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2021.03.05 / お知らせ

全棟の気密測定を始めました

コロナ禍で家にいる時間が多くなったことも一つの要因だと思いますが、最近のお客様は、本やユーチューブ等で事前に知識を得た上で来られる方も多いです。「御社のUa値(断熱性能)はどうなんですか?」「C値(気密性能)はいくつなんですか?」というご質問も珍しくなくなってきました。当社の平均的な値は〇〇~〇〇くらいですとお答えしていますが、大切なことは、実際に自分が家を建てた時にその性能が確認できるか、ということではないでしょうか。
当社では、構造計算による耐震性能やUa値計算による断熱性能については、一棟ごと個別に計算を行ってきたので、その結果をお伝えしてきました。
しかし気密性能(C値)に関しては、1~2年に1棟程度のサンプリング測定を行い、想定される数値を知るのみでしたが、この度、全棟で気密測定を実施することにいたしました。

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C値とは建物の隙間面積を表す値であり、この値が小さければ小さいほど、気密性能が優れていると言われています。(1999年時点で基準とされていたC値は、北海道と東北の一部地域で2.0以下、その他の地域では5.0以下でした)
隙間量の測定方法ですが、換気口など計画的にあけた穴を全部ふさぎ、室内の空気を送風機で強制的に外に排出します。この時に生じる気圧差と風量でC値を算出します。

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今回測定したお宅のC値は0.9㎠/㎡という結果でした。これは床面積1㎡の大きさに対して、0.9㎠の隙間があるということを意味します。
開口部が大きくその個数が多い当社の住宅としては、1㎠以下を目標値としているので、この結果を見て私たちも安心しました(笑)
(当社の住宅でも、外張り断熱工法やエアサイクル工法など、工法や仕様によりC値の目標値も異なります。)

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気密性能が良いということは、断熱や換気が本来の能力を発揮し、より快適に過ごすことが出来るということです。神奈川エコハウスは今後、全現場で気密測定を行い、測定結果をお客様にお伝えしますので、当社で家づくりを検討されていて、C値が気になる方もご安心ください。

神奈川エコハウス 下平雄介

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