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2019.10.06 / 建築と住まいの話

お施主様を提携製材所に案内しました。

神奈川エコハウスは、地元で育てたものを地元で消費する「地産地消」という考えに基づいた家造りを行っています。この「神奈川県産材」を多く使っている当社を評価して頂く首都圏在住のお客様は多くいますが、今回のお施主様は北米出身の方です。夫婦ともに日本の文化が大好きで、十数年前から日本で仕事をしているそうですが、「県産材を多く使った住宅に興味がある」ということで当社を選んで頂きました。今回のブログでは、そのお施主様を厚木の提携製材所に案内した際の様子を中心に書かせて頂きます。
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まず、神奈川エコハウスの家造りへの想いを説明させて頂きます。この「地産地消」という考えの目的は、地域の環境や経済に貢献するためです。地域密着型工務店として、地元の素材を大切に使い続けることで、山を守り、私たちの街や生活を守ることを目指すべきだと考えていますので、神奈川エコハウスは、神奈川県産材を使った「木組みの家」を基本としています。今回案内した提携先である吉岡木材は、天然乾燥を主力とし、多くの木材がストックヤードに保存されています。
社主である吉岡氏が、良く知る森林組合や神奈川県産材市場に自ら足を運び、選んだものを原木の状況で数か月から数年置き1次製材を行い、更に6か月から2年程度保管し、使用直前に2次製材を行います。
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上記の木材は梁に使われる「国産松」です。強度があって粘り強いのが特徴ですが、これほど大きい木材が梁として現されると迫力もあります。お施主様もとても感激した様子でご覧になっていました。建築に相当詳しいようで、こちらが木材の説明や設計の意図を説明してもすぐに理解されるので、驚かされるばかりです。
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このお宅は大工の手刻みですので、その説明もさせて頂きました。手刻みのメリットは、大工が木の性質や個性を見ながら加工することで、継手・仕口の種類もプレカットより多く、多様性が高いところです。数百年受け継がれる技術をもって、木の良さを存分に引き出した建物を造ることが出来ます。現在は、多くの建物が予め工場で木材を加工するプレカットなので、手刻みは珍しくなってしまい、出来る大工も1~2割と言われていますが、神奈川エコハウスの大工は技量が高く、全員出来ます。お施主様の「日本の伝統的な技術が受け継がれていってほしいですね」との流暢な日本語に対して、一同は大きく頷いていました。外国の方が日本の文化について真剣に考えてくださるのはとても喜ばしいことです。
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最後に、製材所近くにあるお寿司屋さんで昼食を取りました。何か国か住んだ経験のあるお施主様からは、日本が他の諸国と比較し優れている点について熱く語って頂き、私たちとしても勉強になることばかりでした。日本の伝統や文化を重んじる方でしたので、住宅業界に身を置く私たちにとっても、貢献できることは決して少なくないはずです。そのような方の想いに応えなければならない、と身が引き締まる思いでした。


最後になりますが、11月10日(日)に秦野の森林組合が管理している山で伐採の作業を見に行くツアーがあります。都合をつけて頂き是非お申し込みください。

神奈川エコハウス 下平雄介


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