今週末に見学会を開催する「鎌倉市Ｊ邸」の見どころを紹介します。
建て主が当社に来られたのは一年前の8月でした。初めは奥様が一人で来られ、その週末にご主人と一緒に再訪され、「和風住宅が好き」ということで盛り上がった記憶があります。
当時はまだ土地を探している段階だったので、他社と比較するなどの時間的な余裕はあったと思いますが、当社の家づくりを気に入ってくださり、神奈川エコハウスから目を逸らさないでくださいました（笑）
ご主人の趣味がサーフィンということで、鵠沼など海に近い土地を探していたところ、鎌倉市に2つの候補地が見つかりました。誰しも土地を買う際には不安を感じると思いますが、施工会社を決めてから土地探しをされる場合、この不安をかなり解消できると思います。私も現地を確認してアドバイスを差し上げ、今回の土地購入に至りました。
敷地は約60坪の整形地で、整然と区画された住宅地の中にある駐車場でした。前面道路がやや狭く、周囲も家に囲まれていますが、南道路なので日当りや通風は申し分ありません。北側隣地が高くなっているため、日照面で隣家に迷惑をかける可能性も低く、安心して計画することができました。
建て主のご要望のうち、間取りや形に影響する主なものは6つありました。
その1：廊下がなく部屋がつながって広々としている家。引戸を開けた時の開放感
その2：吹抜けがほしい。見える階段がいい（吹抜けの中で上り下りする階段を提案）
その3：キッチンの作業スペースの充実。仕事としても料理をするので使いやすく
その4：サーフィンから帰った時に、玄関を通らずに浴室へ行けるサブ動線
その5：広い玄関土間。室内との一体感もほしい
その6：広いウッドデッキではなく縁側がほしい
ここで暮らすのは夫婦お2人ですが、客間となる和室、書斎となる和室を設けているので、いわゆる3LDKに相当します。ご要望の通り、引戸を引き込むと和室とリビング、和室と寝室が一体になり、小さいながらも吹抜けがあるので、とても広さを感じる空間になっています。
奥様が料理関係の仕事をしているため、キッチン回りは奥様の要望を反映。オープンなステンレスのフラットキッチンを置き、背面収納はカウンター下だけにして、上は飾り棚のみのシンプルな造りにしました。
この他、全面的に桧板張りや葦合板張りの天井にしていること、洗い出し仕上げの広い玄関土間、ハーフユニットを使った桧板張りの浴室、開口部に応じて使い分けた障子のデザイン、思わず目がいく襖のデザインなど、見どころがいっぱいです。
屋根の軒が深く、縁側の外側に柱が並ぶ姿は、最近では珍しいほど陰影のある外観です。外観写真は間に合いませんでしたので、ぜひ見学会で落ち着いた佇まいを確かめてみてください。
岸 未希亜
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