ちゃんと同じ高校に合格したそうです。子供部屋の外に姉妹のスタディーコーナーをつくったのが、効いたかもしれませんね(笑)

室内は、柱や梁が焼けて落ち着いた色味になりましたが、雰囲気は1年目と全く変わりません。物を増やさず、すっきりと暮らされているためだと思います。

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この家は書斎以外にエアコンがなく、猛暑の今夏、風が無い日は流石に辛かったようですが、夜は1階の和室で寝てみたら、逆に明け方は寒くて起きてしまうこともあったそうです。人によって差があるので、あまり無理をしないでリビングにもエアコンを設置してください、とお話ししました。他にも奥様が現在されている仕事の話や、私の家族の話など、他愛もない会話を楽しむことができました。

また、リビングには旅のガイドブックが3冊も置いてありました。ふつうに仕事のある奥様も、部活や文化祭の準備で忙しい姉妹も、休みを合わせて3人で旅行に出掛けるとのこと。行き先は私もよく知っている場所だったので、お勧めのスポットを教えて差し上げたのですが、先日までドイツに出張していたご主人は、飼っている兎とお留守番だそうで、少し寂しそうでした(笑)

岸 未希亜

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2015年08月10日

夏の体感会~おもてなし&木の時計作り~

残暑お見舞い申し上げます。
真夏日の連続の中のつかの間の雨。からだもほっと一息安らぎましたでしょうか。

8月のコンセプトハウスは、夏の体感会でスタートしました。
軽食は、スローフード、スローライフがテーマの「湘南T-SITE 2号館」から吟味してご用意しました。
杉・桧と漆喰のコンセプトハウスで食していただくものですから、自然な素材・製法で、からだにいいものにこだわりました。

健一自然農園さんの「春のほうじ茶」は、奈良の大和高原で、無農薬・自然栽培で12~13年育まれ、昨春に収穫後一年寝かしたお茶です。
飲んだ時にハッとするスッキリした透明感で、喉の奥の方で柔らかい甘味を感じます。カフェインもゼロに限りなく近く、妊婦さんや赤ちゃんにも安心です。

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お菓子は、箱根応援と、お客様とのご縁が深まることを願って、菜の花ヴィレッジさんの「箱根縁結び 福久や 九頭龍餅」(小麦粉不使用)
餡は北海道十勝産の北海大納言小豆。生地は九州佐賀のヒヨクモチを中心とした餅粉。地元小田原と北海道のじゃがいも。日本の素材だけで、まんまるの形にも癒されます。「美味しい。」のお言葉をたくさんいただきました。

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夏バテ防止にと、千年こうじやさんの「麹だけでつくったあまさけ」は、ノンアルコール・砂糖不使用な無添加発酵食品で、一度味わうとリピーターになる方が多そうです。小さなお子さまにも「これ、美味しい~」と喜ばれました。(写真は、千年こうじやさんのカタログ)

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冬の体感会でもお出しした、Table oginoさんの北海道の有機野菜がごろごろたっぷりのキッシュ&黒糖ケーキもまたまた好評でした。

素材にこだわり、丁寧につくられたものは、美味しくて、こころもからだも喜びますね。

自然素材で丁寧につくられた家の、五感で感じる心地よさにも通じます。

 夏の体感会のイベント、湘南T-SITE Fab Spaceさんとのコラボ企画「オリジナルの木の時計作りワークショップ」には、オーナー様ご家族が賑やかにご参加くださりました。
杉か桧かで、四角、丸、八角形、家の外形で、時計の針の位置を真ん中か左上か選んでいただきます。
みなさまが一生懸命手描きされた絵を、スキャンしてイラストレーターで読み込み、画面を見ながらレイアウトをご相談していきます。

手描きのままの味わい深さがお勧めですが、スッキリしたデザインがお好みでしたら様々なフォントにも差替えできます。
納得のデザインに完成したら、Fab Spaceさんのレーザーカッターマシーンに移動し、画面通りに、杉/桧にレーザー彫刻が施されていくのをびっくり感心しながら針先を見つめて待ちます。
世界に一つだけの、自分でデザインした木の時計が出来上がる工程はワクワクどきどきです。
取出して、選んだ時計の針を付けて、サンドペーパーで周りを磨いたら完成です。
お子さまも大人も楽しめる、新しいものづくりの形ですね。


「レーザー加工で形状が作られていく様子が楽しかった。」
「時計は早速、玄関に飾って、お客様に見ていただいています。」等々、嬉しいご報告のお言葉をいただきました。

ありがとうございました。また喜んでいただける楽しいイベントを企画します。


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2015年07月29日

土佐の町並み

「最後の砦・高知県」の続編です。前回は天守が現存する高知城と、坂本龍馬ゆかりの場所を訪ねました。そして高知市から東へ向かう途中、武市半平太の生家に立ち寄った所までお届けしました。

後半は私のライフワークとも言える「古い町並み」を訪ねます。高知県には重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)が2つあり、両者は比較的近くにあるので一度に回ることができるのですが、先に訪れたのは、武家屋敷が残る武家町の「安芸(あき)」です。

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阪神ファンにはタイガースのキャンプ地としてお馴染みの安芸市ですが、古くから高知市と室戸岬の中間に位置する要地でした。その地名は、古くからこの地を所領していた豪族・安芸氏に由来します。現在の市街地から北に2kmほどの田園地帯に、高さ1mを超える石垣と堀を巡らした安芸城跡と、土居郭中(どいかちゅう)と呼ばれる古い家並みが残っています。

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安芸氏は戦国時代になると、城や屋敷の周囲を土塁(土居)で囲み、防備を固めます。この屋敷町は整然と区分けされ、ウバメガシや竹の生垣を巡らしてあり、今日でも武家町の雰囲気を色濃く残していました。
安芸氏は結局、戦国時代の1569年に長宗我部元親に滅ぼされてしまいますが、長宗我部家も関ヶ原の戦いで失脚し、1600年に山内家(山内一豊)が土佐藩を治めることになります。その際、山内一豊の重臣であった五藤為重が安芸城主となり、安芸氏のつくった町割りをほぼそのまま受け継ぐと、五藤氏が代々治めて明治を迎えたそうです。

土居郭中の少し南側に、「野良時計」と呼ばれる時計台のある建物があります。

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明治30(1897)年頃に畠中源馬という大地主が、分銅も歯車も全て一人で手作りした時計だそうで、日本建築と時計台との組み合わせが和洋折衷でもあり、とても愛らしい感じがしました。当時は各家に時計などない時代だったので、近所の人たちに時刻を知らせたそうです。

