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2015年05月21日

大磯M邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「大磯町M邸」の見どころを紹介します。

建て主は、社会人の息子2人をもつご夫婦で、長く暮らしてきた既存家屋を壊して、終の棲家を建てる計画です。幾つかの会社を見て回った後で当社の見学会に参加されたご夫婦ですが、実は奥様の姉夫婦が約3年前に当社で家を建てており、姉夫婦の勧めもあって当社を選んでくださいました。

mkt1.jpg  既存家屋と隣家
mkt2.jpg  既存家屋と庭

北側に山を背負い、南側に東海道の松並木が見える、大磯らしい恵まれた自然環境の中ですが、北と東は境界に接するように家が建っていて、道路から見ると窮屈な感じが否めない敷地です。したがって、「周囲の家に迷惑を掛けたくない」という建て主のお考えには共感するところが大きく、ロフトがありながらも家の高さは低く抑えました。
一方、南は畑が広がるなど視界が開けているため、家の中からは、南に視線が向くようなプランを考えました。周囲の緑を上手に借景しているので、狭小地の事例としても参考になる建物です。

「こもれる大人部屋のある家」と題したこの家は、広いリビングよりも、各自のスペースを大切にした間取りが特徴です。

「住まいの教室」でもお話ししていますが、住宅を設計する時に、子育てが「ある」か「ない」かということが一つの分かれ目になります。前者の場合、できるだけ家族の気配を感じられるように、リビングを広くしたり吹抜けをつくったりしますが、後者の場合は人が集まることも少なくなり、リビングを広くするよりも、個のスペースを充実させる方向で考えます。
ただし、家を50年、100年のスパンで考えるとすれば、「子育て」がある時期とない時期を繰り返しますので、あまり限定的な造りにすることも良くありません。永く住むためには、バランスが大切です。

敷地は少し狭いのですが、「総2階」にすると2階が余ってしまうため、奥様の部屋を2階建て部分から南に張り出しました。

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今まで北側の暗い部屋を使っていた奥様にとって、明るい南側の部屋は達ての希望でしたので、完成した姿を見てご満足いただけたようです。また、2枚の建具を引き込むとLDKと一体の空間になるため、日中は1階全てが奥様のスペースとして使えます。

LDKは約15帖しかないコンパクトな空間ですが、対面キッチンからも大きな窓越しに緑豊かな景色が眺められ、明るさも十分です。

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畳に座る方が楽ということなので、食事はダイニングテーブルを使いつつも、仏壇を置くことのできる小上がりの畳スペースを組み合わせました。造り付けのテレビ台や食器棚、畳下の引出し収納など、丁寧な大工仕事も見応えがあります。

2階には3つの個室と納戸、そしてロフトを設けました。

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2人の息子たちは、以前の家では広めの部屋を分けて使っていましたが、ここでは待望の個室が与えられました(笑) 南面に並べたこの「大人部屋」は、造り付けの収納で間仕切っていますが、2人が巣立った後は、間仕切りを壊して一部屋にすることができます。

「こもれる大人部屋」を一番必要としていたのは、オーディオで音楽を楽しむご主人です。明るさよりも静かな環境を望まれて選んだ北側の部屋に、前の家と同じように椅子やスピーカーを配置します。

屋根の高さを活かしたロフトは、一緒にテレビゲームを楽しむ兄弟のため、お互いの部屋とは別に設けた隠れ家のようなホビースペースです。ここが最大の「こもり部屋」かもしれません(笑)

いつものような「広がり空間」とは少し違いますが、「子育て」がない家ならではの生活シーンを想像することで、この家の魅力を感じていただけると思います。

岸 未希亜

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2015年05月16日

窓際で写真を撮る

今月初め、GW最終日の5月6日に、写真家を講師に招いて「くらしを楽しむカメラワークショップ」を開催しましたが、カメラ・写真が好きな私も、ワークショップに参加しました。タイトルは「窓際フォト」ワークショップです。
講師を務めたのは、あおぞら写真事務所を主宰する写真家の竹之内健一さん。現在は藤沢を拠点に、撮影の仕事だけでなくワークショップも数多く手掛けられているため、教え方もとても上手でした。

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先生の話によれば、「窓際は食べ物を美味しそうに撮るには最適な場所」で、「ポートレートや物撮りでも印象的な写真が撮りやすい」のだそうです。

一般的には、被写体に正面から光が当たる「順光」で写真を撮ることが多いと思いますが、これだと被写体に立体感が出ないので、印象的な写真にはなりません。また、暗い時はフラッシュを使って明るくしますが、これも正面から光を当てるので、べたっとした写真になることは皆さんも経験済みだと思います。
そんな訳で、この日のテーマは「光の当て方」でした。

先ず料理ですが、料理の基本は「奥からの光」だそうです。つまり逆光です。こうすると、光と影が強調されるので、素材感がリアルに感じられます。私が撮ったクロワッサンもこうなります。

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奥の方にピントが合ってしまい、50点ぐらいでしょうか。それに対して先生のクロワッサンは全然違います。実に美味しそう!

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手前が暗くなり過ぎる時は、白い紙を折ってレフ板の代わりにすれば、暗さが解消されることを教えてもらいました。次回、ブログで料理を扱う時は、食べる前に10分以上かけてしまいそうです(笑)

次に花や物などを撮る時ですが、これは「横からの光」が基本だそうです。窓際に撮りたい物を置けば、光は窓の外から入って来ますので、それを横から撮るとこうなります。

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直射日光が当たると影が強くなり過ぎるので、直射日光の当たらない窓際がベストです。また、照明を当てると本来の色が出ないので、自然光で撮影するのがお勧めだそうです。

カメラの機能面では、「焦点距離」と「絞り」に気を付けます。
「焦点距離」とは、レンズと映像素子(光をデジタルに変換するセンサー:人間の目でいう網膜)との距離のことですが、食べ物や商品を撮る時は50mm以上が望ましいとのこと。景色など広い範囲の写真を撮る時や、至近距離で全体を写したい場合は、広角レンズやズームレンズの広角側(数字の小さい方)を使いますが、どうしても被写体が歪んでしまうそうです。

「絞り」は、明るいところでは瞳孔が小さくなり、暗いところでは瞳孔が大きくなる目と同じ構造で、光の量を調節する機能ですが、同時にピントにも影響を与えます。「絞る=瞳孔が小さくなる」と、手前から奥まで長い距離のピントが合い、「開放する=瞳孔が大きくなる」と、ピントの合う場所が狭い範囲に限られます。

一般的なスナップ写真であれば、全体のピントが合う方が失敗なく撮れますが、背景に邪魔なものが入り込む場合や、撮りたいもの(部分)を強調したい場合は、わざと「絞り」を開放して背景をぼかします。そうすると、このような効果的な写真が撮れます。

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この「絞り」はカメラの基本知識ですが、「オート」で撮影していると全く意識することがありません。「絞り優先」モードにして、レンズのF値を小さくすることが必要です。F値を小さくするには、さらにレンズの選択も重要になりますが、ここから先はマニアックな話になるので割愛します。

否、一つだけ言わせてください(笑)
皆さんが使っているズームレンズよりも、焦点距離が一つしかない単焦点レンズの方が開放F値が小さく「ボケ味」が出せます。例えば50mm f/1.4は、人物のポートレートを撮影するにはうってつけのレンズですが、そのレンズを使った竹之内先生の写真がこちらです。

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時間をかけずにさっと撮っただけですが、とても印象に残る写真ですね。

いい写真を撮るコツを伝授してもらい、本当にタメになるワークショップでしたが、撮影後は写真の講評をしていただくとともに、先生が参加者を撮影して、写真をプレゼントしてくれました。

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ブログも今後は、風景だけでなく料理や人物の写真が増えるかもしれません(笑)

岸 未希亜

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2015年05月15日

今週のお花

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ここ何日間か、毎日暑い日が続いています。この2,3年、春と秋がなくなってしまったような気がします。四季折々がある日本の良さが失われていってしまいそうで、少し寂しいですね。

