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2019.04.17 / 建築と住まいの話

鎌倉T邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「鎌倉市T邸」の見どころを紹介します。
この家の特徴をタイトルにすると、「2つのバルコニーをもつ家」になります。バルコニーを2つ持つことになった理由をひも解いていきましょう。

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敷地は40年近く前に開発された分譲地で、一つ一つの区画にゆとりがあり、2階からは森の木々も目に入る恵まれた住環境。建て主は敷地の近くにお住まいで、慣れ親しんだ環境での住み替えです。
ただ、周りを家に囲まれた現在の家と違って、新しい敷地は両側に道路があり、開放感や「視線の抜け」がある点が大きな長所です。逆に短所としては、敷地が道路より約2m高く、既存土留めを壊して新たに擁壁を造る必要がありました。

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建て主は親子3人の大人なので、各々に部屋が一つずつ、別にピアノ室もあります。そして、寛ぎ方や寛ぐ場所の違いを明確にするため、ダイニング&キッチンを1階に、リビングを2階に分ける形にしたのが大きな特徴です。
一般的には、LDKを一体にすることで空間の広がりを感じることができますが、今回はそれができません(笑)しかし、DKの南側に小上がりの畳スペースを設けているので、1階も床座で寛ぐことができ、空間にも余裕が生まれました。

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また、洗濯動線の集約が主要な要望の一つだったため、洗濯機のある洗面室と浴室を2階に配し、バルコニーとの距離を近付けました。さらに、取り込んだ洗濯物を畳んだり、アイロンをかける畳スペースをリビングの隣に設けて、2階のファミリースペースにも広がりを持たせました。日当りはもちろん、コーナー窓からの眺めも良いので、2階の居心地も良さそうです。

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そしてもう一つの主要な要望が「眺めを楽しむバルコニー」です。道路向かいが駐車場になっていて視界が開け、遠くに山も見えるため、物干し用のバルコニーとは別に、玄関の屋根上にご主人専用のバルコニー(月見台)を造りました。

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側面と背面の壁を立ち上げ、南東側のみ板壁を低く抑えることで、椅子に座ると、道路からの視線を気にせず景色を楽しむことができます。出来上がってから実際に座ってみて、思わずニンマリ(笑)
住宅地の中で味わえるささやかな贅沢を、皆さんも体験してみてください。

岸 未希亜

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