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2020.03.13 / 建築と住まいの話

葉山K邸完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「葉山町K邸」の見どころを紹介します。

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建て主のK様は、土地探しでお世話になった不動産会社からの紹介で、1年前に当社コンセプトハウスを訪れました。不動産会社から仕事をいただく建築会社は珍しくありませんが、当社では滅多にないことです。
先に紹介された建築会社では自分たちの希望が実現できそうになく、「どこか他に知りませんか?」となったようです。K様が和風好みだったことと、求める水準が高かったため、担当者の個人的な伝手(私の弟と同級生)で当社に話を振ってくれ、その小さなキッカケによって、この家は生まれました。

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敷地は南道路で間口も十分に広いため、採光や日照の問題はありません。北側は小さな河川と接しているため、眺望や風通しに恵まれています。しかし河川擁壁の安全性が問題となり、基礎下に杭を入れることになりました。
そうした条件下で完成したこの家は、延床面積50坪の二世帯住宅です。見どころは幾つもありますが、主なポイントは4つです。

①玄関のみ共有した二世帯住宅

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1階に親世帯と子世帯の寝室、2階に子世帯のLDKや子供室を配した上下分離型の二世帯住宅です。私が設計した二世帯住宅で最も多いのが、この「玄関だけを共有した上下分離型」です。神奈川・東京では敷地の広さにも制約があるため、上下に重ねることが最も合理的ですし、玄関だけでも共有すれば面積を抑えられるという訳です。

②来客をもてなす親世帯のダイニング&キッチン

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料理が上手なお母様は、お友達を招いてランチを振る舞うことも多く、キッチン周りが充実しています。対面キッチンの背面には造り付けの食器・家電棚、その並びにパンを作ったりする作業台を置き、2台の冷蔵庫を目立たないように配置しました。さらに1.5帖のパントリーと、料理本やPCを置くデスクカウンターも備えていて、お呼ばれしたいキッチンです(笑)

③ロフトも取り込んだ大空間の子世帯LDK

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K様が持参したイメージ写真は、ロフトがリビングの一部になっている空間でした。ロフトは屋根の形に大きな影響を及ぼすので、個人的には好きではありません(笑) しかし今回はK様のイメージを具現化するため、メインフレームの屋根と周りの屋根を分け、複雑な屋根形状の住宅を造りました。リビングやキッチンから見上げるロフト、板張りの勾配天井がイメージ通りになったと思います。

④畳敷きのファミリールームと北側の眺望

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LDKの北側に小上がりの畳スペースがあります。そこにデスクカウンターと本棚を造り付け、家族共用のファミリールームにしました。子どもの学習スペースであり、お父さんが寝転んで寛ぐ場であり、洗濯物をたたむ場所でもあります。窓越しには北側の山の木々が視界に入り、四季の移ろいが感じられそうです。

実は、この家の一番の見せ場は「長屋門ガレージ」です。ぱっと見たところ「長屋門」に見える木造のガレージで、ベンチや物置が一体となった建物です。「家と調和したカーポート・外構をつくる」という意味でもお手本のようなお住まいなのですが、残念ながら今回の見学会には間に合いませんでした。
しかし「長屋門」が無くても十分に魅力ある住宅になりましたので、この機会にぜひご覧ください。

岸 未希亜

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創業から48年の実績。自然素材を使った健康住宅で地域に根ざす工務店
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