その野良時計の脇に、用水路に沿って車がすれ違えないような細い道があり、古い塀や建物が残っていました。

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用水路にガードレールや柵がないのは危険な面もありますが、自治意識の高さと郷愁を感じさせる見事な景観だと思います。昭和63年に放送されたNHK連続テレビ小説「ノンちゃんの夢(主演:藤田朋子)」でロケに使われたという、立派な屋敷もまだ残っていました。

少し離れた所には、岩崎彌太郎(いわさきやたろう)の銅像があり、生家も残っています。

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岩崎は土佐藩の商社である長崎の「土佐商会」で腕をふるい、坂本龍馬がつくった海援隊も金銭面で支えました。廃藩置県後は大阪に出て、後の三菱財閥をつくった幕末屈指の経済人です。

次に訪れたのは、安芸(平成24年に選定)より古く、平成9年に重伝建地区に選定された室戸市の「吉良川(きらがわ)」です。

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ここは古くから林業が盛んで、近世には良質な木材や薪が取れました。特に薪は、火力が強いということで京都や大阪では好んで用いられ、明治期には需要が増して製炭が盛んに行われるようなり、京阪神への廻船業で大いに栄えました。海岸沿いの国道55号線を一本北側に入った道沿いに、在郷町として発展した古い町並みが残っています。

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通りを歩くと、この地方独特の水切り庇を巡らした土蔵が目を引きます。壁の途中に何段もある瓦の庇がそれで、安芸でも見かけた造りですが、吉良川の水切り庇はその段数が多くて圧巻でした。土佐は頻繁に台風が上陸する地域で雨の量も多いため、腰壁は瓦を貼った海鼠壁(なまこかべ)で防備し、上部の漆喰壁には油分を含んだ防水性のある土佐漆喰が使われています。それに加えて水切り庇が風雨を弾き、漆喰壁を守る役目を果たすという訳です。

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通りの北には細い路地があって、町家とは少し違った景色を見ることができます。風雨を防ぐためと思われる石積みの塀が所々に残り、特に丸い石を行儀よく積んだ石塀が可愛らしく、印象に残りました。

ところで、高知滞在中はずっと雨に見舞われ、青空が見られなかったのは残念でした。また室戸岬まで残り約10kmだったので(吉良川町からは室戸岬を見ることもできない)岬まで行きたかったのですが、高松に戻る高速バスに乗り遅れる訳にはいかず断念しました。
それでも高知東部を満喫することができ、十分に満足のいく旅でした。

岸 未希亜

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2015年07月14日

パッシブデザイン

先週、フクビエアサイクルチェーン全国加盟工務店大会に出席して来ました。これはエアサイクル工法に取り組んでいる工務店が、年に1度、東京に集まるイベントで、フクビ化学工業の社長挨拶に始まり、表彰式や基調講演、工務店の取り組み等が紹介されます。

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今年は、初の試みというパネルディスカッションを行うことになりました。そのテーマは「エアサイクルと自然エネルギー活用デザインについて」で、毎年このグループで実施しているデザインフォトコンテストの常連工務店がパネリストに選ばれました。
2010年、2011年と最優秀賞を受賞(「サン住宅モデルハウス」で受賞した2012年も含めると、個人的には3年連続受賞)した神奈川エコハウスの他、2013年から今年にかけて3年連続して最優秀賞を受賞している岩橋建築(愛知県)、コンテストの常連であるみどり建設(福井県)、ここ数年で急速に成長している住環境工房SHIDA(宮崎県)の合計4社です。

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神奈川エコハウスでのセミナーだけでなく、山梨県で開催した木造学校での授業など、人前で話をすることには慣れている私ですが、いずれも自分でレジュメを作成し、マイペースに話を進めることができます。それに対してパネルディスカッションは、聞かれたことに答えなければいけませんし、初体験ということもあってプレッシャーを感じました(笑)
折しも、なでしこJAPANが準優勝に終わった直後でしたし、開始16分で米国に4失点を喫したことや、ポジションチェンジをして試合の流れをつかんだことなど、得意のサッカーをテーマにした方が、饒舌に話せそうです(笑)

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そんなこともあって、テーマである「自然エネルギー活用デザイン」と重なる所が多い「パッシブデザイン」について、事前に改めて調べておきました。試験前の一夜漬けに近い感じがはありましたが・・・

この分野の第一人者とされる野池政宏さんの言葉を借りれば、「いまの平均的な家づくり」は建物と自然を切り離し、設備に頼る家づくりです。一方でパッシブデザインは、「建物が外部の自然環境要素と応答し、建物自体が心地よさを生み出す装置として働く」ようにすること。

そして心地よさの要素は、「冬期における暖かさ」「夏季における涼しさ」「一年を通じての明るさ」「一年を通じての空気環境の清浄さ」の4つに大別されます。
さらに、それらを生み出す具体的な手法(パッシブデザインの手法)は5つにまとめられています。
1)昼光利用
2)日射熱の利用(パッシブソーラー)
3)断熱
4)自然風の利用(通風)
5)日射遮蔽

ここで皆さんもお気付きだと思いますが、神奈川エコハウスの家づくりであり、私がこれまで学んできた設計手法は「パッシブデザイン」なんだということです。
昼光利用や断熱はもちろんのこと、切妻屋根という三角形状の屋根を造り、軒や庇で夏の日射を遮蔽したり、その土地の風の流れを考えた間取りや窓配置にすること。こうして考えた家は、雑誌等で見かけるような見栄え優先のデザイン、尖ったデザインの家とは違い、一見すると何でもないデザインに見えますが、心地よさを生み出す大切なデザインだということを再認識しました。

日射熱の利用(パッシブソーラー)については特殊な手法のようですが、エアサイクル工法は正に日射熱を利用して空気を動かし、夏と冬で自然エネルギーを「調整」する仕組みです。太陽熱温水器を利用したり、日射熱を蓄熱して暖房利用することができれば、鬼に金棒といった感じでしょうか?
ちなみに太陽光発電は自然エネルギーを利用しているものの、快適性をつくり出すために設備に頼っているという構図を考えれば、パッシブデザインに含まれないことは明らかですね。

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パネリストに混じって私の隣にいる方は、パネルディスカッションに先立って基調講演をされた建築家・中西ヒロツグ氏で、「大改造!!劇的ビフォーアフター」に8度も出演したことのある有名人です。
応募した住宅は、フォトコンテストの審査で毎年のようにお会いしているのですが、私自身が本人にお会いしたのは初めてでした。懇親会を通じて親しくさせていただいたので、来年は最優秀賞に返り咲けるかな(笑)

