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2025.10.17 / 書籍・メディア掲載

新建ハウジング掲載

宣伝力・影響力の強い大手のハウスメーカーや、主に建売住宅を手掛けるパワービルダーの着工件数、受注金額が大きいのが日本の住宅業界。そんな日本の家づくりに警鐘を鳴らし、「変えよう!ニッポンの家づくり」を標榜するのが新建新聞社(しんけんしんぶんしゃ)です。

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月2回発行する「新建ハウジング」、毎月発行の「月刊アーキテクトビルダー」、年3回発行の「高断熱住宅専門誌 だん」の他、「新しい工務店の教科書」といった書籍も発行しています。様々な情報やアイデアを提供し、工務店業界を先導する頼もしい存在と言えます。
中でもタブロイド紙サイズの「新建ハウジング」は、16頁の紙面にタイムリーな情報が掲載され、工務店にとっては必読の新聞です。
その中に、工務店で働く人を紹介する「ササエビト」というコーナーがあります。最近始まったばかりのコーナーなのですが、「暮らしをつくる人びとを訪ねて」ということで、最新号で私が紹介されました。

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購読者以外の目には触れませんので、私の自己紹介として転載させていただきます。

建築家の吉田桂二氏(故人)に師事し、13年間、連合設計社市谷建築事務所に在籍した。吉田氏との最初の出会いは、早稲田大学理工学部建築学科3年生の時。大学の図書館で偶然手に取った作品集がきっかけになった。「当時の授業では、安藤忠雄の名前が出てくることはあっても、桂二さんのように町並み保存に取り組む建築家について学ぶ機会がなかった。日本の古い民家が好きだった僕にとって、住宅や公共建築の設計を、伝統的な意匠や手法を用いながら"現代の仕事"にしている姿勢にたまらなく惹かれた。もう吉田桂二にしか目が行かなくなった」と振り返る。
大学院に進んだ修士2年の春、思い切って吉田氏がいる連合設計社に電話。夏のアルバイトを経て翌年入社し、様々な業務を経験した。印象に残るのが吉田氏の工務店との関わり方だ。「呼ばれれば全国どこへでも出かけて行って惜しげもなく自らの考えや設計手法を披露し、人を育てた。当時、ここまで工務店と密に付き合う建築家は桂二さんくらいしかいなかったように思う」。
神奈川エコハウスでは通算8件の住宅設計を吉田氏に依頼したが、8件目を岸さんが担当。その後、同社のモデルハウス建て替えプロジェクトに参加した縁で 2009年、37歳の時に神奈川エコハウスに入社した。名のある設計事務所から工務店への転身は珍しかったはずだ。「不安がなかったと言えば嘘になるが、来てみたら想像以上に面白く、この選択は間違いじゃなかった」。
設計を担ったモデルハウスは大きな反響を呼び、その年だけで同社史上最高の32棟を契約。現在の家づくりのスタイル(気候風土や暮らしに寄り添い、世代を超えて住み継げる普遍的な木の家)は同社が吉田氏から学んだものであり、岸さんが磨きをかけていると言えそうだ。
今年 7月に書籍『間取りの学校』(エクスナレッジ刊)を上梓した。「間取りは建て主と設計者が対等に会話できる永遠のツール。立体になった途端に素人は踏み込めなくなるが、平面の間取りなら建て主の要望を聞きつつ、より快適に暮らせるアイデアを提案したり説得したりと、フラットなコミュニケーションが取れる。間取りの巧拙は住み心地や家の面白さにも直結する。現代でも間取りの腕を磨く意義はまだまだあると思っている」。

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なかのり工務店/磐田市 を訪ねる桂二さん(2007年)

当社は「和風住宅」「和モダン」「上質な日本の住まいSO」の取材・掲載で新建新聞社と長いお付き合いがあり、昨年は「だん」の取材もありました。その縁で私に声が掛かっただけですが、私の経歴を必要十分かつ素敵にまとめていただいたので、ブログで紹介した次第です。
その師匠が亡くなった2015年末に書いた追悼ブログ「桂二さん」も併せてお読みください。

岸 未希亜

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創業から53年の実績。自然素材を使った健康住宅で地域に根ざす工務店
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木造住宅/和風住宅/和モダン/自然派健康住宅/エアサイクル住宅

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