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2022.09.06 / 建築と住まいの話

横浜市港南区Y邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「横浜市港南区Y邸」の見どころを紹介します。

建て主は当初、横浜のある工務店を気に入られていましたが、計画を始めるまでに長く待たされる状況だったため、当社にコンタクトを取ってくださいました。つまり当社は2番手だった訳ですが(笑)、建て主のお話を聞いてプランを作成し、コミュニケーションを深める中で、素晴らしいプロジェクトに昇華させることができたと思います。

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敷地の大半は道路面から1メートル高くなっていて、既存家屋は外階段を上がった所に玄関があり、敷地の北側1/5ぐらいは道路面と同じ高さでガレージになっていました。この敷地の特性を認識していた建て主の希望もあり、北側は道路面を基準に通常の2階建てを造り、南側の床を1メートル上げて中2階としたスキップフロアの家にしました。焼杉板を張った黒い外壁も印象的です。

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建て主は写真をコラージュしたイメージ集を用意していました。ダイニングテーブルと一体になったアイランドキッチン、周囲を囲われたお籠りリビング、庭との一体感があるもう一つのリビング等々。特殊な要素も多々ありましたが、建てたい家のイメージが具体的だったので、私もすぐにイメージを共有できましたし、いつもと違う設計にワクワクしました。

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1階には玄関と玄関収納、洗面コーナーや浴室などの水回りがあります。一番特徴的なのは、バイクガレージを兼ねた土間床の趣味室です。外から直に入ることができるスペースで、室内では玄関から靴を履いて入室します。洗面台は帰宅時にも入浴時にも使いやすい位置に配し、来客も使うのでオシャレに設えました。

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中2階は家族が集うメインスペースで、ダイニング、カフェコーナー、お籠りリビング、畳の間という、性格の異なる4つの居場所に分かれています。特にダイニングとカフェコーナーは化粧垂木の勾配天井になっていて、スキップフロアの魅力が詰まっています。
ダイニングテーブルにIHヒーターを組み込み、背面にシンクや食洗機を配した2列型の造作キッチンも目を惹きます。勾配天井から吊り下げるレンジフードについては苦慮しましたが・・・

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2階のフリースペースは、勾配天井によって中2階の空間と連続しています。道路向かいには建物が無くて視線が抜けるため、フリースペースの東面に眺望を楽しむ窓を設け、ベンチのあるヌック(小部屋)を造りました。板壁に囲まれてちょっと寛げるもう一つの居場所です。

その他にも、ガラス戸が全開する木製サッシ、カーペット敷きの部屋、ハーフユニットの浴室、暖房用の床下エアコン、クラシックスイッチやコンセントなど、こだわりの詰まった住宅です。

岸 未希亜

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