今週のコンセプトハウスには、玄関にスモークツリー、トルコキキョウ、リューカデンドロを、リビングには、アマリリス、バラ、ヒぺリカム、ガーベラ、ゴールドスティックを飾りました。
今週は、見た目がまんまるで愛らしいゴールドスティックについてです。
長い花茎を伸ばしてその先端に筒状の黄色の小花が集まってまんまるな球を作ります。その姿から、ドラムスティックやイエローボールとも呼ばれています。花言葉は、「心の扉をたたく」。英名でドラムスティックと呼ばれるように、太鼓や木琴のバチのような真っ直ぐな細い茎先に咲く丸い花の印象から付けられたようです。確かに花を手に取ると、ポンポンと振ってみたくなる衝動にかられます。

神奈川エコハウスでは、5月のイベントに構造、完成見学会。藤沢市秩父宮体育館で行われる、「藤沢市産業フェスタ」参加などを予定しております。イベントの詳細は、HPよりご確認ください。皆様のご参加をお待ちしております。

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2015年05月08日

精巧な軸組模型

5月9日(明日)、横浜赤レンガ倉庫1号館を会場にして「かながわ家づくりフェア」が開催されます。2006年から参加している当社は、今年も出店しますので、お近くに遊びに来られる際はお立ち寄りください。

それに加えて今年は、一般財団法人 神奈川県建築安全協会からの依頼で、同法人による「かながわの家づくり・森林(もり)づくり支援事業」の展示ブースにも協力しています。当社は、「神奈川の木で家をつくる会」を主宰し、神奈川県産木材を積極的に使った「地産地消」の家づくりを行っていますので、この展示をお手伝いするのは使命だったと思います。

そこで展示されるのは、木造住宅の軸組模型(じくぐみもけい=構造模型)です。

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モデルになったのは、昨年の秋に当社で建てた住宅です。
総2階建てでは変化に乏しく、大き過ぎると製作するのも運搬するのも大変になるため、2方向に下屋が取り付いたバランスの良い形で、尚且つ、大きさも比較的小ぶりなこの家が選ばれました。

写真では大きさが分かりにくいと思いますが、1/10の縮尺で製作したので相当な大きさになっています。東西に約10m、南北に約9mあるので、建物だけで100cm×90cmぐらいの大きさになり、さらに屋根が四方に約1mずつ出ているため、台にしている杉パネルの大きさは125cm×110cmにもなりました。

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土台、柱、胴差、梁、桁、母屋、棟木、垂木、間柱、筋交といった部材が、縮尺1/10で忠実に再現されています。部材の切り出しや加工から組み立てに至るまで、実に丁寧な仕事がされていますが、それもそのはず、この模型を製作したのは当社の専属大工なのです。大きな家を造るのも神経を使いますが、小さな模型を造るのも骨が折れたことと思います。

併せて、この家を紹介するパネルを製作するため、写真家の山田新治郎さんに住宅の撮影をしてもらいました。

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板塀と生垣を織り交ぜることで、道路からの視線を遮りながらも、近隣や歩行者に対して閉鎖的になり過ぎない外構計画です。角地で2面に開放されているため、境界を曖昧にしている効果も大きく、道行く人が立ち止まったり、「いい家ですね」と声を掛けてくれるそうです。

室内は当社のスタンダードな造りです。構造をできるだけ素直に現わした真壁造りで、木と漆喰のコントラストが美しい木組みの空間になっています。

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「書斎で夜明けを迎える家」と命名したこの家の[計画概要]を紹介します。

東と南で接道し、広さも比較的余裕のある敷地ですが 、建物をL字型にして敷地の北西に寄せることで、住宅密集地にもかかわらず、日当たりと生活空間の落ち着きを両立させています。
華道を嗜んでいた奥様は、床の間、襖紙、エアコンを隠す格子戸など、和室の意匠にも気を配りました。また、ご夫婦ともに自宅でのデスクワークが多いため、LDをコンパクトにして、2階東南角に共用の書斎を造りました。早起きのご主人は、ここで机に向かいながら夜明けを迎えます。

撮影で半年ぶりにお伺いしたのですが、お花や絵を飾るなどして、とても綺麗に住まわれていました。住み心地をお聞きすると、「リビングからお庭を見ている時が幸せ。冬も寒くなくて本当に満足」とのお返事。私も幸せな気持ちになったことは言うまでもありません。

岸 未希亜

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2015年05月07日

今週のお花

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毎日とても天気が良くて、気持ちが良いですね。
明後日は、母の日です。たとえカーネーション1本でもプレゼントされると、とっても嬉しいものです。
皆さんも、是非今週末はお花屋さんに足を運んでみて下さい。

今週のコンセプトハウスには、玄関にグロリオサ、オンシジューム、スプレーカーネーションを、リビングにはしゃくやく、デルフィニュームスプレーを飾りました。
私は、昔からオンシジュームが大好きです。
鮮やかな黄色い花が、蝶々のようにひらひらと揺れる感じがとても可愛らしいですよね。
別名ダンシング・レディ・オーキッドと呼ばれるように、 小花の一個一個が黄色いロングドレスに赤いベストを着けて 踊っているダンサーの姿にも見えます。春を感じさせるお花です。

今週末の神奈川エコハウスのイベントは、9日(土)は、横浜赤レンガ倉庫で行われます「かながわ家づくりフェア―」に参加します。10日(日)は、第2回「住まいの教室」を開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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2015年05月03日

湘南T-siteとのコラボ企画がスタート

昨年末、コンセプトハウスの斜向かいにオープンした湘南T-siet内のFab spaceとのコラボ企画が始りました。

当社はコンセプトハウスの前で、建築の端材や余り材を近くの方にプレゼントしているのですが、スタッフの方がその端材を見つけて、
ぜひ、うちにも提供してもらえませんかとお声かけいただきました。

アルファベットオブジェが、とても好評なようでよかったです。
みなさん、いろいろなアイディアで面白いですね。
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小さな端材もアクセサリーなどに利用できそうなので、いままでごみになっていた端材も再利用できそうです。

また、RENOという廃棄自転車を再生するプロジェクトの展示にも、FabSpaceさんを通してご協力させていただいています。
こちらは、湘南T-site 1号館2階に展示中です。
コンセプトハウスは、ゴールデンウィーク中も休まずオープンしていますので、T-siteと合わせてご見学ください。


Fab SpaceさんのFacebookをご覧ください。

高橋

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2015年04月29日

4月の鎌倉

4月も終わりになり、つい出かけたくなるような陽気の日が多くなりましたが、私もつい出かけたくなり、この前の日曜日に鎌倉に行ってきました。4月末といえばツツジが咲く時期なので、この日はツツジが見られるという寺に行くことにしました。
まずは海が近く潮の匂いがしてくるような光明寺に行きました。鎌倉駅からは南東方面に位置し、バスで5分位のところです。総門をくぐると、前方に大きな山門がそびえ立っているのが見えます。江戸時代末に建てられたという山門は、鎌倉市内で最大規模のものです。

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光明寺山門


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山門2階部分

2階部分は、鎌倉時代に海の向こうから入ってきた禅宗様式の特徴が見られます。写真を見ていただくと、先端が白く将棋の駒のような五角形の部材がありますが、この五角形という形は禅宗様の特徴の1つだということです。ちなみにこの五角形の部材の内、正面2本ずつ3列の方を尾垂木(おだるき)と呼び、角に3本見えている方は隅尾垂木(すみおだるき)と呼びます。私は斜めに出ている隅尾垂木を、特に美しく、かっこ良く感じました。
さて、建築のウンチクはさておき、目的のツツジはと言いますと、本堂の脇に庭があり、そこに咲いていました。

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池泉庭園

しかし、まだ咲いているのは一部だけで、満開はGWの真っ只中ごろだと思います。

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枯山水庭園

もう片方の脇には枯山水庭園があり、こちらはサツキが植えられていました。花の見頃は5月下旬頃ということです。

次に光明寺から歩いて10分くらいのところにある安養院という寺に行きました。北条政子が夫・源頼朝の冥福を祈って建てた寺が前身といわれる寺で、またツツジの寺とも呼ばれています。

