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2018.07.22 / 建築と住まいの話

雨仕舞のセミナーに雨男参加

アースファクトリー事業部の東です。
つい先日に、お引渡しさせていただいたお宅に訪問しました。すっかりくつろいでしまい、帰り際、「この家から出たくない」と渋々ながら会社へもどりました。
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7月18日(水)に開催されました、【木造住宅の事故事例及び「雨仕舞の施工実技講習」(デュポン社共催)】に自分含めた、当社の現場監督3人が参加しました。内容は「雨仕舞いの基本」という、一見簡単そうで根本的なタイトルです。このセミナーで私は何度も心惹かれることがあったため、簡単にご紹介しようと思います。

"軒の出が少ない住宅は、壁にかかる雨水の量が多い"
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最近では、デザインや敷地条件等で軒の出(屋根の端)が少ない住宅を見かけるようになりました。軒の出が少ない住宅は、外壁にかかる雨の量が多くなり、外壁の劣化を早め、雨漏りのリスクが高まります。計画上、軒の出がとれない場合は、入念な防水処理を施すことが必要です。

"事故発生部位の約7割が「壁」"
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保険事故の9割超が、外壁・屋根からの雨漏りです。木造住宅により長く住むためには、外壁・屋根・バルコニーなどか雨水の侵入を防ぐことが重要です。ちょっとした手順の間違いや、理解不足が重大な雨漏り事故や、大きな被害をひきおこします。ちなみに事故発生部位の割合ですが、屋根が約2割、壁が約7割です。

"優れた建築資材として世界中で選ばれている「タイベック」"
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こちらの現場は、最初にご紹介したお引渡し前の現場です。外壁に貼られている「タイベック」とは、透湿・防水シート、遮熱シート、ルーフィング材などの建築資材として使用されています。なかでも透湿・防水シートのタイベック ハウスラップは30年以上の実績があり、日本国内で約400万棟以上の住宅に使用されています。優れた透湿・防水性能を有し、抜群の強度と耐久性能を保持しています。
当社の防水工事は、納まりにより異なりますが、透湿・防水シートを使用する場合はタイベックを使用しており、現場で施工されております。

"お客様がはじめてみる最初の壁"
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上棟が終わると、建物の迫力、形状や大きさのイメージがつきやすくなります。しかし、骨組み(構造体)だけの姿じゃ、まだイメージつかないという方も中にはいます。
タイベックのような真っ白のシートを全面に貼るとどうでしょう。外観のイメージや、工事が進んできているといった思いなど、少しずつこみ上げてくるかと思います。業界ではこれを、お客様がはじめて最初にみる壁「First Wall(ファースト ウォール)」と言うそうです。だからこそ、丁寧に施工しなければいけないこの工事こそ、目の前を歩く人やお客様にとっては、はじめての壁をつくるという大きな工事を私たちは行っています。

"タイベックマスター"
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講習は、手を動かす体験型の時間もありました。防水テープの貼り方、施工手順の実演など、とても有意義な講習内容となっておりました。外壁とはいえ、サッシの取付部分や飾りタイルに滞留した雨水の漏水、構造体の梁が外部に露出するデザインなど、確実な処理が難しい箇所はたくさんあります。今回のセミナーで習得した技術と知恵は、家族が長く快適に過ごせる住まいを守りつづける魂をくれたセミナーでした。
終了後、タイベックマスターと記されたシールとバッジをいただきました。外壁下地(2次防水)のプロフェッショナルの証です。さっそくヘルメットに貼り、モチベーション全開で現場に向かっています。

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帰りは、新横浜のラーメン博物館で、ラーメン5杯を完食しました。翌日までずっと胸焼けが半端ないって!
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