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2018.07.24 / 建築と住まいの話

藤沢Y邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「藤沢市Y邸」の見どころを紹介します。

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この住宅の最大の特徴は、見た目は「神奈川エコハウスらしくない」ということです。
当社の住宅は「和風」「和モダン」「ナチュラルモダン」といったイメージがあり、お客様も「和モダン」や「伝統的なデザイン」を好む方が多いのですが、中には「和風」を敬遠する方もいらっしゃいます。今回は正に、内外観とも和を感じさせないように、建て主の好みに近づけた住宅です。

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敷地は斜面地を6区画に分けた「ひな壇」造成地の最下段です。南西下がりで2面が道路に面し、南東側は駐車場として使われている空き地のため、日当たりや解放感は十分です。上側の宅地から見下ろされる点は気になるため、南東面、南西面に開放しつつ、反対側の二面はやや閉じた形で開口部を設けました。

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白を基調とした外壁は、全体を吹付け仕上げとしながら、部分的にストラートストンという擬石を貼ってアクセントにしました。特に玄関側は、擬石の壁が建物本体と分かれて独立しているので印象的です。軒の出が少し短めなのは、道路斜線による制限が主因ですが、結果的には「和」のイメージが薄れました。

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1階は、ゆとりのあるLDKを中心に、北西側に小上がりの畳スペース、南東側にウッドデッキが並ぶため、大きな広がりを感じる空間です。客間になる約4帖の畳スペースは、子供の遊び場にもうってつけです。
テレビ台の背面には石貼りの壁を立ち上げ、キッチンの壁には2種類のタイルを貼りました。フローリングは厚突きのメープル材、造り付けのテレビ台や食器棚にもメープル材を使い、LDKを華やかな印象に仕立てています。

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主寝室の壁はブルーグレー色に塗られて目にも鮮やか。ドイツの自然粘土塗料であるクレイペイントを、壁だけでなく押入の建具にも塗っています。2階北側は目の前に隣家が迫っているため、出窓を造って側面に窓を設けました。隣家の窓と対面しないので安心感があり、そっと光や風を採り入れます。
隣り合うウォークインクローゼットは、OSBORNE&LITTLE(オズボーン&リトル)のChantilly Stripeというクロスを貼っています。輸入クロスの美しい壁が、洋服で隠れてしまうのが少し残念ですが、特に女性は気分が上がりそうな空間ですね。

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子供部屋には、HARLEQUIN(ハーレクイン)のWHAT A HOOTという鳥絵柄のポップなクロスと、Sanderson(サンダーソン)のAlphabet Zooという動物とアルファベットを組み合わせた可愛らしいクロスを貼りました。
トイレはさらに凝っています。1階のトイレには、腰から上の壁と天井にPURE MORRIS(ピュア・モリス)のPure Poppyを貼り、腰壁のクロスとも色を合わせました。2階のトイレも腰から上の壁にMORRIS(モリス)のRosehipを貼りました。どちらも、店舗やホテルのような非日常感があって、ワクワクします。

このように、当社のスタンダードとは異なる部分が多い住宅ですが、根幹にあるのは、自然素材を用いた内部仕上げ、構造的な安心感、エアサイクル工法による快適性と長寿命、職人の手仕事による丁寧な家づくりなど、「神奈川エコハウスらしさ」です。
それというのも、当初、他社での家づくりを検討されていた建て主は、計画を進めていく段階で疑問が生じ、当社で家を建てられていたご兄弟からの助言で来社された経緯がありました。自分たちで言うのも何ですが、そこには当社に対する安心感・信頼感があったと思いますし、身内や友人からのおススメほど強いものはありません(笑)
デザインや見た目も大事ですが、安心して家づくりを任せられることが、一番大切なことですから。

岸 未希亜

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