岸 未希亜

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2015年07月02日

一軒家フレンチ

先月のことですが、17回目の結婚記念日を祝う食事をしてきました。
訪れたのは、鎌倉市梶原にあるフレンチレストラン「プランデルブ」です。閑静な住宅街の一画にある、古いお屋敷をリノベーションした「一軒家フレンチ」なので、雰囲気が最高です。

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2年前に訪れた時は雨が降っていたので、少しイメージが違いますが、門構えはこんな感じです。

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記念日当日は週末だったので仕事があり、仕事休みの水曜日にランチを予約することにしたのですが、前の週は満席で予約が取れず、この日も店内は満席のようでした。案内された席は、元々はテラスか縁側だったような、庭に最も近い場所で、「窓際フォト」を撮るには絶好の座席でした(笑)

それでは、一緒に料理をご堪能ください。

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前菜です。妻が選んだ(左)のは「フランス産ホワイトアスパラとその日の鮮魚、サラダ添え」です。私は「アオリイカのソテーと温かい鎌倉野菜のサラダ」を注文しました。フランス料理は彩りが綺麗で、食べるのが勿体ないぐらいですが、イカってこんなに柔らかいの?と思うほどアオリイカが美味しかったです。

本日のポタージュは「とうもろこしの冷製ポタージュ」でした。コーンスープではあるのですが、いつも食しているそれとは大きな違いがありました(笑)

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肉料理(魚料理)です。妻が選んだ(左)のは「ヴァンデ産ウズラのポワレ、トリュフ添え」です。私は「湘南みやじ豚と新じゃがいものロースト」をいただきました。豚肉のステーキのようなボリューム感があり、私の胃袋も大いに満足しました。

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デザートは記念日のメッセージ付きでしたが、漢字なのには驚きました。ヨコ文字だと装飾のように見えて気になりませんが、漢字は照れ臭い感じがしますね。
妻が選んだ(左)のは「ライチ風味のブランマンジェにグレープフルーツのグラニテ添えて」です。私は「マンゴーのシブストとショコラのソルベ」にしました。
「シブスト」はケーキやパイ生地の上に、カスタードとメレンゲを合わせたクリームをのせ、表面を焦がしたカラメルで覆ったものです。以前、家族で入った洋菓子店で「シブスト」を食べた時、娘が目を丸くして「美味しい」と言ったのが面白かったので、娘に自慢するために選んだようなものですが、もちろん美味しくいただきました。

このレストランは、2012年秋に放送されたテレビドラマ「最後から二番目の恋」で、中井貴一と小泉今日子が食事をするシーンに使われました。私たちも、鎌倉を舞台にしたこのドラマを見て「来ちゃった客」の一組でしたが、たった2度目でも、通い慣れたような落ち着きが生まれるのが不思議です(笑)

岸 未希亜

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2015年06月23日

雑誌掲載のお知らせ

現在、書店に並んでいる「Home & Decor BY THE SEA 06(ホームアンドデコール バイザシー)」に、当社で建築した住宅が掲載されました。

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海外のテイストを採り入れた住宅や、海辺のリゾートを感じさせる住宅が取り上げられることの多い雑誌なので、神奈川エコハウスの住宅はやや特異な存在なのですが、今回の住宅はいつもと違います。

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ガルバリウム鋼板を使った真っ黒な外壁も異質ですが、屋根の軒も出していません。軒を出さない箱のような形にしたい場合、外壁を汚れにくいガルバリウム鋼板にするのは理に適っています。

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また、真っ黒な外壁はマニッシュ(男性的)な印象を強くするので、軒とベランダで囲まれた南側、勝手口のある西側だけは白く塗装し、優しい印象にしました。南面は軒、庇、ベランダによって、日中の日差しを抑制するパッシブデザインです。

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そして室内は、白い壁と天井がどこまでも広がり、柱や梁が少しも見えないすっきりとした空間なのです。そんな訳で、この家のタイトルは「黒い箱の白い家」にしました。

昨年の9月に完成見学会をした住宅なので、覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、隣の敷地には、5年前に当社で建てた両親の家があります。その娘である建て主の希望は、木をふんだんに使うことよりもモダンなデザインにありました。当社の得意とする木組みの家とはテイストが違いますが、ご両親が神奈川エコハウスの設計や施工を信頼してくださっていたお陰で、モダンな家にもチャレンジさせていただきました。

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1階は、ホームパーティー等で家に人を呼ぶことが多いため、広いリビング・ダイニングに加えて畳コーナーを設けたり、キッチンの対面にバーカウンターを設けるなど、幾つもの居場所を用意しています。

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ご主人からは「どこでもいいので」と前置きしながら、「水槽を飾る場所と水替えのできる流し」の要望があったため、LDKと連続しながら少し落ち着ける場所を確保し、「広縁」と名付けました。

2階には小さな吹抜けがあって、リビングの開放感と風通しを助けています。

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南側はご両親の家があるので眺めはよくありませんが(笑)、北側は隣に栗畑が広がり、遠くに大山をはじめとする山並みを望むことができるため、横長の窓を設けてピクチャーウインドウにしました。

このように、当社のスタンダードとは異なる部分が多くありますが、建て主が望むイメージを実現するために、設計者も監督も大工も、頭と手をフル回転させました。神奈川エコハウスは「シンプルモダンもできる」ことを、ぜひ覚えておいてください(笑)

岸 未希亜

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2015年06月17日

最後の砦「高知県」

今月初めに、法事で広島へ行く機会がありました。始発の新幹線でも法要に間に合わないので、前日入りすることにしたのですが、すぐに高知県へ寄り道することを思いつきました。広島県から随分と離れているのに、「どうして高知県?」と突っ込まれそうですが、その理由は明確で、47都道府県の中で私が足を踏み入れたことのない唯一の県だったからです。46番目の沖縄県を初めて訪れたのが2006年だったので、9年越しの悲願達成です(笑)

高知県と言えば皆さんは何を思い浮かべますか?よさこい祭り、鰹の一本釣り、四万十川など色々ありますが、やはり有名なのは「坂本龍馬」ではないでしょうか。世間でイメージされる英雄「坂本龍馬」は、司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」によって確立されたことは、あまりにも有名です。

