私たちの思い

共有したい家を造る目的

「なぜ家を建てるのか」

それは、日々の暮らしを豊かなものにするためではないでしょうか。
家族がいっしょに、時にそれぞれに、どのような時間を過ごすのか。
「居心地がいい」「楽しい」「美しい」と、
心から感じられる時間と空間を手に入れ、育てていくこと。
これが建主と共有し、大切にしたい「家を造る目的」です。

家は単に雨風をしのぎ、物理的な環境を整える箱ではありません。
住まう人々の気持ちが通い、拠りどころとなってはじめて
「住まい」と呼ぶことができます。

家族で囲む食卓、リビングから望む庭、
床の間に飾る花、家路に眺めるわが家の灯り……
住まう人々それぞれが積み重ねる日常の豊かさ。
その情景を私たちは「くらしの景色」と呼んでいます。

「自然の恵み」を活かすこと。これが私たちの家造りの基本です。

さまざまな「くらしの景色」を生み出す住まいを造りたい。
私たちは「自然の恵み」を活かすことが、その基本であると考えています。

自然の光、風の流れ、無垢の木や漆喰など味わいを増す自然素材、
周囲の景観や庭の緑……

それらを活かすために、軒の深い庇や引き戸など、
伝統的な住まいの知恵と間取りの工夫、
さらに弊社で30年以上の実績を重ねる
外張り断熱エアサイクル工法など新しい技術も取り入れ、
気候風土に適し、居心地のよい住まいの造りを行っています。
マンションやありきたりの住宅では、決して得られない豊かさが、そこにあります。

私たちが大切にしたいこと

基本性能と造り上げる力を大切にしています。

豊かな暮らしを実現するためには、住む人の安心・安全・健康が前提になります。
また、建物自体が健全な状態を維持し、長持ちする必要があります。

そのために、私たちは構造・断熱・シックハウス対策となる空気質など、
基本性能をとても大切にしています。

また、もう一つ大切なことは、計画したものをいかに造るか。
現場監理の力と職人の力を大切にしています。

私たちは、9名の一級建築士を初めとする、
こだわりを持った技術スタッフと、
長く私たちの家造りに携わる熟練の職人と共に、
一棟一棟、丁寧な住まい造りを行っています。

長く快適に暮らすために、トータルバランスを大切にしています。

施主との十分なコミュニケーションは、
希望以上の暮らしを実現するために欠かせないもの。
さらに敷地条件・周辺環境から、
家族の成長や素材の変化など将来を見据えた時間軸を加え、
広い視点で設計を行います。

また、設計・施工・アフターメンテナンス・リノベーションまで一括して行い、
40年以上に渡る住宅建築の実績も私たちの強みです。

デザイン性だけを追求したり、単に性能値だけを高めるのではなく、
住み心地やメンテナンス性などを幅広く考え、
トータルバランスに優れた住まい造りを行っています。

この地で1972年創業、地域に根ざす工務店として、地域の環境を大切にしています。

神奈川にもたくさんの森があり、建築に使える木々が育っています。
住まい造りに「地産地消」の考えを普及させるため、
2000年に「神奈川の木で家をつくる会」を発足。
柱・梁などの構造に神奈川の木を使った「木組みの家」を基本にしています。
木と漆喰の白壁が織りなすシンプルな空間は、
古くから私たち日本人が経験してきたもの。
自然と心が和み、安らぎを与えてくれます。

これからも、地域の職人と共に、常に顔の見える関係の中で、
地域の材料を積極的に使い、
愛着が持てる、時代に流されて古びることのない、
少し先の未来を見据えた私たちの住まい造りに
取り組んで行きたいと思っています。