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2020.06.25 / お知らせ

完成事例を加えました

先日、1年前にお引き渡しをした住宅の撮影に行って来ました。竣工からちょうど1年だったので、同じ日に1年点検も一緒に行う計画でしたが、梅雨空で雨天延期が2度。3度目の正直となりました。

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この住宅は計画段階から極めて特殊でしたので、この点に触れない訳にはいきません(笑)
まず道路が基準法43条2項2号の規定に該当するため、許可申請や建築審査会の同意が必要で、避難路を確保するための壁面後退や、準防火地域相当の防火仕様まで求められました。さらに前面道路、敷地の幅とも狭いため、建物形状に及ぼす道路斜線の影響も小さくありません。ひとことで言えば「ややこしい敷地」でした。
さらには、建て主が玄人レベルだったことも特筆されます。建築が大好きだったり、好きな建築家のいる建て主はこれまでにもいましたが、堀部安嗣さん、伊礼智さん、中村好文さん、田中敏溥さんといった名前を挙げ、図面が読めて出来上がりをしっかり想像できる建て主は、普通ではありません(笑)

その建て主が考えた間取りを赤ペン添削すること数回、建て主の想いを受け止めながら、より良い間取りに導くことができたと思います。複数の工務店を見て回っていた建て主が、その中から当社を選んだ一番の理由は、自分の好みや間取りに向き合ってくれる、柔軟なパートナーを求めていたからでしょうね(笑)

kansei2022.jpg谷戸(やと)にある敷地のため、家から山の木々が見える静かな住環境です。南北に細長い敷地ですが、南北に視線が抜ける利点を活かすため、LDKを細く長く連続させた点が間取りの特徴になっています。
2階中央に吹抜けとフリースペースを設けているため、2階の和室や子供室と1階のリビング・ダイニングが一体の空間になっていて、延床面積24坪とは思えない、空間の豊かさも感じられます。

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前述の通り、堀部安嗣さんをはじめとした建築家の設計が好きな建て主。デザインの好みはナチュラルモダンで、木質感は残しながらも柱や梁はほとんど隠し、建具にはシナ合板フラッシュ戸を採用するなど、建築家住宅のようなシャープなデザインにまとめました。

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子供部屋のロフトを秘密基地にしているお子様たちは、こんなにもパパの想いが詰まっていることは知らないと思いますが、この家での暮らしを心から楽しんでいるようでした。
この住宅は「建て主とつくる添削プランの家」として、ホームページの「事例紹介>完成物件」に加えました。ぜひご覧ください。

岸 未希亜

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