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私も司馬遼太郎の小説にはまって、次から次へと図書館で借りて来ては読んだことがあります。家の本棚ではないのが少し痛いところですが(笑)、「世に棲む日日」「翔ぶが如く」「菜の花の沖」等が好きです。もちろん「竜馬がゆく」を読んでから、坂本龍馬にも関心を持つようになりました。そんな訳で今回の高知行きは、47都道府県の踏破に加え、土佐藩と坂本龍馬の歴史を辿る一人旅。実にワクワクします。

交通費を抑えるため、往路は高速バスを利用しました。夜10時過ぎに横浜を出発して東名高速で関西へ向かい、淡路島を経由して徳島県に渡ります。午前7時半頃に高松中央ICのバスターミナル(高速を降りた所にある綺麗な施設)で高知行きのバスに乗り換え、午前9時過ぎに高知駅に到着しました。後で調べると、横浜駅からも高知に直行するバスがあったようです(苦笑)

駅前でレンタカーを借りると、先ずは高知城に向かいました。

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以前から何度かブログでお伝えしているように、私は日本の城が好きで、天守が現存している12城のうち、これまでに10ヶ所を見て来ました。残りは愛媛の宇和島城と、ここ高知城なのです。

土佐国(高知県)は長宗我部元親によって統一されましたが、関ヶ原の戦いに敗れた長宗我部家に代わり、尾張出身の山内一豊が土佐藩の初代藩主に任ぜられます。

kochijo2.jpg左:城の入口にある山内一豊の銅像 右:城内にある千代の銅像

この山内家とその家臣を「上士」と呼び、長宗我部の遺臣を「郷士」として区別し、武士の間に序列をつくったことが土佐藩の特異性で、幕末の騒乱にも影響を及ぼしました。山内一豊とその妻である千代の物語は、司馬遼太郎の作品「功名が辻」で生き生きと描かれ、上川隆也・仲間由紀恵主演で2006年のNHK大河ドラマにもなっています。

高知城は標高42mの大高坂山を利用した平山城(ひらやまじろ)で、城の周囲に堀を巡らした堅牢な造りをしています。堀を渡る出入口は4ヶ所ありますが、敵が最初に押し寄せるのが、城の表に位置する追手門です。

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4間×11間もある大きな渡り櫓門越しに見える天守閣は、絵になります。

高知城は石垣も立派で、高低差のある城内に数多くの石垣が造られています。

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石工技術に定評のある近江国穴太(おうみのくにあのう/滋賀県)出身の技術者は、全国の大名に召し抱えられたそうですが、高知城もその一つです。

二の丸から天守のある本丸を見ています。この広いスペースには、かつて藩主の居住空間である二の丸御殿がありました。

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望楼型天守の典型とされる高知城天守は、最上階に廻縁・高欄が付いた典雅な姿をしています。南は境川、北は江ノ口川を天然の外堀とした東西に長い城下町が整備され、その眺めは見事の一語に尽きます。

kochijo9.jpg 東側の眺め。城下町は東西に長い
kochijo10.jpg 南側の眺め。意外にも南に山がある

城の周辺は「郭中」といって、重臣や上士と呼ばれる武士層が居住していました。その東側は商人・職人などの町人が暮らす「下町」が広がります。城の西側は奉公人や「郷士」と呼ばれる下級武士が暮らす「上町」で、坂本龍馬の家も上町にありました。

城を出て「上町」にやって来ました。土佐電鉄の路面電車が走る広い通りに面して「坂本龍馬誕生地」の石碑があります。

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そこに坂本龍馬の生家があったということですが、道が拡幅されて様変わりしているため、なかなか想像力が働きません(笑)

1本裏の通りには、「龍馬の生まれたまち記念館」が建っています。

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薩長同盟や大政奉還の立役者としての龍馬は、桂浜を見下ろす「坂本龍馬記念館」に展示されていますが、ここでは少年時代や家族とのエピソードなどが紹介されています。建物も外壁に土佐漆喰を塗ったヒューマンスケールの木造建築で、町に溶け込んでいました。

高知の城下町から車で20分くらいの所に、龍馬の聖地として知られる「桂浜」があります。

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小雨が降ったり止んだりの天気だったため、青い空と海原が見られなかったのは残念でしたが、有名な坂本龍馬の銅像を拝むことができました。周辺の地形を知らないので、砂浜のどこかに立っているのだろうと勝手な想像を働かせていたのですが、予想外の場所に銅像があって腑に落ちました。

桂浜から東へ移動している途中、「武市半平太旧宅」という案内版を見つけて立ち寄りました。

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坂本龍馬と比べると、武市半平太(たけちはんぺいた)は少しマニアックかもしれませんが、土佐では秀才の代名詞です。
龍馬と同じ土佐の郷士に生まれ、勤勉実直で文武に秀で、人望も厚かった半平太は尊皇攘夷運動に傾倒し、土佐勤皇党を結成して土佐藩の藩政を一時掌握するまでになります。しかし「安政の大獄」で形勢が変わり、最終的には切腹を命じられて非業の死を遂げる人物です。

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武市半平太の生家は、家主が変わった現在も実際に人が住んでいます。元は茅葺き屋根だったであろう奥の母屋は、半平太が住んでいた頃から残る建物ということなので築150年以上です。山間の風景と相まって、時間が止まっているような錯覚に陥ったひと時でした。(つづく)

岸 未希亜

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2015年06月08日

世田谷T邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「世田谷区T邸」の見どころを紹介します。

建て主と初めてお会いしたのは、約9ヶ月前の構造見学会でした。既に幾つかの住宅会社を回られていたので、住宅に関する基礎知識を身に付けられ、敷地に対するお考えやご自身の想いが明確になっていました。見学会では建物を見るというよりも、ご自身の計画について熱心に語られ、相談会のようになっていたことが思い出されます。
その数週間後、新築住宅と築4年住宅のダブル見学会にも参加された建て主は、特に築4年のお住まいを見たことで、当社への評価を高めたそうです。

敷地は東京都世田谷区でありながら、川沿いに遊歩道のある自然環境に恵まれた立地で、閑静な住宅地の端に位置していることが、かえって落ち着きのある好ましい環境になっていました。

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一方で敷地形状は南北に細長く、斜線制限などの法規制から建物の形や大きさは自ずと決まってしまう条件です。建て主が他の会社に作ってもらったプランを見ても窮屈な印象は否めず、外観にいたっては絶望的な姿をしていました。

