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2021.10.07 / 建築と住まいの話

藤沢T邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「藤沢市T邸」の見どころを紹介します。
ご実家の敷地は三面が道路に接するかなり広い面積で、計画地はその一部です。周辺の地形が東下がりに傾斜しているため、所有地全体は東西で約5mの高低差があり、西側半分と東側半分で二段に分かれています。この西側部分の北半分は将来の宅地化を踏まえた暫定駐車場にし、その南側に住宅を計画しました。

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見どころの一つ目は、2階から1階まで下りてくるダイナミックな大屋根。そして少し濃いめの土色に塗られた左官仕上げの外壁です。

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「大屋根の外観が好き」という建て主のため、大屋根が下りてくる大空間下にLDKを配置する前提でプランを考えました。
建物の形は、間取りを始める前に決めておく必要があるので、少し変わった形にしたい場合は初めが肝心です。また、方位が斜めに振れているので、大屋根をどちらに向けるかも迷う所でしたが、周囲の状況(視線)や日当たりから、今の形にしました。
外壁は茶系の落ち着いた色にしたいということで、特注色をつくりました。建築家の伊礼さんが設計する住宅でお馴染みの、「そとん壁」のような雰囲気になっています。

二つ目は、大屋根の空間を生かした勾配天井の、開放的なリビング・ダイニングです。

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リビング・ダイニングだけで17帖強の広さがあり、LDKでは22帖強。勾配天井が2階へと連続するため、大きな広がりが感じられます。縁側越しに窓の外にも視線が抜け、心地よい風が入ってきます。
造作食器棚、テレビ台、デスクカウンター、本棚、そしてミーレの食洗機を備えたグラフテクトのキッチンなど、各所を構成する仕様も充実しています。ダイニングに吊り下げたflameの照明にもご注目ください。
見学会には間に合いませんが、ダイニングテーブルは家具職人である奥様の妹さんが製作し、椅子はカンディハウスのウイングラックス・アームチェアを入れることになりました。

三つ目は、家事動線に配慮した間取りです。

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共働きのため、家事動線を集約したい要望があり、まずは洗面室と分けてランドリールームを設けました。ランドリールームは3帖あって、ガス乾燥機(幹太くん)を備え、洗濯物をたたむ作業台もあります。
その隣を家族用のウォークインクローゼットにしているので、「洗う→干す→たたむ→しまう」の動線が最短な上、回れる動線になっているので便利です。洗濯機を置かない洗面室は生活感が薄まるため、人工大理石カウンターや家具扉を用いて綺麗に設えました。

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この家は太陽光発電を搭載したZEH住宅であり、エアサイクル工法を採用している点も特徴です。エアサイクル工法は太陽熱や地熱を生かしたパッシブな仕組みで、壁体内や屋根裏が乾燥するので木が長持ち。これから新しい家族のできる若い夫婦が、孫の代まで一緒に暮らせる長寿命な住まいです。

岸 未希亜

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