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2020.10.08 / よもやま話

サッカー番組を想う

立て続けにサッカーの話題で恐縮です・・・昨年末も同じ書き出しがありましたね(笑)
先週の日曜日の夜、いつも見ているテレビ番組が放送されませんでした。その番組は、テレビ朝日で2002年から放送されている「やべっちFC」です。

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お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之が司会進行するサッカー番組で、サッカー選手が「ハーイ!やべっち」と言ってからコメントするのが「お約束」になっています。皆さんはこの番組をご存知でしたか?

「やべっちFC」以外にもJリーグ開幕から放送しているTBSの「スーパーサッカー」、元NEWSの手越祐也が司会をしていた日本テレビの「サッカーアース」などがあり、私はNHKBS1の「Jリーグタイム」と、テレビ東京の「FOOT-BRAIN(フットブレイン)」は毎週録画して欠かさず見ています。
今でこそ、こうしたサッカー番組は幾つもありますが、私が子供の頃は、東京12チャンネル(現テレビ東京)の「三菱ダイヤモンドサッカー」しかありませんでした。誰か共感してくれませんか(笑)

Jリーグが始まった1993年5月、アマチュア時代の閑古鳥が鳴くスタンド風景を見慣れていた者にとって、超満員のスタジアムには仰天しました。そしてサッカー番組やサッカー雑誌がもの凄く増えました。それまではマイナースポーツの一つでしかなかったサッカーが「世間でもてはやされている」ことに、不思議な感覚があったのをよく覚えています。

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NumberPLUS 30周年記念号より

ちなみに私は、このJリーグ開幕セレモニーに出演した稀有な体験があります。
大学のサッカー同好会のメンバーと一緒に名古屋グランパスエイトのフラッグを持って入場行進し、川淵キャプテンが開会宣言した時には国立競技場のピッチに立っていたのです。これは孫に伝えたい自慢話ですね(笑)

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そしてワールドカップ日韓大会が開催された2002年、再び日本じゅうでサッカーへの関心が高まり、「やべっちFC」もスタートしました。サッカー選手を親しみやすい存在として取り上げ、それほどサッカーに詳しくない「ライト層」が興味を引く番組作りと、自身もサッカーをしていた矢部が、選手を心からリスペクトしながらも、適度なさじ加減で選手に突っ込みを入れる様子が好評でした。

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選手が矢部浩之にリフティングの宿題を出す企画、選手自身がキャンプの様子を撮影する「でじっち」という企画など、新しい試みがいろいろあって、選手からも愛されていた番組でした。若い選手は子供の頃に「やべっちFC」を見て、「いつか自分もこの番組に出たい」と頑張ったという話もあります。
だから「番組終了」の第一報が伝えられた時には、選手などから存続を願う声も数多く聞かれましたが、当然テレビ局の方針は変わらず、先々週、惜しまれつつ番組は終了しました。そんな訳で最終回は、選手やチームからの感謝の言葉が連続し、思わず熱くなってしまいました。

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手越祐也と矢部浩之を失ったサッカー番組の世界で、いま新しい人材が求められています(笑)

岸 未希亜

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