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安養院向かいの道路より

こちらも光明寺と同様、一部だけが開花しているという状態でした。境内奥にある北条政子のお墓の周りに植えてあるツツジは咲いていましたが、満開の時期(GW中)は、(写真にある)石垣の上のツツジが全てピンク色に染まるということです。
ツツジは、よく道路沿いに植えられているので珍しくありませんが、寺で見るツツジの花には別の味わいがあると思います。鎌倉には他にもツツジの咲く寺社(長谷寺・鶴岡八幡宮・仏行寺・安国論寺他)がありますので、もしGW中に鎌倉観光に行くならば、ツツジの咲く寺社に行くことをお勧めします。         


坪田将浩

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2015年04月23日

横浜市戸塚区K邸 完成見学会の見どころ

今週末 26日(日)に開催される完成見学会の見どころをご紹介します。
タイトルは「木組みと景色を愉しむ家」です。
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①構造は、自然乾燥材を大工の手刻みで丁寧に加工しました。
太鼓梁を要所に使用し、節や多少の傷は残しながら、木が持っていた個性を活かしています。
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②周囲の眺望と庭の緑を活かす窓配置。
まだ、庭の緑はまだありませんが、地窓から見える緑を想像し、青い空と借景となる竹林をご覧ください。
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③リビングの一角の畳コーナーとミニ吹抜け、その上の隠れ家的スペースもお楽しみに。
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その他にも技術的な難易度が高く、盛りだくさんのお宅です。
④断熱強化と太陽光発電によるゼロエネルギー仕様
⑤2.5帖ですが、防音効果抜群の音楽室
⑥鉄筋コンクリートの3mの擁壁工事

戸塚駅からも近く電車でのアクセスも楽な場所ですので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

高橋郁夫

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2015年04月20日

信州の町並み1 稲荷山

今年の2月に「長野新幹線」というテーマでブログを書きましたが、ダイヤ改正前の3月上旬に長野へ行って以来、まだ北陸新幹線には乗れていません。
NHK朝の連続テレビ小説「まれ」も石川県の輪島が舞台ですし、今年は北陸まで足を伸ばしたいものです。

現在、長野で進めているアースデザインオフィスのプロジェクトが2つあります。
一つは2階建ての木造住宅で、平屋の部分が大きいため、瓦屋根の印象が強く残るお住まいです。もう一つは、お寺の庫裡(くり:住職や家族の住まい)の計画です。住職のお住まいだけなら一般の住宅と大きな違いはありません。しかし今回は、法要をするための大広間、檀家が会合するための座敷、檀家の奥様方が料理の準備をする台所など、お寺としての機能も備えた大きな庫裡のお話でした。

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実際に建築を行うのはもう少し先になるようですが、今回は、どのような建物が建つかを知るため、そして予算を把握するために基本計画を行いました。この絵のように、120坪にも及ぶ大きな庫裡が建つ予定です。

さて、長野県との縁が深い私ですので、今回から信州の町並みを少しずつ紹介していきたいと思います。

それでは、初めに日本史を少し復習しましょう。
江戸時代、全国の主要街道は江戸へと放射状に向かうことになりますが、その幹線ルートを「天下の五街道」と呼びました。一つは東海道(日本橋~京都:53宿)、次は中山道(日本橋~京都:69宿)、三つ目は日光街道(日本橋~日光:21宿)、日光街道から分岐する奥州街道(宇都宮~白川:10宿)、最後は中山道に合流する甲州街道(日本橋~下諏訪:45宿)です。
中山道は長野県を横断しているため、69宿のうち25宿の宿場町が長野県にあります(これに次ぐのが岐阜県の17宿)。五街道以外にも各地に街道は広がっていて、長野県内でも、中山道の追分宿(軽井沢の西側)から新潟の出雲崎へ通じる北国街道や、洗馬宿(塩尻の西側)から善光寺へ向かう北国西街道などがあります。
日本の大動脈である東海道沿いの町が、開発によってほとんど残っていないのとは対照的に、中山道や北国街道沿いの町は比較的よく昔の面影を留めています。実際に重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)109ヶ所の中で宿場町は8ヶ所しかないのですが、そのうち3ヶ所(奈良井宿・妻籠宿・海野宿)が長野県にあるのです。

卒業旅行での町並み歩き以降、出張ついでに古い町並みを訪ねて来たので、全てを網羅している訳ではありませんが、写真が残っている所を紹介していきます。

最初に紹介するのは「稲荷山(いなりやま)」です。

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この町から紹介する理由は、ここが最も若い重伝建地区だからです。昨年の暮れ(2014年12月)、商家町として109番目の重伝建地区に選定されたホットスポットなのです(笑)
以前、この近くで住宅の設計をしたことがあり、私がこの町並みを歩いたのは約2年前のことでした。地名を聞くだけでも、風情があっていい名前ですよね。

1582年に城が築かれたことに端を発する稲荷山は、2つの顔をもつ町です。
1598年に早くも廃城となると、江戸時代には北国西街道(通称、善光寺街道)の宿場町として形成され、街道随一の宿場町として栄えました。しかし明治時代になって国鉄信越線(現:しなの鉄道)が開通すると、急速に宿場としての価値を失います。
一方、商業地としての稲荷山は、長野盆地の南にあって、かつ善光寺街道沿いに位置し、近郷の農村地帯を背景にするという地の利のため、物産の集散地として発展しました。江戸末期から明治時代にかけて養蚕業が盛んになると、繭や生糸、絹織物などを扱う問屋町へと変貌し、北信地方随一の商都になるのです。

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旧街道と並行する裏通りには、道の片側に細い水路が流れ、土蔵が建ち並んでいる場所があります。問屋町の荷を運んだというこの裏路地は、表通りにはない味わいがあり、「旧街道蔵のまち(千曲市)」に相応しい景観を見せていました。

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表通りは切妻平入りの商家が並ぶ旧街道の町並みで、途中に鉤(かぎ)型に曲がる部分があります。これは「枡形(ますがた)」と呼ばれるもので、見通しを妨げる防衛上の配慮です。現在はこの「枡形」を境に、北側が住宅地、南側が商業地に色分けされています。

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北側は家が無くなって歯抜けのような場所や、町並みに合わない新築の家も見られますが、古い家もしっかり残っています。中でも土蔵造りの山丹呉服店は、黒漆喰で塗り込められた外壁が異彩を放っていました。その先には、旧松林家を修復・再生した「稲荷山宿・蔵し館」があり、内部を見ることができます。松林家は、生糸輸出の先駆者となった「カネヤマ松源製糸」の屋敷なので、主屋も土蔵も非常に立派な建物でした。

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南側に目を移すと、旧街道の面影はあるものの、日常的に自動車がよく走る道なので信号や電柱が林立しています。また、景観無視の新築こそ見られないのですが、古い建物でも全面が看板等で覆われている所が多く、残念ながら重伝建地区としては物足りない印象を受けました。

しかし、卒業旅行で訪れた「熊川宿(福井県若狭町の宿場町)」が10年後には見違えるような姿に整備されたように、稲荷山も保存地区になったことで、これからの修景が大いに期待されます。

岸 未希亜

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2015年04月08日

平塚S邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「平塚市S邸」の見どころを紹介します。

敷地が広い場合、親世帯が住む既存家屋を残しながら、敷地の一部を切り取る形で子世帯が家を建てるケースがありますが、今回紹介する事例もそれに類する計画です。ただし、主屋と塀に挟まれて家を建てられる場所が限られていたため、総2階建てのシンプルな住宅になりました。

矩形(長方形)の総2階建ては建築費も抑えやすく、木造住宅の基本形と言えますが、私自身はこれまで「矩形の総2階」を設計する機会が殆どありませんでした。
そこで今回は、子育て家族のための「総2階スタンダード」をつくる意気込みでプランを考えました。3.5間×4.5間の外枠はLO-CO HOUSEの31.5坪タイプと同じですので、LO-CO HOUSEを検討中の方にも参考になる間取りだと思います。

