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2021.05.28 / よもやま話

大怪我からの復活

ホームページのプロフィール欄に書いているように、私は2011年の夏からランニング通勤をしています。雨の日や、持ち帰りの仕事がある時を除いて、基本的には自宅と会社の往復はランニングです。
ところが昨夏、アキレス腱を断裂してしまったため、走ることができなくなりました。断裂したのは、半年ぶりにフットサルをやっていた8月末のとある夜です。フットサルは年に3~4回しかやらないので、参加する時はいつも数ヶ月ぶり。それでも全然動けることが自慢でもあったのですが、過信だったみたいです。

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これまでの人生で、入院するような大怪我や大病とは無縁だったので、少なからずショックでしたし、50歳を目前にして身体が老化していることを悟りました。
「アキレス腱断裂」の経験者はご存知だと思いますが、整形外科での選択肢は保存療法(ギプス固定)と手術の2つです。仕事に穴を空けられないため、数日の入院が必要な手術は取りあえず回避しました。「スポーツ選手じゃないので早く元に戻らなくても良いや」とか「手術は嫌だな」という気持ちもありました。そして、左足をギプスで固定した「松葉杖生活」が始まったのです。

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これが実に不便で、特に困ったのが階段です。階段で松葉杖を使うのは難しく、ケンケンで上り下りするしかありません。会社で紅茶やコーヒーを入れるのは1階のキッチンなのですが、自分のデスクが2階にあるため、行くのが億劫になりました。自宅でも階段の上り下りでドンドンドンと騒がしく、厄介者です。両手が塞がっているので買い物に行っても荷物を持てず、家では「役立たず」の汚名を着せられました(笑)
「夫が役立たずで困っちゃう」ということで、妻が「アキレス腱断裂治療院」という所を見つけました。そこは、ギプスを外して歩きながら治すという「歩行療法」を提唱しているのです。

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池袋(東京都豊島区)にあるというので、松葉杖で電車に乗って行って来ました。地図の場所にあったのは、どこの町にもあるような接骨院でしたが、そこの若い先生が、考え方を同じにする仲間と「アキレス腱断裂治療院」という合資会社を作って運営していました。したがって、普通に接骨院にやって来る地元のお年寄りがいて、私のように遠くから通ってきたアキレス腱断裂の患者が一緒になります(笑)

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石膏の様な硬いギプスは外れましたが、歩行療法は包帯で巻いた歩行ギプスを付けて、アキレス腱を使わないようにガニ股で歩きます。練習させられましたが、その日は怖くて、松葉杖を使いながら帰りました(笑)
でも、慣れればガニ股歩きも板につき、とにかく階段の上り下りは格段に楽になりました。大変だったのはお風呂で、左足にビニル袋を被せる必要があって面倒でした。そして左足はサンダルを履いていないといけないため、冬だと辛かったかもしれません。

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包帯を巻き直してもらうため、2週間毎に池袋まで通院。「1ヶ月ぐらいで普通に歩ける」との触れ込みでしたが、経過が良くなかったので、さらに2週間後に歩行ギプスを外してもらいました。その時点ではアキレス腱がつながっているだけなので、リハビリメニューを教えてもらって取り組みます。
しかしなかなか毎日できないこともあって、完治と言える状態までは時間がかかり、とうとう9月~1月の5ヶ月も車で通勤してしまいました。そして漸く2月2日からランニング通勤を復活させました。

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初めは走るのもおっかなびっくりで、元気な時は家から会社まで16分台で走れるところを、20分もかかりました。さらに5ヶ月ぶりの運動によって、両足が筋肉痛でバキバキでした(笑)
ここ最近はアキレス腱の違和感も無くなり、16分台、17分台で走っています。そして5ヶ月のブランクはありましたが、今夏でランニング通勤も丸10年になります。10年前のブログに「8年間で12,000km」という目標設定を書きましたが、想定より走る日が少ない傾向なので、10年で目標に届くかどうかという感じです。その結果は日を改めて報告します。

岸 未希亜

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