今週末の7月24日に見学会を開催する「横浜市緑区K邸」の見どころを紹介します。
神奈川エコハウスと出会う前、建て主は多くの工務店を回って多くの提案をもらっていました。どれも決め手に欠けたのだと思いますが、迷い子になっていた建て主は、最後の1社として当社を訪ねることにしたそうです。訪ねる前にホームページを見ると、スタッフに先輩の名前を見つけたご主人が、奥様に「俺この人知ってるよ」と言ったとか。
その先輩が私だったのですが、運命を感じてしまったようです（笑）
よく整備された住宅地ですが、全体に平らな所が少なく計画地の前も坂道でした。敷地は道路面に2台分の駐車スペースが確保され、その後ろに擁壁が立ち上がって2ｍの高低差があります。
方位が約45度振れているため、LDKを隣地側に向けるか道路側に向けるか迷うところです。
他社案は隣地側を向く提案が多かったようですが、現地に立つと道路側の空間の広さと視線の抜けが大きかったので、私の提案は、隣地側（南東）の窓から採光しながら、道路側にひらく形にしました。
建築家住宅のテイストが好きな奥様の好みに合わせて、室内は外周の柱・梁を隠した大壁をベースに、床梁と丸太柱が見えるナチュラルモダンな空間です。
対面キッチンの照明はflameの凸ランプ、ダイニングの照明はジョージ・ネルソンのバブルランプ、窓上には間接照明も仕込んであります。
ダイニングの北側にリビング、その南西側に小上がりの和室があります。和室との境は3本の襖で閉められますが、普段は戸袋の中に収まるため、LDKとの一体感があります。和室の奥には足を下ろせるスタディコーナーも用意しました。
まだ外構（庭）は完成していませんが、隣家の庭木が借景になっていて、窓からの眺めもいい感じです。
奥様がバイブルにしていた建築本を参考にして、キッチン背面の食器棚はスッキリしたデザインにまとめました。2階にあるご主人の書斎は、座位と立位のダブルカウンターを設けています。
また、勉強場所の違いによって兄妹で部屋の大きさを変えたのも珍しいパターンです。部屋の外に机を置いて勉強するお兄ちゃんは4帖半、部屋の中で全て完結させる妹は6帖という風に。
他にも、脱衣室と分けた洗面コーナー、カウンターと収納があって室内物干場にもなる脱衣室、壁も照明も暗めにした雰囲気あるトイレなど、見どころがいっぱいあります。ぜひご覧ください。
岸 未希亜
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