1階の1/3は玄関と水回りで、2/3を割り当てたLDKは19帖の明るく開放的な木の空間です。

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建て主はコンセプトハウスのような大きなウッドデッキを望まれ、舞台のような8帖のデッキを造りました。そして室内の床がデッキへと連続するように、ハキダシ窓の一つは全開サッシにしています。
ダイニングには造り付けのベンチソファーを設け、その並びにカウンターデスクを造り、家族共用のPCコーナーにしました。このベンチソファーは建て主の強い希望で実現しましたが、計画前にご案内したオーナー住居で見たものが頭から離れなかったようです(笑)

ダイニングテーブルはカンディハウス社製の「HAKAMAダイニング」です。

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このテーブルは製作中のため、見学会には間に合いませんが、当日はカンディハウスが用意してくれる代わりのテーブルを展示します。照明はルイスポールセン社製のPH2/1です。ポール・ヘニングセンがデザインした照明ではPH5が有名ですが、このPH2/1も乳白ガラスを通した柔らかい灯りが印象的で、一見の価値があります。

「ひとつ屋根の下を感じる家」と題したこの家の魅力は、何と言っても吹抜けを介した1階と2階の一体感に尽きます。

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「吹抜けは勿体ない」「吹抜けがあると寒そう」というマイナスイメージをお持ちの方もおられますが、立体的な空間の広がりは格別ですし、吹抜けがあると木組みを見せやすく、「木組みの家」を感じられるのも利点です。そして1階に床暖房を入れているので、家全体が暖まり、冬でも快適に過ごせます。
また、吹抜けに面して本棚のあるライブラリーを設け、人が溜まれるようにしました。この共用スペースがあることで、実際に2階と1階に分かれていても気配を感じられ、家族が繋がります。
さらにこの家では子供部屋の造りにもひと工夫しました。最初はお決まりのワンルームにしておき、将来は分けられるようにするのですが、単純に2室に分けるのではありません。寝るための部屋(ベッド+収納)2室と勉強スペースに3分割し、この勉強スペースを吹抜けに面したライブラリーと繋ぎます。ひとつ屋根の下で家族が身近に感じられるお住まいですので、子育て中のご家族はぜひ体感してみてください。

洗面室やトイレにもこだわりました。

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大工造りの広々とした洗面台にモザイクタイルを合わせ、既製品では味わえない空間になっています。2つあるトイレは、別々の色味で遊び心を加えました。

外観についても新しい試みをしました。アルミ樹脂複合サッシの防火性能不足が問題になって以来、準防火地域における開口部の制限が家の外観に大きな影響を与えています。すなわちシャッターの問題です。私個人としては、内と外の境界である開口部を両断してしまうシャッターは、その無骨な姿も含めて住宅にそぐわないと思っていますが、準防火地域で網が入っていない透明ガラスを使おうとすると、現在はシャッターサッシを使わざるを得ません。

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「無骨なシャッターをいかに隠すか」もこの家のテーマの一つでしたので、その点にもご注目ください。

岸 未希亜

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2015年04月06日

中山道から名湯へ

先週、子供の春休みに合わせて小旅行をして来ました。
初めは九州に行こうか、四国にしようか等、結構な遠出も考えていたのですが、岐阜県の早川工務店から「建て主と現場打合せをしてほしい」という電話が入ったので、あっさり行き先を岐阜方面に変更。予算が抑えられて助かりました(笑)

現在、アースデザインオフィスでは3つのプロジェクトが進行中で、その1つが岐阜県多治見市で建築中の住宅です。

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1階部分の外壁を板張りにした外観や、玄関ポーチとサイクルポートをつなぐ渡り廊下が印象的な姿をしています。建物は6月末ぐらいに完成予定なので、その頃に続きを報告します。

さて、普段の岐阜出張には新幹線を利用しますが、今回は家族4人での移動なので車にしました。先月、圏央道と新湘南バイパスが繋がったので、藤沢ICから茅ヶ崎JCT、海老名JCTを経て中央道の八王子JCTまでノンストップで30分余り。昔(学生時代)、この辺りから中央道に乗る時は、国道412号で相模湖ICを目指しましたが、時間も疲労度も雲泥の差です。

最初に訪れたのは、桜の名所100選にも選ばれている高遠城址公園です。4/1~30にさくら祭りが開かれ、4月中旬が見頃ということは知っていましたが、藤沢や東京は3月末時点で桜が満開になっていたので、少し早いとは思いながらも行ってみました。

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ところが、明後日から始まる祭りの準備は万事整っている様子ですが、肝心の桜は一輪も咲いていないではありませんか・・・言葉もありません(苦笑)
家族の冷たい視線を感じた私は、家族を車に残して一人で城址公園を歩きました。ガイドブック等の写真を見ると、広い渓谷に花が咲き乱れているイメージでしたが、本丸、二の丸といった城内を歩くようになっていて、思ったよりも狭いスペースに桜が密生していることが分かりました。

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来週ぐらいには桜も見頃を迎え、大勢の花見客が訪れるものと思います。もう一度出直せるものなら、満開の桜を見たいなあ・・・

次に訪れたのは、中山道の宿場町である「奈良井(ならい)」です。

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町並みの詳細については日を改めて紹介する予定なので、ここでは簡潔に触れるに止めますが、奈良井は重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)で、その見どころは全長1kmにも及ぶ長大な町並みです。私が今まで訪れたことのある町並みの中でも、岐阜県恵那市の「岩村」に次ぐ長さで、実に見応えがあるのですが、観光客は少なく写真を撮るには絶好です。
そうは言っても写真を撮るだけでは町は潤わないので、喫茶店でお茶をしたり、傘や箸、手焼き煎餅を買ったりして、主に妻がお金を落として来ました(笑)

次の目的地に向かう途中、木曽川に架かる桃介橋(ももすけばし)を見ました。

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水力発電開発のために造られた吊り橋は、全長247mもある日本でも最大級の木橋で、近代化遺産として重要文化財に指定されています。橋には純粋な構造美があるので、建築とは違った魅力を感じます。

その次に訪れたのも、中山道の宿場町「妻籠(つまご)」です。

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ここも簡潔に触れるに止めますが、妻籠は地域ぐるみで町並み保存に力を注ぎ、過疎の村を住民運動で甦らせた先駆的な存在です。以前のブログでも書きましたが、昭和51年、最初に重伝建地区に選定された町並みは北から順に、角館(秋田県)、妻籠(長野県)、白川村荻町(岐阜県)、東山の産寧坂(京都府)、祇園新橋(京都府)、萩・堀内地区(山口県)、萩・平安古地区(山口県)と7つありました。重伝建地区の制度をつくる重要なキッカケにもなった妻籠は、町並み界の「老舗」と呼べる存在なのです。
私は今回で3回目なのですが、ここはいつも観光客が多く、写真を撮るのには苦労します(笑)

最後に訪れたのも、またまた中山道の宿場町「馬籠(まごめ)」です。

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子供たちは流石にもう飽きていますので、DVDを見ている家族を車に残して、一人で町並みを駆け回りました(笑)
ここは高低差の大きな宿場町で、かなり急な坂道の両側に家が建ち並んでいます。坂を下っていくと景色の変化が大きいので、歩いていても楽しい町並みですが、今日は駆け足で下まで降りて再び坂を駆け登ったので、息が上がってしまいました。
馬籠は島崎藤村の生誕地でもあるので、本陣跡(藤村の生家)に藤村記念館が建っています。藤村は「夜明け前」を始めとする多くの作品に「馬籠」を登場させているので、藤村文学の故郷としても一度は訪れたい場所ではないでしょうか。

実は、奈良井、妻籠、馬籠とも過去に一度は来たことがあるのですが、何れもフィルムカメラの時代だったのでデジタルデータがありません。今回、家族旅行にかこつけて再訪した次第です(笑)

初日は健康施設の隣にあるホテルに泊まり、2日目は子供たちのために、健康施設の室内プールで遊びました。そして天然温泉で温まってから、次の目的地である「下呂(げろ)」へ移動です。

