ウッドショックについては住宅を検討されている方の多くが、すでにご存知ではないかと思います。
状況としては、輸入材は構造材や間柱や筋交い等に使用する羽柄材という材料、天井下地や壁下地に使用する材料まで、全般的に上がっています。国産材も輸入材の価格上昇や品不足の影響で、かなり影響を受けています。
特に柱や土台に使用する比較的細めの構造材や羽柄材の価格が上がっています。これらは、どの会社も使用する割合が多い材料なので、需要に対して供給が追い付かず、取り合いになっている状況です。
ただし、県産材では現状あまり影響が出ていない材料もありますので、県産材を中心に使用している当社は、他の会社さんに比べれば影響は少ない方だと思います。また、材料の供給も長い付き合いのある県内の提携製材所2社から供給を受けていますので、安定しています。
一般的には、価格はまだ上がる可能性があり、落ち着いてきても、元の価格まで戻ることはないだろうという見解です。
また、木材だけではなく、すでに屋根材や基礎の鉄筋に使用する鋼材の価格が上がっていたり、全般的に価格が上がる傾向にあります。この価格上昇は、すでにメーカーや建築会社の努力だけで吸収することは難しく、建て主の方に負担をお願いしなければならない部分が出てきています。
価格は上がっているけど、予算は上げられない、または上げたくない。いろいろ希望を削っていかないと難しいかもと悩まれている方に、一つのご提案です。
当社では、フルオーダーの注文住宅「アースハウス」とガイドライン付き注文住宅「nichi-nichi-ka」2つのシリーズがあります。
「nichi-nichi-ka」はガイドラインの中で建築することで、高性能かつ自然素材の木の家をリーズナブルにご提供できるシリーズです。
ガイドラインとは、間取りや仕様、打合せの制限などがあり、何でも自由にできるわけではありません。すべてにこだわって建てたいという方には対応が難しいと思います。
例えば、建物の形状は四角の総2階建てを基本に一部玄関など小さな部屋を付けられるというルールになっていて、Ｌ形にしたい、中庭を設けてコの字型にしたいという要望には対応ができません。
四角の総2階建てを基本にする理由は、構造・断熱などの性能、施工やコストの面で一番メリットがある形状だからです。私たちは、ガイドラインを制限としてネガティブにとらえるのではなく、合理性を追求することで、良い家をリーズナブルに造る為の道しるべだと考えています。
また、性能や素材等の品質の面ではフルオーダーのシリーズと近い仕様としています。基本性能は当社が推奨する「Ｃ１、Ｇ２、Ｔ３ for SDGｓ」（気密1.0以下、断熱Ｇ２ｸﾞﾚｰﾄﾞ、耐震等級３）を基本とし、まずこのレベルで建てておけば間違いはないというレベルです。素材も無垢の木や珪藻土等を使用し自然素材を基本に、パッシブデザインを取り入れることも当社の基本的な考えと同じです。
コストダウンは基本的に設計・施工・打合せ等多岐にわたる合理化、効率化、必要以上のこだわりを我慢する、などといった部分で行っています。アースハウスとまったく変わらないわけではありませんが、なるべく性能・品質を下げないようにしています。
ちなみに間取りは四角の外枠が決まっていますが、中の間取りは自由です。要望をヒアリングした上で、敷地の状況を踏まえて個別にご提案をします。規格型の決まった間取りを選ぶわけではありません。ガイドラインのルールの中で、いかに要望をかなえ、敷地の良さを取り入れた設計を行えるかは、設計士の腕の見せ所です。ご期待ください。
人それぞれにこだわる部分もさまざまですので、ガイドラインの中でも十分に自分の希望は叶えられたというオーナーさんはたくさんいます。ウッドショックに見舞われている今、ぜひ、nichi-nichi-kaについてもご検討ください。
nichi-nichi-kaは天井に構造材の木を現わすLO-CO ver.と、木の見え方を抑えてナチュラルモダンなNatural ver.、好みに合わせて２つのバージョンを用意しています。
＜LO-CO ver.内観＞
＜Natural ver.内観＞
＜外観＞
まだ、不十分な情報ですが、ホームページもご覧ください。
https://www.nichi-nichi-ka.jp/
（nichi-nichi-kaは、アースファクトリー事業部が提供する住宅シリーズです。）