先ずは、前述の河川と遊歩道に向かって視線の抜ける場所があり、反対側に小さな森があることにも魅力を感じていた建て主の想いを共有するところからスタート。

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その自然を最大限に享受するため、1,2階ともに、南西のコーナーと東側に窓を設けました。コーナーの2面を開口することで開放感が増し、景色を室内に取り込みます。写真では室内からの眺めが伝わらないので、ぜひ現地で確認してください。

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間口は2間半しかなく、LDKに十分な広さが取れないこともあり、キッチンは対面でなく壁向きの配置にしました。調理や片付けをしながら緑を眺められる気持ちの良い場所です。
襖を引き込むことでLDKと一体になる小さな和室があり、空間の広がりを感じる一方で、襖を閉めると小ぢんまりとして、逆に居心地の良さを感じます。

2階はLO-CO HOUSE方式で、登り梁を使って野地板を天井にした木質感あふれる空間です。

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寝室の壁は、コテ跡を残しながら漆喰入りの珪藻土を塗っているので、漆喰とは違った温かみを感じることでしょう。窓からの眺めは1階以上に良いので、これも現地でご覧ください。

奥様がタイルやクロス選びを楽しまれたのもポイントです。

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1階トイレの手洗いは、モザイクタイルで正面の壁一面をアクセントにしました。2階洗面室は、メキシカンタイルという一風変わったタイルを使って洗面台を造っています。予備室の収納建具と、2階トイレの壁には輸入クロスを貼ることで、華やかな雰囲気をつくり出しています。

洗面室と浴室のすぐ外にバルコニーがあるのも特徴です。

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バルコニーは物干場なので、洗面室から直に出入りできる動線はとても便利ですし、浴室の窓前に鉢植えを置くなどして目隠しをするのにも効果的です。
そして、このバルコニーが唐突に取り付けられた印象を与えないよう、外壁を凹ませてバルコニーを挟みこむ形にしました。この家のタイトルを「バルコニーを挟みこむ家」と名付けたのは、外観を形づくる上でも重要だったこの部分に敬意を表してのものです(笑)

現時点では未完成ですが、見学会の際には外構もほぼ完成していると思いますので、室内からの眺めと併せて外から見た全体像もお確かめください。

岸 未希亜

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2015年06月05日

今週のお花

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5月は、本当に暑い日が続きました。
余りに暑すぎて花瓶のお花の持ちが良くない為、例年より少し早目ですが鉢植えに切り替えることにしました。
お花屋さんも、例年5月はお花が売れ時期なのに、すぐにお花がしなってしまって困りますと嘆いていました。

コンセプトハウスの玄関には、センニチコウ、アンゲロニア、イソトマ、センパベゴニア、ラミウム、アイビーを、リビングには、日々草トレニア、サルビアを飾りました。

今週は、センニチコウについてです。
花名の千日紅(センニチコウ)は、百日咲き続けるといわれるサルスベリ(百日紅)よりも、この花が長く咲くことに由来します。乾燥させても
千日以上(3年以上)色あせないことからドライフラワーによく用いられます。
中国では昔、女性が簪(かんざし)に使ったと言われているだけあって、簪のように丸くて鮮やかな色の可愛いお花です。

今週末の神奈川エコハウスのイベントは、13日(土)第3回「住まいの教室」、14日(日)世田谷区T邸 完成見学会を開催いたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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2015年05月31日

露地を景色にする坪庭

昨年の4月にお引渡しをした鎌倉の家についてのお話です。隣家の影響を受けやすい東西に細長い敷地だったので、採光・通風を得るために、中庭を囲んで複雑な平面形状にした住宅でした。

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玄関までのアプローチや植栽が、家の雰囲気と見事に調和しているため、3倍くらい家がよく見えます(笑)

外構は引越し直後に完成したのですが、「どのような中庭にするか」を建て主が大いに迷われて、住みながら考えることになったため、中庭の工事はお預けとなっていました。
年が明けてから坪庭が完成したということを聞き、3月に一度訪問しました。作庭したのは、コンセプトハウスの庭をはじめ、多くのお客様の庭を手掛けている藤木さんです。

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奥様が茶道を嗜まれており、茶室としての使用を考慮した和室があるため、中庭は茶室における「露地」の役割が与えられています。限られた広さのため、本格的な露地のようにはいきませんが、この坪庭は茶室に向かうための苑路(えんじ)を中心に計画されています。

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苑路には、飛石(とびいし)や延段(のべだん=石畳)が配されていますが、その組み合わせが一つの景色になっていて、見る者の目を楽しませます。
苑路の途中にあるのが蹲踞(つくばい)と呼ばれる水鉢で、露地の設備の中で最も重要なものです。蹲踞には、穴を開けた自然石が用いられることもありますが、侘びの表現として、石灯篭(いしどうろう)の台座や石臼などが積極的に転用(廃品利用)されたりします。この蹲踞もどこかで拾って来たのかと藤木さんに尋ねると、あちこち探して買って来たものだと言っていました(笑)

一年点検で4月に再訪した後、雑誌の取材で5月にも訪問したのですが、新緑の季節となったため、3月とは違った景色が見られました。

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植栽は落葉樹が中心なので、葉が芽吹き、花を咲かせ、青々と茂り、木によっては紅葉し、そして落葉します。つまり庭の木々から四季の変化が感じられるのです。また、写真を比べるとよく分かりますが、晴れ、雨、曇りといった天気の違いも景色に影響を及ぼします。

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リビング・ダイニングや和室がこの坪庭を取り囲んでいるため、家の中にいても季節感があり、昨夏の暮らしぶりを伺うと、エアコンは必要なかったとのこと。風通しの良さも折り紙つきです。

この日は撮影のために、風炉釜(ふろがま)、茶道具、風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)などを準備していただきました。

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和室には、お点前のために炉が切ってあるのですが、5月から11月は炉を閉めて風炉(ふろ)を使います。これは「寒い季節にはお客様に炭を近付け、暖かい季節にはお客様から炭を遠ざける」という、もてなしの心遣いだとのこと。
きめ細やかな日本人の対応が外国人に喜ばれる昨今ですが、私たち日本人自身も、改めて先人から学ぶことがありそうです。

岸 未希亜

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2015年05月27日

旧東海道巡り

5月も下旬となり、ニュースでは「熱中症に注意」という言葉が流れるようになりました。
GWからは3週間が経ちましたが、今回はそのとき訪れた旧東海道の蒲原(かんばら)宿・由比(ゆい)宿について書いてみたいと思います。
 旧東海道は日本橋から始まり、53宿を経由して京都の三条大橋に至ります。神奈川エコハウスからほど近い藤沢宿は、日本橋側から数えて6番目の宿に当たります。蒲原宿は15番目、由比宿は16番目で、この2宿は静岡県の旧清水市(現在は静岡市)にあります。どちらも海に近いところで、特に由比宿はすぐそこが海なので、現在は駿河湾で採れる桜えびを扱う店が多くあります。