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下呂温泉は、草津温泉(群馬)、有馬温泉(兵庫)とともに日本三名泉に数えられます。日本三名泉とは、室町時代の詩僧・万里集九が応仁の乱を避けて全国を旅した後、詩文集「梅花無尽蔵」に、これら3つの温泉を書き残したことに始まります。江戸初期の儒学者・林羅山も自らの紀行文の中で「諸国多くの温泉の中で有馬、草津、湯島(下呂)の三ヶ所がすぐれている」と記しました。明治時代の温泉番付を見ると、最高位である東の大関が草津、西の大関が有馬で、僻地にある下呂は前頭クラスの扱いなのですが、その下呂温泉が今日まで発展してきたのも、「日本三名泉」と呼ばれたことが大きかったようです。

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下呂の町は山に挟まれた飛騨川沿いにひっそりと佇み、電車や車の無い時代、ここを訪れるのは大変だったことが想像できます。岐阜県には縁のある私でも、下呂を訪れたのは今回が初めてでした。
湯めぐり手形(1300円/有効6ヶ月)を買うと、加盟旅館の温泉に3軒まで入浴することができるほか、無料で入れる足湯が市内に8ヶ所あります。

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私たちは町の中心から外れた旅館に泊まったので、足湯に入ったり、手短に温泉街を散策しただけですが、日が暮れると、温泉をハシゴする浴衣姿が多く見られるようです。
ちなみに泊まったのは「神明山荘」という、食事にこだわる料理旅館でしたが、子供(小学生)用の夕食までがこんなに豪華でびっくり!

gero5.jpg 飛騨牛の鉄板焼きまでありました

ところで、観光経済新聞が主催する「にっぽんの温泉100選」というのをごご存知ですか?
2014年度(第28回)の総合ランキングで「下呂」は第3位を獲得しています。ここ10年以上は安定して一桁台の順位が続き、遂に過去最高の3位に到達しました。ちなみに「草津」が12年連続の第1位。第2位は大分の「湯布院」で、ここ12年のうち2位が5回、3位が6回という驚異的な安定感です。そして第4位が「別府」、第5位が「有馬」となっています。興味のある人は、このランキングを検索してみてください。

3日目は私が多治見で仕事をしている間に、家族は「こども陶器博物館」に行きました。岐阜県東部の土岐市や多治見市は「美濃焼」の産地なのですが、この地域は日本最大の陶磁器生産拠点として、日本の和洋食器の約半分を作っているそうです。
博物館では、無地の皿や茶碗に絵付け体験ができるということで、仕事を終えて私が合流した時もまだ、妻と長女は熱心に絵を描いていました。

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博物館の外では桜が満開に咲いていて綺麗でしたが、2日前の高遠城址公園での悪夢が甦ってきました(笑)

岸 未希亜

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2015年03月27日

藤沢M邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「藤沢市M邸」の見どころを紹介します。

100坪超の広さがありながら、南側の建物が境界いっぱいに建っていて圧迫感を受ける敷地でしたが、既存のお住まいよりも南側を空けて計画しているので、十分な明るさを確保できました。

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玄関を少し南側に出すことによって、リビングやデッキが道路から見えないようになっています。

「音楽室と床座リビングの家」と題したこの家は、何と言っても音楽室のあることが特徴です。

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お嬢さんがピアノ講師をしていて自宅にグランドピアノがあるため、本格的な防音室ではありませんが、専用の部屋が必要でした。将来、家でレッスンを行うことがあっても大丈夫なように、玄関を起点に家族の動線と生徒の動線を分ける計画にしています。
また室内は、一番大きな壁面にウィリアム・モリスの輸入クロスを貼り、ステンドグラスを嵌め込んだ特注のドアを採用しました。自分好みのインテリアに囲まれて、気持ちよくピアノが弾けるに違いありません。
 
リビング・ダイニングは、現在の暮らしを引き継いで「床座」をベースにしていますが、キッチンの対面でも食事ができるように2人分のカウンターダイニングも用意しました。

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対面するキッチンは南向きで開放感があり、東の窓からは庭木が望めます。ダイニングとキッチンの手元灯を兼ねたペンダント照明、リビングのペンダント照明、テレビボード上部の間接照明など、灯りの演出も見どころです。

そして、カウンター正面の壁には鮮やかな柄が並んでいます。

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これはbatik(バティック)というイタリア製のタイルですが、木と漆喰の端正な空間に違和感なく溶け込みつつ、楽しげな雰囲気を演出しています。

リビングの西側には、椅子に座れば人が隠れてしまうワークスペースを設け、その北側には小上がりの和室を造りました。

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対角線方向の広がりと風通しに寄与するこの和室は、襖を閉めれば客間にもなりますし、ちょうど腰掛けやすい高さなので、ベンチ代わりに使えて便利です。
また家族共用のワークスペースは、リビングの一角でありながら、ちょっと籠もれる感覚があって楽しい場所になりました。このように、広い空間の中に居場所をたくさん用意した、魅力あふれるリビングスペースです。
竣工写真はまだ殺風景ですが、見学会当日にはオーダーカーテンや家具(HUKLAのソファ、カンディハウスのスツール)が入りますので、ずっと魅力的な空間になっていると思います。

2階には2つの寝室と広めのフリースペースがあります。

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階段が中央にあるため、廊下は最小限の大きさで効率的です。中央の部屋は南面にしか窓が取れないので、廊下側の欄間を空けて風通しを確保しました。冬場に1階へ冷気が下りるのを防ぐ、「冷気止め引戸」も必見です。

構造や仕上げに使われている素材、飽きのこないデザインなど、当社の標準的な造りを踏襲しながらも、モザイクタイル、輸入クロス、照明、カーテンなど、女性にとって気になる部分にも力を入れた住宅です。ぜひ、こだわりのインテリアを実際に体感してください。

岸 未希亜

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2015年03月24日

卒園式

3月と言えば卒業シーズン。先週、次女の通う幼稚園でも卒園式がありました。

卒園式は9時半からでしたが、「朝早く行かないと席が無くなるよ」と妻に脅かされ、いつも通りの8時過ぎに娘と登園。運動会の時はこの時点で行列が出来ていましたが、この日は意外と人が少なく、一番前の席を確保してしまいました(笑) 子供の並び順に合わせて、わが子の真横に席を取る親も多かったようです。

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いずれにしても、わが娘はクラスで一番背が小さいため、壇上を撮るにも横顔を狙うにも、一番前が理想的でした。

ちなみに前日は、普通登園の最後の日だったので、家の前で記念撮影。

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この3年間、娘を自転車に載せて朝8時頃に幼稚園まで送り届けるのが私の日課でした。その後、8時半までに出勤しなければならないので、自転車の往復はいつも全速力。子供の支度が遅れてしまうと、会社までのランニングも全速力になる日があり、死にそうでした。この3年間、我ながらよくやったと思います(笑)

ところで、言葉を覚えるのが遅かった次女は入園前の面接で、自分の名前以外は一言も発せず、親を慌てさせました。また、背が小さい娘に大きめの制服を買ったので、入園式の時はスカートが膝丈でした。

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そんな幼かった娘が、クラス発表会(演劇)の「オズの魔法使い」で「北の善い魔女」の役をもらい、長い台詞を覚えて堂々と演じ切った姿には、本当に驚かされました。年少、年中の時の担任の先生も涙が出るほど感動したそうですし、知らない父兄からもお褒めの言葉をいただいたくらいです。

さて場面を卒園式に戻しましょう。最も大切な卒園証書授与では、担任の先生から名前を呼ばれて一人ずつ壇上に上がり、卒園証書を受け取ります。

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お辞儀も、証書を受け取る作法もしっかり練習していて、どの子も立派な姿を見せていました。わが娘だけでなく、子供たちがこの3年間で大きく成長したことを、改めて実感することができました。

通っていた幼稚園は、春のミニ運動会、盆踊り大会、秋の運動会、クラス発表会、餅つき大会など各種の行事がたいへん盛り上がることで知られています。先生方も熱心に指導してくれますし、お母さん方が積極的にサポートすることで、一つ一つの行事が本当にいいものになっていました。
仕事などで忙しかったり、積極参加が苦手なお母さんたちは、別の幼稚園を選ぶと言われるぐらいなので、相当なものです(笑)

