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2019.08.26 / お知らせ

完成事例を加えました

今年の7月は雨続きで、晴れた日がほとんどありませんでしたね。普段はランニング通勤をしている私も運動不足になってしまい、お腹周りの脂肪が気になってきたほどです(笑)
ちょうど2年点検に伺うのと併せて、6月下旬に「戸塚の家」の撮影を行う計画でしたが、雨に降られて撮影を2度も延期。漸く1ヶ月後の7月末に、写真家の山田さんに撮影をしてもらいました。

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そもそも撮影が2年後になったのには理由があります。この家は1階に8帖ほどの多目的室があって、玄関は2つあります。「多目的室」は文字通り、多目的に使うことを意図した部屋ですが、一つは奥様がリラクゼーションセラピストの資格を持っていて、リラクゼーションの施術室として使います。もう一つ、ご主人の義妹が先生を務める英会話スクールの教室としても。それら1階の準備が整い、運用されるのを待っていた訳です。

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敷地は35坪と広くなく、2台分の駐車スペースを設けると庭が残りません。加えて1階に多目的室を設ける計画だったため、LDKを2階にした「逆転プラン=2階リビング」の家にしました。外壁は白いガルバリウム鋼板です。隣地側は北側斜線で軒が出せないため、汚れに強い外壁を選びました。

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「逆転プラン」にはメリットが多く、狭小地ではスタンダードな解決策ですが、私自身は狭小地での設計が少ないこともあって事例が少なかったため、貴重な機会をいただいたと思っています。
そのメリットとしては、①LDKの日当りがよい ②道路からの視線が気にならない ③個室中心の1階に壁が多く耐震性が高まる ④2階LDKは立体的・開放的につくりやすく、魅力的な空間になる ⑤2階キッチンは内装が自由など、数多く挙げられます。
デメリットとして、①庭を楽しめない。庭に出られない ②買い物の搬入や来客の度に階段の上り下りが必要 ③子供室が1階にあると目が届かない ④高齢になった場合の不安など、生活に直結する問題があるので、安易に「逆転プラン」を選ぶことはできません。拙著『最高にわかりやすい住宅の間取り教室』でも解説していますので、ぜひ併せて読んでみてください(笑)

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安定した明るさ、ワンルームのような広がり、ダイナミックに現した木組み、板張りの勾配天井、というように、2階リビングのメリットを存分に享受していることが見てとれますね。
この住宅は「多目的室のある逆転プランの家」として、ホームページの「事例紹介>完成物件」に加えました。ぜひご覧ください。

岸 未希亜

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