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2022.04.07 / 建築と住まいの話

藤沢市H邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「藤沢市H邸」の見どころを紹介します。

敷地は一宅地の区画が広く、通過交通が制限されている環境の良い住宅地です。北西と北東で二面接道している角地で、北側は視線が抜けて解放感がある一方、南側には家が迫ります。

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第一案では、建物をL型にして敷地の南側をできるだけ空ける形にしましたが、建て主がシンプルな四角形平面を望まれたので、南東側隣地境界に平行な長方形平面をベースに、吹抜けから日照・採光が得られるプランにしました。

床面積は33.8坪もあるのに、俗に言えば「1LDK」になる不思議な間取りです。文字情報だけだと、どんな家か想像がつかないかもしれませんね。

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お二人で暮らす家ながらLDKは21帖と広く、個室は和室(寝室)しかないのですが、襖を引き込めば6帖の和室もLDKの続き間になります。

さらに2階には書斎的に使うフリースペースがあって、その周りを収納スペースが囲みます。フリースペースは4帖半の吹抜を介して1階と繋がるため、2階も含めてほぼワンルームになっており、このLDK21帖+2階14帖の大きな広がりが「1LDK」の答えです。

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室内の壁が全て左官仕上げ(漆喰と珪藻土)になっているのも特徴です。通常は水回りや収納室の壁、そして天井にもクロスを貼っていますが、この家は天井も杉板張りか珪藻土。浴室もハーフユニットにして壁・天井を桧板張りにし、ステンレス製のキッチンを採用するなど、素材選びも大切にしました。

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リビングなど主要な窓にはカーテン類ではなく障子を入れました。和室には杢板の敷目天井を採用し、床柱は北山杉の天然絞り丸太です。玄関引戸は木製のガラス格子戸、収納の出入り口には暖簾、吹抜け周りの手摺を竪格子にするなど、全体に和の意匠をまとった住宅です。

建て主と初めてお会いしたのは2014年の夏です。当時から自然素材の家づくりを考えていて、当社ともう1社を検討されていましたが、計画は一時中断。6年の空白期間を経て2020年の秋に再来社されました。
当時と同じ2社からプラン提案を受けるなど、改めて両者を比較検討された結果、6年半越しに振り向いてもらえました(笑)  

岸 未希亜

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創業から49年の実績。自然素材を使った健康住宅で地域に根ざす工務店
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