そんなお母さん方も、今日ばかりは純粋なお客様。
卒園式が終わり、クラスに戻っての挨拶等が終わり、記念撮影が終わっても、なかなか帰る様子がありません。遂には自分たちだけの記念撮影が始まりました。その写真掲載は控えておきますが、お母さん方の迫力が伝わってきます(笑)

そう言えば、行事の後の飲み会も熱心でした。何度となく深夜に車で迎えに行っては、順番に家まで送り届けたことが思い出されます(笑)

岸 未希亜

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2015年03月22日

木造建築学校終了

吉田桂二先生主宰の木造建築学校が先日の3/14(土)に終了しました。
知らない方もおられると思いますので、木造建築学校について簡単に説明します。
吉田桂二先生は、木造建築の大家と言われる建築家で、その先生が主宰している実務者のための学校です。学校は、技(わざ)組と匠(たくみ)組という2つのコースに分かれています。どちらのコースも住宅設計の課題が出され、生徒各自なりの解答図面を提出し、先生に添削してもらいます。課題は年に5つ出され、2ヶ月に1回開かれる授業で、課題の発表や講評が行われます。

技組は「戒律」という、設計をする上での決まり事が存在し、それをもとに課題に取り組む、いわゆる基本コースです。
匠組は、「戒律」を理解した上で、それから自由に解き放たれて設計することが許される、いわゆる上級コースです。技組を卒業できた人だけが匠組に入学できる仕組みで、匠組に卒業はありません。

生徒は主に、木造住宅の設計者、現場監督、大工等ですが、役所関係の人や主婦、定年退職者等も参加しています。年齢も20歳代から70歳代まで幅広く、北は福島県から南は長崎県など、地方の様々なところから、学校のある東京の飯田橋に集まってきます。様々な方が集まってくるということで、とても刺激的な学校でした。

神奈川エコハウスからは、学校が始まった11年前から毎年のように社員が参加し、吉田先生の教えを受けています。元々、当社は吉田先生と30年前からお付き合いがあり、先生に8棟の住宅を設計してもらう中で、先生の家づくりを学んできました。
さらに当社の岸は吉田先生の直弟子で、連合設計社在籍時には学校の講師も務めていました。そんな訳で、当社のつくる家には、吉田先生の教えが脈々と受け継がれていると言えます。

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上の写真は、木造建築学校・匠組での先生による講評の様子です。プロジェクターで映し出された生徒の課題解答図面に対し、生徒が説明した上で先生が講評します。数々の経験を踏まえた上でのアドバイスを受けることができるので、実務者として、とても為になる授業です。

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課題への解答図面は基本的に手書きで書きます。人によっては、コンセプトの長い文章を書いてきたり、スケッチや模型などを出す人もいます。

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上の写真は授業の休憩中の風景です。このような会場で行われ、休憩時には、生徒同士の仕事の近況等で話が盛り上がります。また授業終了後の飲み会では木造建築を志すもの同士、親交を深めました。

このように、吉田桂二先生の授業のもとで、生徒同士互いに刺激し合いながら、長い間学校が開催されてきましたが、先日の授業で11年間の学校に幕が閉じられました。先生が高齢になり、来年度はこのような形では継続できないということですが、先生が今までの学校の流れを継続したい意向もあり、来年度は形を変え、少し砕けた形のサロン的なものになるということです。

私もこの学校に計6年間(技組2年、匠組4年)通い、仕事の進路を考える上でとても影響を受けました。具体的には、それまで従事していた設備設計の分野から、木造建築の分野へと進路変更を決心して、縁あって神奈川エコハウスに入社し、今は木造住宅の設計と施工に携わっています。今後は先生の教えを日々再確認しながら、頑張っていきたいと思います。

坪田 将浩

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2015年03月18日

横浜S邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「横浜市S邸」の見どころを紹介します。

建て主とのお付き合いは、今から約1年10ヶ月前に遡ります。建て主ご夫妻は、当社を訪ねてくださった2013年5月から約1年間をかけて、完成見学会に4回、セミナーに4回も参加してくださいました。慌てずにじっくり土地を探しておられた背景もありますが、長期間にわたって定期的に顔を出してくださる中で、当社のつくる住宅や考え方に共鳴してくださったということですので、会社としても大きな自信を得ることができました。

こうして1年後、現在の住まいの近くで候補地が見つかったとお聞きし、私たちは購入前に土地の視察に行きました。

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そこは30年以上前に開発された大きな分譲地の一画で、一つ一つの区画が広く、良好な住環境が保たれている敷地です。ただ、住宅地全体が緩やかな北下がりのため、道路を挟んだ南側の家は見上げるような擁壁の上に造られており、ご夫妻も日当りについて心配されていました。
しかし現地を見たところ、道路も擁壁も思ったほど圧迫感がなく、建物を北側に寄せて南をしっかり空ければ日当りは問題ない旨をお伝えしたので、ご夫妻も安心されたようです。

この家は、2人暮らしの夫婦のために考えられた住まいです。延床面積29.1坪と聞くと小さな家を思い浮かべるかもしれませんが、子供部屋がないので決して狭くはなく、むしろゆとりの感じられる空間です。

1階は、中央に14帖のリビング・ダイニングがあり、東側にキッチンと食品庫が接しています。

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襖を引き込むとLDKと一体になる和室が北側にあって、全体では25帖以上の大きな広がりになります。また、吹抜けによって2階の窓から入った光が1階の奥へと差し込むので、懸念されていた明るさも十分に確保できました。

キッチンは、現在お住まいのマンションのそれが使い慣れているということで、この家でも左にガスコンロ、右にシンクという並びを踏襲しました。

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対面カウンター越しに明るいリビング・ダイニングや吹抜けがあり、キッチン自体も南に配置しているので、マンション以上に快適な空間になっているはずです。

2階は吹抜けを囲んで寝室、書斎コーナー、納戸が並ぶコンパクトな間取りです。

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書斎コーナーは廊下、階段、吹抜けと一体になっているため、広々とした気持ちの良い空間です。ご主人がここで過ごしている時、1階からは姿が見えずに声だけが届き、気配も感じられるということで、夫婦にとってちょうど良い距離感が保たれるのではないでしょうか。

また、明るさを求めつつも、リビングの前には夏の日差しを遮るための庇を設けました。深い軒によって影が生まれ、暑さを和らげる効果が期待できます。それと同時に、2階が小さなこの家は下屋(げや:2階が載っていない平屋の部分)が大きくなっているため、リビング前の庇を含めて屋根が連続します。

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この家のタイトルは「深い下屋庇のある家」ですが、屋根によって深い軒ができる外観は、日本の気候風土に適った姿ですし、落ち着いた佇まいを見せています。

夫婦2人で暮らす家をお考えの方にも参考になると思いますが、軒が深く、高さを抑えた美しいプロポーションの家が見られますので、ぜひご自身の目でお確かめください。

岸 未希亜

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2015年03月09日

和の住まいを見に行こう

今週末に開催される「住まいの教室 第6回」では、実際に暮らしている住まいを拝見します。

最初に見学するのは2009年10月に竣工したお住まいで、もうすぐ築5年半を迎えます。同年の8月に入社したばかりの私も、製材所を巡るツアーに同行する形でこの家を見学しました。

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この家の特徴は、何と言っても随所に「和のしつらい」が見られること。

先ずは広い通り土間に靴脱ぎ石が置いてある、お店のような玄関。すぐ横には坪庭があり、通り土間の内側へと庭が連続しています。玄関は全て土間床で、靴を脱いだら障子を開けて室内に上がります。
東から和室、リビング、ダイニングが並ぶ1階は全ての窓に障子が入っています。リビングの上には6畳弱の大きな吹抜けがありますが、この窓にも障子が入っていて、広がり空間に統一感を与えています。
その吹抜け周りや2階は「木組み」が存在感を放ち、特に丸太梁を使った小屋組みが目を引きます。
ダイニングは、家具職人が手造りした無垢板テーブルを囲み、コの字型に畳ベンチが造り付けられた居酒屋のようなスペース。一度腰を下ろしたら長居してしまうことが想像される、居心地の良さそうな空間です。