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由比宿正雪紺屋


まず最初に訪れたのは由比宿です。写真は昔、染物屋をやっていた家で、中には当時の染色甕(かめ)が残っています。他にも東海道広重美術館などがあり、見どころは多々あるのですが、自分が歩いて特に気になったのは、通り沿いの建物の屋根周りの造りで、建築用語では「懸魚(げぎょ)」と「出桁(でげた・だしげた)」という部分です。基本的に、旧街道沿いの建物にはよく見かける造りですが、観光案内パンフレットにも説明が書いてあるくらいなので、この地域に多く見られる造りだと思います。

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懸魚と出桁


懸魚とは、「破風(はふ)の拝みの下に、またその左右につける装飾。横木、桁の先端を隠す。」とあるように、上の絵の真ん中辺りに見えている少しうねりのある装飾のことです。建物それぞれでデザインが違っていて、当時の人々の趣味を感じました。
また、出桁とは、「軒下の化粧(かざり)で最初は、軒を支えたり、補強する為に設けられましたが、後にもっぱら飾りを目的に設けられるようになりました。」とあり、絵の中では3組の腕木が1本の長い木を支えているところの造りを指します。こちらも建物によって、腕木の先端を装飾したり、2段にしたりと様々です。

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懸魚と2段に組まれている出桁


次は蒲原宿です。この宿では、見学できる家が多かったのですが、特に志田邸が私の印象に残りました。

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蒲原宿志田邸


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箱階段


入ってすぐ、当時は店にあたるところに箱階段がありました。箱階段は、階段の下の有効利用として作られたと言われますが、よくよく眺めてみると、しっかり隅々までデザインされていて微笑ましく感じました。

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醤油工場


庭を抜けた奥には東海道に唯一残る江戸期の醤油工場がありました。屋根の部分はトタンが張られていて、少し残念ですが、小屋組は見事なものでした。

最後に、志田邸の館長に伺ったお話を披露します。よく浮世絵にもあるように、「東海道53次」と言って、東海道には53宿あるのが一般的な認識となっていますが、京都から大阪の高麗橋までの間の4宿が江戸時代初期に追加され、東海道として管理されたのは57宿であったということです。このお話を聞き、追加された4宿に少し興味を持ちました。機会があったら、行ってみたいと思います。


坪田 将浩

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2015年05月21日

大磯M邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「大磯町M邸」の見どころを紹介します。

建て主は、社会人の息子2人をもつご夫婦で、長く暮らしてきた既存家屋を壊して、終の棲家を建てる計画です。幾つかの会社を見て回った後で当社の見学会に参加されたご夫婦ですが、実は奥様の姉夫婦が約3年前に当社で家を建てており、姉夫婦の勧めもあって当社を選んでくださいました。

mkt1.jpg  既存家屋と隣家
mkt2.jpg  既存家屋と庭

北側に山を背負い、南側に東海道の松並木が見える、大磯らしい恵まれた自然環境の中ですが、北と東は境界に接するように家が建っていて、道路から見ると窮屈な感じが否めない敷地です。したがって、「周囲の家に迷惑を掛けたくない」という建て主のお考えには共感するところが大きく、ロフトがありながらも家の高さは低く抑えました。
一方、南は畑が広がるなど視界が開けているため、家の中からは、南に視線が向くようなプランを考えました。周囲の緑を上手に借景しているので、狭小地の事例としても参考になる建物です。

「こもれる大人部屋のある家」と題したこの家は、広いリビングよりも、各自のスペースを大切にした間取りが特徴です。

「住まいの教室」でもお話ししていますが、住宅を設計する時に、子育てが「ある」か「ない」かということが一つの分かれ目になります。前者の場合、できるだけ家族の気配を感じられるように、リビングを広くしたり吹抜けをつくったりしますが、後者の場合は人が集まることも少なくなり、リビングを広くするよりも、個のスペースを充実させる方向で考えます。
ただし、家を50年、100年のスパンで考えるとすれば、「子育て」がある時期とない時期を繰り返しますので、あまり限定的な造りにすることも良くありません。永く住むためには、バランスが大切です。

敷地は少し狭いのですが、「総2階」にすると2階が余ってしまうため、奥様の部屋を2階建て部分から南に張り出しました。

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今まで北側の暗い部屋を使っていた奥様にとって、明るい南側の部屋は達ての希望でしたので、完成した姿を見てご満足いただけたようです。また、2枚の建具を引き込むとLDKと一体の空間になるため、日中は1階全てが奥様のスペースとして使えます。

LDKは約15帖しかないコンパクトな空間ですが、対面キッチンからも大きな窓越しに緑豊かな景色が眺められ、明るさも十分です。

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畳に座る方が楽ということなので、食事はダイニングテーブルを使いつつも、仏壇を置くことのできる小上がりの畳スペースを組み合わせました。造り付けのテレビ台や食器棚、畳下の引出し収納など、丁寧な大工仕事も見応えがあります。

2階には3つの個室と納戸、そしてロフトを設けました。

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2人の息子たちは、以前の家では広めの部屋を分けて使っていましたが、ここでは待望の個室が与えられました(笑) 南面に並べたこの「大人部屋」は、造り付けの収納で間仕切っていますが、2人が巣立った後は、間仕切りを壊して一部屋にすることができます。

「こもれる大人部屋」を一番必要としていたのは、オーディオで音楽を楽しむご主人です。明るさよりも静かな環境を望まれて選んだ北側の部屋に、前の家と同じように椅子やスピーカーを配置します。

屋根の高さを活かしたロフトは、一緒にテレビゲームを楽しむ兄弟のため、お互いの部屋とは別に設けた隠れ家のようなホビースペースです。ここが最大の「こもり部屋」かもしれません(笑)

いつものような「広がり空間」とは少し違いますが、「子育て」がない家ならではの生活シーンを想像することで、この家の魅力を感じていただけると思います。

岸 未希亜

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2015年05月16日

窓際で写真を撮る

今月初め、GW最終日の5月6日に、写真家を講師に招いて「くらしを楽しむカメラワークショップ」を開催しましたが、カメラ・写真が好きな私も、ワークショップに参加しました。タイトルは「窓際フォト」ワークショップです。
講師を務めたのは、あおぞら写真事務所を主宰する写真家の竹之内健一さん。現在は藤沢を拠点に、撮影の仕事だけでなくワークショップも数多く手掛けられているため、教え方もとても上手でした。

