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2020.01.23 / 建築と住まいの話

フォトコンテストの審査

当社が加盟しているフクビエアサイクルチェーンでは、毎年「エアサイクルの家・デザインフォトコンテスト」を実施しています。建築家・中西ヒロツグ氏が審査を行うようになって今年で14回目(通算で35回目)ですが、昨年から私も審査に加わることになり、今年もフクビ化学本社に足を運び、中西さんと一緒にコンテストの審査を行ってきました。

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審査会場ではテーブルの上に応募作品(応募用紙・写真・平面図・立面図)が並べられ、まずはリストを片手に、中西さんと別々に作品を見ていきます。昨年は初めてだったので、慎重に一つ一つ見て行った記憶がありますが、今年は各社がどのような家を造っているかの予備知識があり、また「審査する」ことにも少し慣れて、中西さんを待たせる時間も短くなりました(笑)
名前は「デザインフォトコンテスト」なのですが、図面もあるので設計の良し悪しも見ています。当然ながら「ここが良くない」、「ここをこう改善すれば良かった」等の感想が出て来るので、中西さんはそれを付箋に書いて貼っていました。

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時間が限られているため、残念ながら全ての作品を細かくチェックすることはできません。また、一人一人に講評する機会もないのですが、この一言コメントだけでも出品者(設計者)に伝えてあげると良いだろうな、と思いました。工務店や設計者は、建て主からの反応や評価はいただきますが、建築家からのプロ目線の評価やアドバイスをもらう機会は滅多にありません。皆無と言っても良いでしょう。
かつて私は、師匠の吉田桂二が主宰する木造建築学校で講師を務めた経験がありますが、学生でなく実務者に対して設計課題を出し、出てきた解答を添削するというスタイルでした。これは添削するにも相当な労力が必要でしたし、日常業務で忙しい方々が、架空の条件で課題を作成するのも大変だったと思います。

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エクスナレッジ「間取りと架構の教科書」より

ですから実際に建てた住宅で、例え一つ二つのアドバイスでも受けられれば、かなり貴重なヒントになると思うのです。もちろん、お施主様には聞かせられないと思いますが(笑)

さて、表彰は総合部門、外観部門、内観部門に分かれていて、総合部門・最優秀賞/優秀賞、外観部門・優秀賞、内観部門・優秀賞の4作品は副賞として「エアサイクルの暮らし」というリーフレットに掲載されます。今年も、中西さんと私の各々が選んだ候補をホワイトボードに書き、フクビのスタッフも交えて話し合った結果、次点の「特選」も含めた11作品が決まりました。
ちなみに、昨年の外観部門優秀賞作品に選ばれたのは当社の「二世帯のセミコートハウス」で、取材の模様を11月のブログでお伝えしたところですが、そのリーフレットが出来上がりました。

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演技指導のお陰もあって、お施主様の表情も生き生きとしていて、家もさらによく見えます(笑)

岸 未希亜

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