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2021.05.21 / 建築と住まいの話

スケールの大きな外構

久しぶりのブログです。このところ来場者も多く、4月から急激に忙しくなってきました。ブログを描くことが息抜きにもなっているのですが、GW前からプレゼンの連続で息抜く暇さえありません(笑)
先月末、昨春にお引き渡しをした住宅の撮影に行って来ました。ちょうど1年前のブログで、建築前から完成までの出来事をお伝えしましたが、その時は外構工事の真っ最中で、外観は中途半端な状況でしたね。約3ヶ月かかった外構工事が夏に終わり、今年の3月にメインの植栽工事も終わって、遂に「完成」を迎えました。

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敷地は眼下に大海原を望む山の斜面。敷地の5分の2にあたる北側の100坪は、公道に接していて平坦ですが、5分の3にあたる150坪は傾斜地です。家はこの斜面に建っているため、100坪ある土地の平らな部分は全て前庭です。道路から玄関までの距離は約40mあって、倉庫や樹木で家の姿は見えません。

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この前庭を家の2階レベルに設定しているため、小さなブリッジを渡った2階中央に玄関があります。建物の横には土留めを兼ねた石積みのアプローチがあって、南側に下りていくことができます。

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浄化槽の上に作ったウッドデッキ、そして家の南側に設けた二重回廊から景色を存分に味わうことができ、大地との一体感も感じられます。
外構工事を手掛けたのは「庭ふじ木」の藤木さん。規模が大きいので、仲間を何人も呼んで工事をしていましたが、石を積む工事には相当な日数がかかっていました。

そして玄関からリビングに入ると、大空間と大きな窓に迎えられます。

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寄棟屋根の形が室内に現われた桧板張りの天井、その下には松の曲がり梁を使った迫力満点の小屋組み。開口部には障子が入っていますが、いつもの障子ではありません。建て主と縁のある吉原木工所(島根県)が製作した組子障子で、桐麻組子と呼ばれるデザインです。
そして障子・ガラス戸・網戸・雨戸を重ね使いした開口部を全開すると、絶景が広がります。

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ガラス戸が引き込まれると、室内と屋外との境界が曖昧になって気持ちいいですが、市街地ではなかなか全開にはしにくいものです。しかし、他人の視線を気にすることなく、これだけの景色が広がるのなら、迷うことなく全開サッシを使いますよね。

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1階にはゲストルームがあるため、いつか自分も泊めてもらいたいと思っています(笑)

この住宅は「大海原を望む傾斜地の家」として、ホームページの「事例紹介>完成物件」に加わります。造園・外構のボリュームが大きく、室内の見どころも多いため、写真はいつもの倍ぐらいになりますので、ぜひご覧ください。

岸 未希亜

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