そして、ご主人が最もこだわったのが外観だったそうです。

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「屋根を低く、傾斜はなだらか、軒は深く」という希望を、担当した高橋が受け止めて形にしました。1階が比較的大きいため、まとまりのある下屋が構成され、高さを抑えた2階屋根とも調和し、プロポーションのよい姿になっています。

この家に住むのは夫婦と3人の子供たち。和室がリビングの一部となる家族スペースの広がりに加え、2階の子供部屋を孤立させない吹抜けの存在など、子育て家族の手本ともいえる間取りです。キッチンの後ろに水回りと収納がまとまり、物干場への動線が集約された使い勝手の良さも参考になるでしょう。


次に見学するのは、昨年の8月に完成したばかりのお住まいで、一度ブログでも紹介しました。前述の建て主とは奥様どうしがお友達(同級生)という間柄ですが、初めから当社に依頼して来た訳ではありません(笑)
自分の好みが確立されている奥様は、自分の眼鏡に叶う工務店を絞り、ある会社を選んでプラン提案まで受けたそうです。しかし提案に納得することができず、遂に当社を訪ねてくださいました。

odawara21.jpg 参考イメージとして持参した林芙美子記念館の写真

私は2度目の来社時にお会いして、築3年のお住まいと私の自邸を案内したのですが、移動の車の中で「和の家」に対する奥様の熱い想いを聞き、この人は自分と考え方が似ているからきっと上手くいくな、と感じていました。一方、奥様は「設計者の自宅を見られたことで安心できた」と後で教えてくれました。

こちらも外観に対するこだわりは強く、「軒を出して高さは控えめに」という条件付きで、初めから「平屋建て」を希望されました。「蕎麦屋のような外観」にしたいという話も出ましたが、切妻を組み合わせた端正な屋根形状と一文字瓦のシャープな軒先によって、「料亭のような外観」に格上げされています(笑)

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「和のしつらい」はこちらも負けていません。先ずは、和食のお店のような雰囲気を醸し出す玄関。人を迎える凛とした空気感があります。
リビング・ダイニングの大きな開口部には4本の障子が並んでいます。寝室や客間は全て畳敷きなので、この家にはカーテンがありません。また、天井までの壁と開口部のバランスや、障子や襖のプロポーションの美しさを考えて、内法高さを昔の寸法に近い1800にしている点もポイントです。
家具職人が手造りした栗のダイニングテーブルとベンチや、大工造りのキッチンと食器戸棚も家の雰囲気に合っています。

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この家に暮らすのは夫婦と子供の3人家族ですが、将来、親と同居することも考慮しています。あるいは平屋の家ということで、老後の夫婦だけのお住まいとしても参考になる間取りです。
また「起きている時の空間と寝る部屋があればよい」という考え方に基づき、子供部屋がないのが特徴です。これはちょっとした驚きですね。

どちらの家も、今どき珍しいぐらい徹底した和の造りです。
共通するのは、希望が明確でありながら、想いをぶつけた後はプロに任せるという懐の深さでしょうか。そして家づくりを心から楽しんでいたことです。
2組とも気さくなお施主様ですので、計画中の話から住み心地まで、何でも語ってくれるはずです(笑) ぜひ、希望の家を手に入れるコツを聞いてみてください。

岸 未希亜

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2015年02月28日

甲府の学校3

昨年の9月から始まった山梨県での木造建築学校が、先週行われた4回目の授業で幕を閉じました。

今回は昼前に甲府入りしたので、駅南側の商店街にある老舗の蕎麦屋「奥村」で昼食をいただきました。

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創業が江戸時代の寛文年間(1661~1673:徳川将軍は4代家綱)という奥村は、約350年の歴史をもつ甲府で一番古い蕎麦屋だそうで、暖簾分けしたお店も多く、「奥村本店」とも呼ばれています。国産のそば粉10に対し、つなぎの小麦粉1を混ぜた「外一そば」の手打ちにこだわっている店で、現在の店主は16代目にあたるそうです。

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私が頼んだのは、3つのせいろに分かれて「納豆、山芋、海苔」が載っている「三重そば」です。コシが強くてのどごしも良く、美味しくいただきました。

さて、3回目までの会場は山梨県立文学館の研修室でしたが、今回は同じ場所が取れなかったということで、甲府市の小瀬スポーツ公園にある武道館の会議室で行われました。

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ここはJリーグ(J1)・ヴァンフォーレ甲府のメインスタジアムである山梨中銀スタジアム(陸上競技場)があるほか、野球場、球技場、テニス場、水泳場、アイスアリーナ等がある広大な施設です。

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甲府盆地の南寄りの場所なので、駐車場の向こうには山が迫っていました。あの山の向こう側には富士五湖(山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖)があります。

実は学生時代、私は小瀬スポーツ公園に来たことがあります。その当時、大学の先輩がバイトでコーチをしていた少年サッカーチームがあり、そのお父さん方の試合が甲府で行われるということで、私は助っ人として連れて来られたのです。初めて会う年上の人ばかりでしたが、「サッカーがあれば世界中で友だちができる」と言われるぐらいですから、何の問題もありませんでした(笑)
ところで、今でも強烈に覚えているこの時の失敗談があります。
初日に泊まった石和温泉で、部屋に着くなり缶ビールを飲み出すお父さん方に付き合った後、温泉に入って汗を流しました。ところが着替えて部屋に戻ろうとしたら、廊下で気を失ってしまったのです。歩いている途中でアルコールが全身に回ってしまった訳ですが、酒が弱いというのはあるにしても、まさか廊下で寝てしまうとは思いませんでした。入浴前の飲酒は厳禁だということを、身をもって体験した、笑うに笑えない一件です。

木造建築学校が行われた武道館は、比較的新しい立派な建物でした。
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建物内の案内も電光掲示板です。近代的ですね!!
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今回、約3時間半の授業を4回行ったのですが、これだけのボリュームを独りで教えるのは初めてでした。しかも住宅の設計や施工を仕事にしている人たちに「授ける」訳ですから、プレッシャーもあります(笑)

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また、神奈川エコハウスのお客様向けセミナーを重ねた経験があったとはいえ、専門家向けに構成を考え、全4回のレジュメを作成するのは骨が折れました。しかし自分がしっかり理解していないと人には教えられないので、自分の考えを整理することができましたし、非常にいい経験になったと思います。

学校が終わり、運営スタッフ(山梨県木造住宅協会の人たち)と打ち上げをした際、今回の勉強会が成功したことをとても喜んでくださいました。企画した時は「人が集まるだろうか」という心配もあったそうですが、授業やレジュメの中身が期待以上に良かったみたいで(苦笑)、私も安心しました。

最後はお土産に甲州ワインをいただきました。

kofu4-3.jpg 左:お土産の限定赤ワイン   右:試飲して買ってきたワイン

昨年末に「ぶどうの丘」でワインをいっぱい試飲した事は皆さんもご存知で、いつか続きをやるためには、妻の心証を良くしておこうと考えたようです(笑)
その思いをありがたく受けつつ、山梨の方々とは暫しのお別れです。

岸 未希亜

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2015年02月18日

バレンタイン

先週のバレンタインデーについて振り返ってみます。

「本命」「義理」の他に最近では「友チョコ(ともちょこ)」まであるそうですね。記憶を思い起こすと、小学生から大学院生までの18年間でもらったチョコは、両手で数えてもお釣りが来る程度の数でしたが、就職してからは毎年コンスタントに義理チョコをもらっています(笑)

今年のバレンタインデーは土曜日だったので、週末休みの会社で働く女性は「義理チョコを渡さずに済む」と密かに喜んでいたとか。実際にチョコの売れ行きも例年より悪かったと聞きましたが、当社は休みが水曜日ですので、今年もしっかり義理チョコをいただきました。
また、この日は建築中の現場で打合せがあり、建て主と久しぶりにお会いしました。その帰り掛けに奥様からチョコを手渡され、「いや~ありがとうございます。期待していました」と返事をしたので、一同大爆笑でした。

