ブログ

2018.10.03 / よもやま話

ソファを張り替える

わが家はリビング・ダイニングが広くないので、ダイニング中心の構成になっています。時々、人を招いて食卓を囲む機会もあるため、入居時にカンディハウスのMOOV(ムーブダイニング)という伸縮式のテーブルを購入しました。普段は長さ1600、6~7人なら長さ2050、そして最大のサイズは長さ2500にもなるので、10人ぐらいでも食事ができます。いつも椅子が足りなくなるのですが(笑)

MOOV D.jpg
そんなリビングということもあって、わが家のソファには定位置がありません。窓の前に置いたり、テレビに正対して置いたり、人が大勢来た時は和室に移動することもあります。それは、このソファが女性だけでも動かせる形状と軽さだから可能ということが言えます。

今から18年ぐらい前に購入したそのソファは、ligne roset(リーン・ロゼ)のTOGO(トーゴ)です。床に座るような座面の低さ、包み込まれるような座り心地、そして特徴的なデザインに惹かれました。当初から、動かすことを目的に選んだ訳ではありません(笑)

togo1.jpg
フランスの老舗家具メーカーであるロゼ社は、1860年の創業当時は傘とステッキのメーカーでしたが、第二次大戦後の1946年から、その技術を活かしながら家具づくりを始めました。そして1968年、当時の家具市場において大革命となるオールウレタン構造のソファを開発し、1973年に国際家具見本市で「TOGO」を発表。
今年で発売から45年を迎えますが、「常に今日的なイメージを持つ奇跡のソファ」ということで、世界中にファンが存在しています。

都内のマンションを皮切りに、わが家のリビングで長年使われてきたTOGOは、ウレタンフォームがへたってきたため、次第に座り心地が悪くなってきました。これを機会に新しいソファを買うという選択肢もありましたが、この独特の座り心地は替えが効きませんので、修理に出して再生することにしました。

togo2.jpg
修理ということなら、ligne rosetに依頼するのが正規の流れですが、「ロゼ トーゴ 張替え」で検索してみたところ、埼玉県三芳町のAZUMAという家具の会社を見つけました。椅子やソファの張り替えなら、小さな会社の職人さんでも良い仕事をしてくれそうですし、スマホから「クイック見積り」ができるのも親切でした。張り替え費用や材料費に加えて、ヤマトの家財宅急便だけで往復3万円もかかるなど、合計すると安いソファが買えるぐらいになりましたが、質の良いソファを新調するのに比べれば・・・
早速、生地のサンプルを送ってもらい、どの生地にするかを家族で検討。娘も妻も、青や緑といった強めの色に目がいくようでしたが、最終的には私の意見を通させてもらって、ダイニングチェアの座面と似ている少し紫がかったグレー色を選びました。そして約3週間後、ソファが戻って来ました。

togo3.jpg
妻は、サンプルと実物でイメージが少し違ったようですが、「紫がかったグレー」は少し華もあって良い感じになりました。そして何と言っても、座り心地が全然違います。「最初はこんなに張りがあったかな?」というほどの新鮮な感じがしました。
体操を習っている次女は、以前のソファで倒立前転の練習をしていましたが、生まれ変わった新しいソファでは、もちろん禁止です(笑)

岸 未希亜

Category
お知らせ
建築と住まいの話
よもやま話
ロコハウス
書籍・メディア掲載
Archeives