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先生の話によれば、「窓際は食べ物を美味しそうに撮るには最適な場所」で、「ポートレートや物撮りでも印象的な写真が撮りやすい」のだそうです。

一般的には、被写体に正面から光が当たる「順光」で写真を撮ることが多いと思いますが、これだと被写体に立体感が出ないので、印象的な写真にはなりません。また、暗い時はフラッシュを使って明るくしますが、これも正面から光を当てるので、べたっとした写真になることは皆さんも経験済みだと思います。
そんな訳で、この日のテーマは「光の当て方」でした。

先ず料理ですが、料理の基本は「奥からの光」だそうです。つまり逆光です。こうすると、光と影が強調されるので、素材感がリアルに感じられます。私が撮ったクロワッサンもこうなります。

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奥の方にピントが合ってしまい、50点ぐらいでしょうか。それに対して先生のクロワッサンは全然違います。実に美味しそう!

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手前が暗くなり過ぎる時は、白い紙を折ってレフ板の代わりにすれば、暗さが解消されることを教えてもらいました。次回、ブログで料理を扱う時は、食べる前に10分以上かけてしまいそうです(笑)

次に花や物などを撮る時ですが、これは「横からの光」が基本だそうです。窓際に撮りたい物を置けば、光は窓の外から入って来ますので、それを横から撮るとこうなります。

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直射日光が当たると影が強くなり過ぎるので、直射日光の当たらない窓際がベストです。また、照明を当てると本来の色が出ないので、自然光で撮影するのがお勧めだそうです。

カメラの機能面では、「焦点距離」と「絞り」に気を付けます。
「焦点距離」とは、レンズと映像素子(光をデジタルに変換するセンサー:人間の目でいう網膜)との距離のことですが、食べ物や商品を撮る時は50mm以上が望ましいとのこと。景色など広い範囲の写真を撮る時や、至近距離で全体を写したい場合は、広角レンズやズームレンズの広角側(数字の小さい方)を使いますが、どうしても被写体が歪んでしまうそうです。

「絞り」は、明るいところでは瞳孔が小さくなり、暗いところでは瞳孔が大きくなる目と同じ構造で、光の量を調節する機能ですが、同時にピントにも影響を与えます。「絞る=瞳孔が小さくなる」と、手前から奥まで長い距離のピントが合い、「開放する=瞳孔が大きくなる」と、ピントの合う場所が狭い範囲に限られます。

一般的なスナップ写真であれば、全体のピントが合う方が失敗なく撮れますが、背景に邪魔なものが入り込む場合や、撮りたいもの(部分)を強調したい場合は、わざと「絞り」を開放して背景をぼかします。そうすると、このような効果的な写真が撮れます。

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この「絞り」はカメラの基本知識ですが、「オート」で撮影していると全く意識することがありません。「絞り優先」モードにして、レンズのF値を小さくすることが必要です。F値を小さくするには、さらにレンズの選択も重要になりますが、ここから先はマニアックな話になるので割愛します。

否、一つだけ言わせてください(笑)
皆さんが使っているズームレンズよりも、焦点距離が一つしかない単焦点レンズの方が開放F値が小さく「ボケ味」が出せます。例えば50mm f/1.4は、人物のポートレートを撮影するにはうってつけのレンズですが、そのレンズを使った竹之内先生の写真がこちらです。

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時間をかけずにさっと撮っただけですが、とても印象に残る写真ですね。

いい写真を撮るコツを伝授してもらい、本当にタメになるワークショップでしたが、撮影後は写真の講評をしていただくとともに、先生が参加者を撮影して、写真をプレゼントしてくれました。

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ブログも今後は、風景だけでなく料理や人物の写真が増えるかもしれません(笑)

岸 未希亜

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2015年05月15日

今週のお花

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ここ何日間か、毎日暑い日が続いています。この2,3年、春と秋がなくなってしまったような気がします。四季折々がある日本の良さが失われていってしまいそうで、少し寂しいですね。

今週のコンセプトハウスには、玄関にスモークツリー、トルコキキョウ、リューカデンドロを、リビングには、アマリリス、バラ、ヒぺリカム、ガーベラ、ゴールドスティックを飾りました。
今週は、見た目がまんまるで愛らしいゴールドスティックについてです。
長い花茎を伸ばしてその先端に筒状の黄色の小花が集まってまんまるな球を作ります。その姿から、ドラムスティックやイエローボールとも呼ばれています。花言葉は、「心の扉をたたく」。英名でドラムスティックと呼ばれるように、太鼓や木琴のバチのような真っ直ぐな細い茎先に咲く丸い花の印象から付けられたようです。確かに花を手に取ると、ポンポンと振ってみたくなる衝動にかられます。

神奈川エコハウスでは、5月のイベントに構造、完成見学会。藤沢市秩父宮体育館で行われる、「藤沢市産業フェスタ」参加などを予定しております。イベントの詳細は、HPよりご確認ください。皆様のご参加をお待ちしております。

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2015年05月08日

精巧な軸組模型

5月9日(明日)、横浜赤レンガ倉庫1号館を会場にして「かながわ家づくりフェア」が開催されます。2006年から参加している当社は、今年も出店しますので、お近くに遊びに来られる際はお立ち寄りください。

それに加えて今年は、一般財団法人 神奈川県建築安全協会からの依頼で、同法人による「かながわの家づくり・森林(もり)づくり支援事業」の展示ブースにも協力しています。当社は、「神奈川の木で家をつくる会」を主宰し、神奈川県産木材を積極的に使った「地産地消」の家づくりを行っていますので、この展示をお手伝いするのは使命だったと思います。

そこで展示されるのは、木造住宅の軸組模型(じくぐみもけい=構造模型)です。

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モデルになったのは、昨年の秋に当社で建てた住宅です。
総2階建てでは変化に乏しく、大き過ぎると製作するのも運搬するのも大変になるため、2方向に下屋が取り付いたバランスの良い形で、尚且つ、大きさも比較的小ぶりなこの家が選ばれました。

写真では大きさが分かりにくいと思いますが、1/10の縮尺で製作したので相当な大きさになっています。東西に約10m、南北に約9mあるので、建物だけで100cm×90cmぐらいの大きさになり、さらに屋根が四方に約1mずつ出ているため、台にしている杉パネルの大きさは125cm×110cmにもなりました。