自宅に帰ると、娘が出迎えてくれて手づくりのチョコを渡してくれました。もらったのは、動物の顔を型取りして作ったアニマルチョコタルトです。

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小学三年生だった昨年から、こうして手づくりチョコを作るようになった娘ですが、父親はいつまで期待していていいものでしょうか(笑)

そして・・・これが本命チョコといいますか、夫婦チョコです。

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金曜日の昼休みに辻堂のテラスモールに足を運んで買いました。「えっ、買いました?」というツッコミが聞こえてきますね(笑)
そう、わが家では巷に逆らって夫が妻にチョコレートを贈る習慣なのです。

キッカケは「私の方がチョコを好きだから」という突拍子もない妻の思いつきでしたが、天の邪鬼な私も「それ面白いね」と乗っかってしまいました。結婚する前からだったので、もう20年以上になるでしょうか。生チョコが流行ったりと色々な流行があるので、大抵はリクエストを聞いて買いに行きます。
東京で自転車通勤をしていた時、ある年のバレンタインデーの帰り道に、自転車用の軽装で日本橋高島屋の地下売場(デパ地下)に入ってチョコを買ったこともありましたが、かなり異様な感じだったでしょうね(笑)

今回テラスモールに行くと、定番のGODIVAには長い行列がありました。広いスペースに臨時店舗が並んでいたので、店員のお姉さんに「女性がもらって嬉しいのはどれですか?」と聞いて勧められたのが、日本人の女性パティシエがつくっているという「PATISSIERE Kanako(パティシエール・カナコ)」です。初めて耳にした名前ですが、赤やオレンジの色鮮やかなチョコが入っていて、見た目も綺麗でした。

ところが、妻が箱を開けた途端、二人の娘が群がって来て「ちょうだい、ちょうだい」の大合唱。初めは抵抗していた妻も諦め、仕方なく三人で一口ずつかじっていました。

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あっという間に2個が無くなり、「全部揃った状態で写真を撮るつもりだったのに」と嘆くも、後の祭りでした。

岸 未希亜

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2015年02月09日

長野新幹線

この週末に北陸新幹線の試乗会が行われたというニュースをご覧になりましたか?

新幹線は現在、本州の端から九州の端まで6路線が繋がっています。
・東京オリンピックの直前に開業した東海道新幹線(東京~新大阪)
・東海道新幹線から遅れて1970年代に開業した山陽新幹線(新大阪~博多)
・1982年の開業時は大宮から盛岡までだった東北新幹線(東京~新青森)
・同じ年に開通した上越新幹線(東京~新潟/正式には大宮駅が起点)
・長野五輪の前年に開業した長野新幹線(東京~長野/正式には高崎駅が起点)
・2011年に全線開通した九州新幹線(博多~鹿児島中央駅)

一般に「新幹線」と称されている山形新幹線と秋田新幹線は、在来線の線路を改修して新幹線が乗り入れられるようにした路線で、踏切があるうえに最高速度も低いため、ミニ新幹線と呼ばれて区別されています。

さて冒頭で紹介した北陸新幹線ですが、2015年3月14日に全線開通となります。実はこれまで呼ばれていた「長野新幹線」は愛称で、正式には北陸新幹線の部分開業だったことを知っていましたか?

nagasin1E2.jpg長野新幹線「あさま」のE2系車輌

このダイヤ改正で富山県と石川県を走ることになり、呼び名は北陸新幹線に改められる訳ですが、これに伴って長年親しまれてきた「長野新幹線」の文字は、駅の看板や時刻表から消えてしまいます。
長野新幹線には30回以上乗車してきた私にとって、それはかなり寂しいことだと思っていた折、ちょうど親しい長野の工務店から設計の依頼があったので、「長野新幹線」を記録することにしました。

東京駅の新幹線乗り換え改札口の看板です。

nagasin2.jpg「長野」の文字がもうすぐ「北陸」に変わってしまうのですね・・・

改札口を入ると新幹線別の電光掲示板があります。

nagasin3.jpgこれも「上越・北陸新幹線」に変わってしまいます

北陸新幹線用に開発されたE7/W7系車輌です。すでに昨年から、長野新幹線として走っています。

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12号車は「グランクラス」という客車で、グリーン車よりも上級のファーストクラスのような仕様です。しかし、残念ながら私が撮影できるのは普通車の車内だけです(笑)

nagasin5.jpgすべての座席に電源コンセントがあるのは初めてだそうです

ところで、上越・長野新幹線の車内からも富士山が見えるのをご存知ですか?

nagasin6.jpg東京外環自動車道と交差する辺り(戸田市・さいたま市)からの眺め

nagasin7.jpg熊谷駅の手前でも、山並みの左側に見えています

nagasin8.jpgこれは軽井沢プリンスホテルスキー場です。他にもゴルフ場、ショッピングプラザ(アウトレット)があります。

長野新幹線の開通によって軽井沢までの時間が大幅に短縮され、観光客の増加だけでなく不動産の売買も活発で、長野県で唯一、人口が増え続けているそうです。

nagasin9.jpg軽井沢駅を出ると北側に浅間山が見えます。この辺りで暮らしている人にとっては、何と言っても浅間山がシンボルでしょうね。

nagasin10.jpg並走してきた千曲川を渡るところです。長野市は周囲を山に囲まれているので、関東平野に住んでいる私たちには空が狭く感じられます。

終点の長野駅に着きました。ホームに降りた瞬間、空気の冷たさが身に染みます。

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×マークがあるように、列車はここで折り返しますが、線路はすでに隣の飯山駅、そして金沢駅まで延びています。もうすぐ向こうから新幹線が来るのだな、と感慨にふけっていたら・・・

nagasin12.jpg始発の上り列車が入って来ました(笑)

終着駅だった「長野」が通過駅になってしまうと、この看板も変わります。

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それでも東京~長野間に現行の「あさま」が残るので、これまで通り始発なら自由席でも座れるな・・・そんなことを考えながら帰りの新幹線に乗りました。

ところで、中央線特急車内に置いてきた忘れ物は戻ってきました。

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実は、このマフラーが娘からのクリスマスプレゼントだったので本当に焦りました。今回はもちろん、網棚に物を置きませんでしたよ(笑)

岸 未希亜

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2015年02月05日

2月の鎌倉

まだまだ寒い日が続きますが、先日の2月1日に鎌倉に行ってきました。訪れた場所は鎌倉初代将軍源頼朝にゆかりのある鶴岡八幡宮です。やはり観光地ですから、寒いとはいえ晴れていたので、多くの人が訪れていました。

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参道より舞殿と本宮を望む


ご存じの方もおられると思いますが、鶴岡八幡宮といえば、平成22年に倒壊した大銀杏が少し気になっていました。

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移植された大銀杏


訪れてみると、階段すぐ横の大銀杏のあった所に残された根の部分から、若い木が伸びていました。一方、大銀杏の幹(親木)はと言いますと、写真にあるように階段から少し左のところに移植されていました。まだ根は張っていないということでしたが、生きているらしく、根元あたりから芽が出てきていました。何百年も生き、そして倒壊してもなお、まだエネルギーを宿しているようで、木の持つ力強さ・自然の持つ力強さを感じました。是非とも出てきた若い木には大きく育ってもらいたいですし、親木の方もまた復活して育っていってほしいと思います。
また、この時期は境内にある神苑ぼたん庭園の「正月ぼたん」が見ごろということを訪れてから知り、入園してみました。

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赤・紫・黄・白など、様々な色のきれいなぼたんが咲いていました。見ごろは2月下旬までですが、当苑では「鎌倉ぼたん」という種類が4月~5月下旬にも見られるということで、寒いのは苦手という方にはそちらの方をお勧めします。(入園料は500円です。)
鎌倉は花で有名な寺も多いので、今年はそれらを訪れ、このようにブログにアップできればと思います。

坪田 将浩

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