エアサイクル加盟工務店向けのデザイン塾で、全8回のWEBセミナー講師を務めたのはもう3~2年前のことになります。今回もエアサイクル本部(フクビ化学)に頼まれて、約30分のWEBセミナーをすることになりました。
開催の5日前に知人から「フクビのオンラインセミナーで講師をするんですね」という連絡が届きました。今回は加盟工務店向けではなく、フクビ化学の製品を使っている等、フクビ化学のメルマガを購読している会社や個人が対象でした。連絡をくれた知人は神戸市在住なのですが、参加申込みをしたということだったので、「下手な話はできない」と気合いを入れ直しました(笑)
セミナーのタイトルは「北側にリビング?環境との共棲を大切に」というもので、2つの事例紹介を中心にパッシブデザインについても話しまた。 (1)日射取得と建物配置 (2)日射取得と窓 (3)日射遮蔽と屋根・庇 (4)日射遮蔽と窓 (5)通風を考えた間取り というパッシブデザインの基本内容については以前のデザイン塾で作成しているため、一から資料を作る必要はありませんでしたが、新たに得た情報を加えてブラッシュアップしました。
日射遮蔽や日射取得と屋根の関係にについて、一般的には南中高度が最も高い夏至(6月20日)と南中高度が最も低い冬至(12月20日)を基準にすることが多いです。しかし、夏の暑さは6月よりも8月、冬の寒さは12月より2月が厳しいということで、1ヶ月半程度のズレがあります。横浜市(神奈川県)の太陽高度で比較すると、冬至が31°に対して2月4日は43°、夏至が78°に対して8月4日は67°になります。
78°だと45cm程度の庇でも日射を遮蔽できますが、67°の場合は90cm程度の軒の出が必要で、大きく違ってくるのです。総2階の家は1階南面の窓上に庇かバルコニーが必要になります。
この2月上旬と8月上旬を基準にすることは、エアサイクルのために環境設計のアドバイスをしてくださっている滋賀県立大学准教授の金子先生から教えられたもので、軒の出を決める際の指針にしています。
実例1は「パッシブデザインの家」として、「付かず離れずのスタディスペースをもつ家」を紹介。
実例2は「敷地環境を丁寧に読み込んだ家」として「南を背に、北の景色を望む家」を紹介しました。
これを動画にすれば、セミナーに参加されなかった多くの方にもお届けできると思いますが、現在は猫の手も借りたいほど忙しいので、落ち着いたら考えてみます。
岸 未希亜
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