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土台、柱、胴差、梁、桁、母屋、棟木、垂木、間柱、筋交といった部材が、縮尺1/10で忠実に再現されています。部材の切り出しや加工から組み立てに至るまで、実に丁寧な仕事がされていますが、それもそのはず、この模型を製作したのは当社の専属大工なのです。大きな家を造るのも神経を使いますが、小さな模型を造るのも骨が折れたことと思います。

併せて、この家を紹介するパネルを製作するため、写真家の山田新治郎さんに住宅の撮影をしてもらいました。

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板塀と生垣を織り交ぜることで、道路からの視線を遮りながらも、近隣や歩行者に対して閉鎖的になり過ぎない外構計画です。角地で2面に開放されているため、境界を曖昧にしている効果も大きく、道行く人が立ち止まったり、「いい家ですね」と声を掛けてくれるそうです。

室内は当社のスタンダードな造りです。構造をできるだけ素直に現わした真壁造りで、木と漆喰のコントラストが美しい木組みの空間になっています。

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「書斎で夜明けを迎える家」と命名したこの家の[計画概要]を紹介します。

東と南で接道し、広さも比較的余裕のある敷地ですが 、建物をL字型にして敷地の北西に寄せることで、住宅密集地にもかかわらず、日当たりと生活空間の落ち着きを両立させています。
華道を嗜んでいた奥様は、床の間、襖紙、エアコンを隠す格子戸など、和室の意匠にも気を配りました。また、ご夫婦ともに自宅でのデスクワークが多いため、LDをコンパクトにして、2階東南角に共用の書斎を造りました。早起きのご主人は、ここで机に向かいながら夜明けを迎えます。

撮影で半年ぶりにお伺いしたのですが、お花や絵を飾るなどして、とても綺麗に住まわれていました。住み心地をお聞きすると、「リビングからお庭を見ている時が幸せ。冬も寒くなくて本当に満足」とのお返事。私も幸せな気持ちになったことは言うまでもありません。

岸 未希亜

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2015年05月07日

今週のお花

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毎日とても天気が良くて、気持ちが良いですね。
明後日は、母の日です。たとえカーネーション1本でもプレゼントされると、とっても嬉しいものです。
皆さんも、是非今週末はお花屋さんに足を運んでみて下さい。

今週のコンセプトハウスには、玄関にグロリオサ、オンシジューム、スプレーカーネーションを、リビングにはしゃくやく、デルフィニュームスプレーを飾りました。
私は、昔からオンシジュームが大好きです。
鮮やかな黄色い花が、蝶々のようにひらひらと揺れる感じがとても可愛らしいですよね。
別名ダンシング・レディ・オーキッドと呼ばれるように、 小花の一個一個が黄色いロングドレスに赤いベストを着けて 踊っているダンサーの姿にも見えます。春を感じさせるお花です。

今週末の神奈川エコハウスのイベントは、9日(土)は、横浜赤レンガ倉庫で行われます「かながわ家づくりフェア―」に参加します。10日(日)は、第2回「住まいの教室」を開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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2015年05月03日

湘南T-siteとのコラボ企画がスタート

昨年末、コンセプトハウスの斜向かいにオープンした湘南T-siet内のFab spaceとのコラボ企画が始りました。

当社はコンセプトハウスの前で、建築の端材や余り材を近くの方にプレゼントしているのですが、スタッフの方がその端材を見つけて、
ぜひ、うちにも提供してもらえませんかとお声かけいただきました。

アルファベットオブジェが、とても好評なようでよかったです。
みなさん、いろいろなアイディアで面白いですね。
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小さな端材もアクセサリーなどに利用できそうなので、いままでごみになっていた端材も再利用できそうです。

また、RENOという廃棄自転車を再生するプロジェクトの展示にも、FabSpaceさんを通してご協力させていただいています。
こちらは、湘南T-site 1号館2階に展示中です。
コンセプトハウスは、ゴールデンウィーク中も休まずオープンしていますので、T-siteと合わせてご見学ください。


Fab SpaceさんのFacebookをご覧ください。

高橋

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2015年04月29日

4月の鎌倉

4月も終わりになり、つい出かけたくなるような陽気の日が多くなりましたが、私もつい出かけたくなり、この前の日曜日に鎌倉に行ってきました。4月末といえばツツジが咲く時期なので、この日はツツジが見られるという寺に行くことにしました。
まずは海が近く潮の匂いがしてくるような光明寺に行きました。鎌倉駅からは南東方面に位置し、バスで5分位のところです。総門をくぐると、前方に大きな山門がそびえ立っているのが見えます。江戸時代末に建てられたという山門は、鎌倉市内で最大規模のものです。

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光明寺山門


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山門2階部分

2階部分は、鎌倉時代に海の向こうから入ってきた禅宗様式の特徴が見られます。写真を見ていただくと、先端が白く将棋の駒のような五角形の部材がありますが、この五角形という形は禅宗様の特徴の1つだということです。ちなみにこの五角形の部材の内、正面2本ずつ3列の方を尾垂木(おだるき)と呼び、角に3本見えている方は隅尾垂木(すみおだるき)と呼びます。私は斜めに出ている隅尾垂木を、特に美しく、かっこ良く感じました。
さて、建築のウンチクはさておき、目的のツツジはと言いますと、本堂の脇に庭があり、そこに咲いていました。

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池泉庭園

しかし、まだ咲いているのは一部だけで、満開はGWの真っ只中ごろだと思います。

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枯山水庭園

もう片方の脇には枯山水庭園があり、こちらはサツキが植えられていました。花の見頃は5月下旬頃ということです。

次に光明寺から歩いて10分くらいのところにある安養院という寺に行きました。北条政子が夫・源頼朝の冥福を祈って建てた寺が前身といわれる寺で、またツツジの寺とも呼ばれています。

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安養院向かいの道路より

こちらも光明寺と同様、一部だけが開花しているという状態でした。境内奥にある北条政子のお墓の周りに植えてあるツツジは咲いていましたが、満開の時期(GW中)は、(写真にある)石垣の上のツツジが全てピンク色に染まるということです。
ツツジは、よく道路沿いに植えられているので珍しくありませんが、寺で見るツツジの花には別の味わいがあると思います。鎌倉には他にもツツジの咲く寺社(長谷寺・鶴岡八幡宮・仏行寺・安国論寺他)がありますので、もしGW中に鎌倉観光に行くならば、ツツジの咲く寺社に行くことをお勧めします。         


坪田将浩

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