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2020.08.21 / 建築と住まいの話

新しい完成事例

7月には、今年完成した住宅の撮影を幾つか企画していましたが、雨続きだったので全て延期になり、8月になって立て続けに撮影を行いました。晴天が続いて予定通り行われたのは良かったのですが、猛暑のため、撮影助手をしているだけで汗をいっぱいかきました。

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その第一弾が保土ヶ谷の家です。保土ヶ谷の敷地は南西の角地で日当りが良いため、敷地条件に囚われない素直な間取りを落とし込むことができました。小学生の子供がいる子育て家族にとって、子供の成長は暮らしに変化をもたらします。したがって子育て世代の住宅には、暮らしの変化に順応できる柔軟性が必要になります。3LDKとか4LDKで表現する間取りではなく、空間に余裕を持たせたり、フレキシブル(柔軟性のある)な部屋の使い方が求められる訳です。

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LDKの北側には小上がりの和室があります。泊まり客の布団を敷くために押入を設け、リビングから入った南風が北窓から抜けて行きます。小さな吹抜けを通して2階ともつながるため、日照や通風の良さは抜群。2階の書斎コーナーは、1階の気配も感じつつ、ほど良く囲われた居場所になっています。
今日、在宅ワークが常態化しつつある方々にとっては、部屋としての「書斎」の需要が高まっていますね。

こうした普遍性の高い間取りは、家が子供の世代に引き継がれても、あるいは家を売ることになったとしても、永く住み継がれる可能性が高いので、資産価値が高いと言うこともできます。
その一方で、この家ならではの特徴的な部分は、水回りとウォークインクローゼットを玄関の近くにまとめたこと。週に何度もジョギングしているご主人が、「帰宅してすぐにシャワーを浴び、着替えてからリビングに行く」ためです。 暮らしの特徴的な部分に焦点を当てると、その家らしさや面白さが生まれるので、そのバランスが大切です。

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前面道路は人通りが少ないこともあり、道路境界にはフェンスを設けず、植栽で柔らかく囲いました。圧迫感を感じさせない有機的な外構に加え、建物も高さを抑えて軒の水平ラインを強調しているため、周囲の環境に溶け込んだ優しい雰囲気を醸し出しています。
また、洗濯物が道路からもリビングからも見えないように、リビング前を避けて、ウッドデッキの一角に板塀を立てました。機能性と美しさを兼ね備えた目隠しです。

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この住宅は「初めにシャワーと着替えを済ませる家」として、近日中にホームページの「事例紹介>完成物件」に加わります。ぜひご覧ください。

岸 未希亜

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創業から48年の実績。自然素材を使った健康住宅で地域に根ざす工務店
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